同紙はまず、日本のサラリーマンが「特徴のないダーク・スーツ、雇用者に対して生涯にわたり示す忠誠心、休みなしの労働」に加えて「時々飲み過ぎてしまう」ことで有名であると紹介。東京都内の各駅で通勤ラッシュにもみくちゃにされる彼らサラリーマンたちは、夜が更ければ「オフィスの近くにあるバーやレストランに押し掛け、ネクタイを緩めて、ビールや日本酒を好きなだけ喉に流し込む」と述べている。
さらには、仕事での重圧や、酒の誘いを断ることで上司を怒らせてはならないとする文化によって、多くの人々が飲み過ぎてしまうと説明。「意識を半分失い、駅のプラットフォームや電車の車両内で大の字になって寝そべるサラリーマンの上を、平然とした顔をした通勤客が礼儀正しくまたぐ光景がしばしば見られる」と伝えている。
また同記事は、かつて「サラリーマン」という用語は「中産階級の安定性と社会的地位と同義」であったと述べた上で、近年では「長時間労働や厳しい上下関係、さらには個性がないことなどを連想させるようになっている」と報じている。
日本のサラリーマンの飲酒文化について報じる「デーリー・テレグラフ」紙の記事