Facebookツイッター
ロンドンのゲストハウス
Mo. 18. Jun. 2018

荘厳な美技術展
仏壇クリエーターズの世界
2009年5月14~24日 in EKO-Haus / Düsseldor

「仏壇」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。宗教、死、お線香・・・・・・そんな仏壇のネガティブなイメージを払拭し、300年の歴史を誇る伝統的工芸を後世に伝えるために立ち上がった4人の男たち。デュッセルドルフで行われた「荘厳な美技術展」では、彼ら「アートマン・ジャパン」の技術の高さと創造力、そして日本の精神文化の奥深さを存分に味わうことができた。

仏壇クリエーターズの世界

三河仏壇を後世に伝えるために

「仏壇は、日本独自の文化」と言うのは、代表の都築数明さん。意外だった。仏教思想によると、死者は四十九日を過ぎて再びこの世に転生すると考えられているため、本来仏壇を必要としない。仏壇に祖先を奉り、敬う思想は、日本古来の土着信仰から来ているのだ。

しかし、現代人の生活から宗教や祖先の死と向き合う機会は失われつつある。家の中の一番良い場所で荘厳な輝きを放っていた仏壇も、マンション暮らしの中では居場所を失い、仏壇を購入する人は安価な中国製を選ぶ。この現状を背に、300年の歴史を持つ三河仏壇の伝統の技が危機に面している。このピンチを乗り越え、次の100年に繋げようというところにアートマン・ジャパンの活動の出発点がある。

仏壇が日本のアイデンティティーを発進する

三河仏壇の技術を後世に伝えること、そして新しい商品に活かすことを目的として活動している彼らの作品は実にユニーク。戦国武将の兜をイメージした仏壇やブレスレットなどのアクセサリー、ロボットなど、仏壇のイメージとはおよそかけ離れた作品が並ぶ。「ガンダムなどのアニメを見て育った世代なので、モノ造りの発想としては普通のこと」と都築さんが語るように、アートマン・ジャパンの作品は、供養を目的とした仏壇とはきっぱりと一線を画している。

日本の伝統と精神文化、そしてポップカルチャーまでを詰め込み、「仏壇」に日本のアイデンティティーを体現する役割を与えた。アートマン・ジャパンの挑戦は、今始まったばかりだ。

仏壇クリエーターズの世界


Artman Japan

愛知県三河地方に伝わる伝統的工芸品「三河仏壇」の若手職人による「仏壇クリエーターズグループ」。メンバーは、グループの代表で設計士の都築数明、塗師・伊藤広之、彫刻師・石川博紀、宮殿師・平林祐二の4人。国内外で作品を発表しており、海外での活動は米国・ニューヨークで行った個展(2008年9月19~28日)に続いて2回目となる。

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Japan Airlines HIS ツアー
バナー ドイツからのお引越しはグローバス・リロケーション 習い事&スクールガイド 日本メディカルセンター バナー バナー

日本タウン誌・フリーペーパー大賞で英国ニュースダイジェストが受賞いたしました!
ロンドンのゲストハウス
フランクフルト都市ガイド