マティアス・シュタイナー

Mittwoch, 13 Mai 2009 10:00
マティアス・シュタイナー Matthias Steiner
1982年8月25日ウィーン生まれ。重量挙げ選手。バーデン=ヴュルテンベルク州ライメン在住。
©SWR/Alexander Kluge

昨年の北京オリンピック男子重量挙げスーパーヘビー級で、合計挙上重量461キロの自己ベストを達成し、金メダルに輝いた。優勝が決まった瞬間の雄叫びと、表彰台で亡き妻の写真を掲げたその雄姿に国民は胸を打たれ、2008年のスポーツマン・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。そして今年、人生の新しいパートナーを見つけたと発表。お相手であるn-tvとkabel einsのニュースキャスター、インゲ・ポスミクさん(39)とともにこのほど、ガラ誌が選ぶ7回目のカップル・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、大きな祝福を受けている。

ドイツ国籍を得たのは08年の初頭。それまではオーストリア重量挙げの若きホープだった。02年のジュニア選手権では、欧州と世界の双方で銅メダルを獲得している。しかし05年、同国重量挙げ連盟と衝突。新妻スーザンの故郷ザクセン州ケムニッツへ転入し、ドイツへの帰化を申請したが、その受理を待たず07年7月、車を運転していた妻は猛スピードで対向車線を越えてきた車に正面衝突され、帰らぬ人となった。

18才から患っている糖尿病のため、現在は1日に15回ほどインシュリン値を測定し、食事前には必ずインシュリンを注射する。そこに、毎時間ごとにアンチ・ドーピング局Nadaに対し居場所をネットで報告する義務が重なる。「電子手錠をかけられた囚人のようだ」と皮肉るが、「クリーンさを証明できるこの方法は好きだ」とも。腹筋手術を終え、これから復帰トレーニングに入る。新しい国民的スターが登場した。

最終更新 Freitag, 02 September 2011 11:16