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ヴェルーシュカことヴェラ・フォン・レーンドルフ

ヴェルーシュカことヴェラ・フォン・レーンドルフ Vera von Lehndorff
1939年5月14日に東プロイセンのケーニヒスベルク(現ロシア領)で誕生。モデル。ボディーペインティング・アーティスト。
© Steven Kohlstock

身長183cm、ブロンド、クール、ミステリアス。1960年代、ヴェルーシュカはドイツ初のスーパーモデルだった。ミケランジェロ・アントニオーニ監督の66年作品『欲望(Blow Up)』で本人役を演じ、71年には中絶の合法化を求める女性解放アクションに名を連ねる。写真家とのコラボで、森の苔草や朽ちた扉などの背景と一体化するボディーペインティングを始めたのは70年代。先頃、そのクリエイティブな半生と数奇な家族史をインタビュー形式で著し、注目を集めている。

東プロイセン・マズール地方(現ポーランド)のシュタインオルトを居城とする男爵家に次女として生まれ、5歳で父親と死別。父ハインリヒは44年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件で逮捕、処刑された首謀メンバーの1人だった。

残された身重の妻は労働収容所へ、娘3人は児童収容所へと別々に収監され、やっと戦後に再会できても苦しみは続いた。故郷を追われ、知人を頼りに各地を流転。転校先では「殺人者の娘」と紹介される。

自分が印象的な被写体であることに気付いたのは、入学したハンブルクのデザイン学校で写真を撮られたとき。「パリへ行こう」―写真家の目を奪ったモデル、ヴェルーシュカはこうして誕生する。

2005年からベルリンに住んでいる。父を処刑した街としてずっと避けてきたが、「国際的だし、芸術家が多い」ので居心地が良い。自叙伝は父母に捧げた。今は旧居城の修復プロジェクトで忙しい。

最終更新 Mittwoch, 16 November 2011 17:59  
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