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高ニーダーザクセン州で政権交代へ
州議会選でSPDと緑の党の連立が過半数獲得

ニーダーザクセン州議会選挙が1月20日に実施され、与党・キリスト教民主同盟(CDU)が第1党の座を保持したものの、野党・社会民主党(SPD)と緑の党の連立が議席の過半数を占める結果となり、政権交代が確定した。

ニーダーザクセン州議会選挙は、今年9月に予定されている連邦議会選挙の行方を占うものとして注目されていた。CDUは第1党の座を維持したものの、得票率を前回選挙の42.5%から36.0%と大きく減らした。一方、SPDの得票率は32.6%で前回の30.3%をやや上回った。

また、苦戦が予想されていた自由民主党(FDP)は予想外の9.9%(前回8.2%)と躍進を見せた。今回、最も大きく得票率を伸ばしたのが緑の党で、前回の8.0%から13.7%に。左派党は3.1%(前回7.1%)で議席を失い、海賊党は2.1%と議席獲得には至らなかった。なお、今回の選挙の投票率は60%だった。

この結果を受け、SPDと緑の党による連立が僅差で議席過半数を獲得し、CDUとFDPの連立に代わる連立政権が樹立されることになった。これにより、全16州のうち、同州とブレーメン市、ノルトライン=ヴェストファーレン州、バーデン=ヴュルテンベルク州、ラインラント=プファルツ州、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の6州がSPDと緑の党の連立政権州となった。この6州の合計人口は4400万人で、ドイツ全体の人口の過半数を占める。また、首相ポストをSPDが占める州の数は9となり、州議会の議席数が反映される連邦参議院の勢力図も変化、SPDと緑の党が過半数となる。

今回の選挙の結果、連邦議会選で政権交代が起こる可能性が増大し、緑の党のロート党首は「SPDと連立を組むに当たって、対等な力関係を求める」と発言。1998年にSPDと緑の党の連立政権が誕生した際、シュレーダー元首相(SPD)がフィッシャー元外相(緑の党)に対して「力関係を明確にしなければいけない。大きい方が料理人で、小さい方がウェイターだ」と言ったと伝えらえているが、これについてSPDのガブリエル党首は、「シュレーダー氏の発言は過去のもの。それに私は(連邦議会で)レストランを開くつもりはない」とコメントしている。

 
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