NPD、大統領を憲法裁に告訴
連邦議会選挙前に「侮辱発言」
極右政党・国家民主党(NPD)がガウク大統領を連邦憲法裁判所に告訴した件で2月25日、第1回公判が開かれた。
昨年8月、ガウク大統領は数百人の学校生徒を前に話をした際、厳しい言葉を用いて極右勢力を批判し、「道に出て、頭のおかしい連中をこの国から決然と追い出す市民が我々には必要だ」と述べた。これに対してNPDは、大統領の発言が侮辱的で、選挙に大きく影響したとして訴えた。歴代大統領が憲法裁に訴えられるのは初めて。
憲法裁のミュラー判事はガウク大統領の発言について、大統領がベルリンで起こった難民居住施設をめぐる一連の不穏な動きを指して言ったものと指摘した。