ベルリンテロ受け対策強化 危険人物に「電子足輪」も

Mittwoch, 18 Januar 2017 17:00
(ベルリン 1月17日 時事)ベルリンのクリスマス市にトラックが突っ込み、12人が死亡したテロ事件から1カ月。ドイツでは秋に連邦議会選挙を控えるため、政府は再発防止に躍起だ。危険人物の行動を追跡できる「電子足輪」導入という踏み込んだ案も打ち出し、対策を強化している。

「事件を繰り返させないよう、あらゆる手を尽くさなければならない」。マース法相は10日、10項目にわたるテロ対策案の発表記者会見で強調した。

対策案によると、国外退去義務のある外国人が「治安を脅かすか、テロを起こす恐れがある」場合、足輪で行動を監視。こうした危険人物の拘束も容易にする方針だ。

難民認定されなかった人の本国送還も大きな課題。2016年1~11月には北アフリカ出身の8000人以上の申請が認められなかったが、帰国したのは約370人にすぎない。国民は対策案におおむね好意的だ。公共テレビZDFの世論調査によれば、危険な送還対象者の拘束厳格化に回答者の88%が賛成。政府は今後、関連法の改正を順次進める考えだ。