福間さんのコンサート

ドイツ編集部(高) 2009年3月4日

先週、福間洸太朗さんのコンサート「ピアノによる武満徹へのオマージュ」を聴きにいってきました。

インタビュー記事「ピアニスト福間洸太朗 インタビュー

ケルン日本文化会館のコンサート会場は、私が駆けつけたときにはすでに立ち見のお客さんがいるような超満員状態!!!さすがは、鍵盤の貴公子☆

お客さんたちは皆、若い才能の奏でる音楽に触れようと、期待に胸膨らませながらステージを見つめていました。

演奏は第一部、そして休憩を挟んで第二部と続きました。

福間洸太朗さんのコンサート

第一部では、立ち見だったので遠くから

武満氏の曲とドビュッシーの曲、武満氏の曲とメシアンの曲、といった調子に武満氏と関連のある作曲家の曲をワンセットにして演奏が進む。福間さんがインタビューの中で話していた、
「武満さんの曲と似ていたり、同じようなコンセプトをもっているものが多いので、聞き比べていただけると思う。ドビュッシーの曲が武満さんにどういった影響を与えているかとか。そういった聞き方をすることによって、また新しい見方で武満さんの音楽に触れていただけると嬉しいです」
と、言っていたのを思い返す。

が、な・・・なかなか難しい。初めて出会う音楽はすべてが刺激的で、すぐには消化できないよー。

また、
「理解しようと思わないでいただきたい。答えはひとつではないと思いますし。その場で生まれる音の響きを、身構えずに堪能していただけたら・・・・・・」
と、言っていたのを思い出す!
そうそう。まずは音に身を委ねよう。

福間洸太朗さんのコンサート

鍵盤の貴公子、音を奏でるために弦にも手を触れる。
するとピアノの音とは思えない、不思議な音が響き渡った

福間洸太朗さんのコンサート

第二部の開始直前、最前列に空席を発見!
間近で音楽が生み出される現場に立ち会うことができた

福間さんの演奏、遠くで聴いていたときにも音の表現力に圧倒されていたのに、体や表情の表現力がまたすごいんです。最初の一音をはじき出す直前から、演奏への助走が始まっているよう。

朗らかな明るい曲、暗闇を駆け抜けるような曲、その時々でこんなに演奏者の表情も変わるんですね。音はピアノから出ているのに、演奏している福間さんがまさに歌っているように見えました。

演奏後の鳴り止まない拍手の中、何度も謝意を示す福間さんの輝く笑顔。

「中学3年生のとき、始めて国際コンクール(ソルトレイク)で弾いたとき、お客さんの反応に感動して、演奏家っていうのは、そういうことをしょっちゅうやるっていうことなのかなーって、すごい憧れをいだきました」

それから約十年後、ステージ上に立つ目の前の福間さんは、観客からの拍手を本当に嬉しそうに受けている。

福間洸太朗さんのコンサート

演奏後のサイン会には長蛇の列が。
1人ひとりとのコミュニケーションを大切にする福間さん

福間洸太朗さんのコンサート

もちろん私も。そしてニュースダイジェストと一緒に 「ハイ・チーズ」

ベルリンを拠点に世界中で演奏活動をしている福間さん、またドイツ国内でコンサートするときは聴かせてくださいねー!(高)