147
カー・ブーツ・セールとは?

「マミ、最近はカー・ブーツ・セールに行ってるの?」。ホリデーで久しぶりに義父母を訪ね、キッチンで夕飯の準備を手伝っていたとき、義母が聞いてきました。
「そういえばもう何年も行ってない! でも、子どもたちが小さいときに一緒に出かけたカー・ブーツ・セールで買ったDVDはまだ持っているよ」と答えながら、そういえば、チャリティー・ショップ巡りとともにカー・ブーツ・セールでの掘り出し物探しにハマっていた時期があったことを思い出しました。
カー・ブーツ・セールというのは、カー・ブーツ、つまり車のトランクに物を積んで、そこから品物を売るマーケットのことです。たいていは週末やバンク・ホリデーに、郊外の広場や競馬場、学校、大きな駐車場などを会場にして、多くは一般の人々が売り手となり、出店料を運営者(団体)に支払って不用品、中古品などを売るというものです。売られているのは、古い本やDVD、服、食器、雑貨に家具におもちゃ、果ては用途不明のものまで、ガラクタの見本市のようです。「こんな物、買う人がいるんだろうか」と目を疑うようなものがある一方で、掘り出し物が見つかるかもしれないのが楽しみの一つでもあります。
まれに値札を付けている人もいますが、多くの場合、値段は書かれていないので、売り手と交渉をすることになります。「たいていは売主の最初の言い値より少し安い値段で交渉しても了承してもらえることが多いので、まずは必ず交渉すること」というのは、確か初めて私にカー・ブーツ・セールを教えてくれたアリソンのアドバイスだったような気がします。ただ一方で、チャリティーのためにたびたびカー・ブーツ・セールに出店している、以前私がボランティアをしていたチャリティー団体の創設者アンは「買いに来た誰もが皆、あまりにも値切ってくるので、最後のほうはむっとしてしまった」と言っていたので、過度な値段交渉はしない方がよいかもしれません。
英国のカー・ブーツ・セールの起源ははっきりしていないようですが、1980年代後半ごろには全国でカー・ブーツ・セール開催が盛んになったようです。近年ではeBayやVintedといったオンラインによる中古品販売が人気ではありますが、英国政府によるガイダンス「カー・ブーツ・セールとフェア」によれば、「2021~24年の期間では、コロナ禍による混乱から回復し、カー・ブーツ・セールは引き続き人気を保っている」とのこと。
日本でもフリー・マーケットは全国で行われているようですが、車で乗り付けて、ガラクタとしか思えないような物(!)が平気で売られているという緩さは、やはり英国ならでは。あなたもぜひ、近くのカー・ブーツ・セールに一度出掛けてみてください。英国人の暮らしを垣間見られること間違いなしです。



パン柄トートバック販売中
マクギネス真美






