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日経電子版Pro
Sat, 10 April 2021
1 April 2021 vol.1576

都市封鎖導入から1年
政府対策の調査求める声も

3月29日、ロンドン南東部のグリニッジ公園でくつろぐ市民たち。同日より、屋外なら6人まで交流できるルールに緩和された
3月29日、ロンドン南東部のグリニッジ公園でくつろぐ市民たち。同日より、屋外なら6人まで交流できるルールに緩和された

(ロンドン 3月22日 時事)英政府が新型コロナウイルス感染の深刻化を受け、最初のロックダウン(都市封鎖)を敷いてから3月23日で1年。各メディアでは、死者12万6000人以上と欧州最悪の事態を招いたジョンソン政権のコロナ対応の拙劣さをあぶり出す報道が相次ぎ、科学者や遺族らからは、政府の対策の問題点を検証する公的独立調査を求める声が上がっている。

ジョンソン首相は昨年3月23日、全国的な封鎖を発表した。感染状況は日増しに悪化し、外出規制は夏まで継続。一時的な緩和を経て昨年11月に再封鎖となり、今年1月にも3度目となる広範囲な封鎖が導入された。ワクチン接種の進展に伴う状況改善を受け、政府は今月初めから段階的に規制を緩和し始めた。

「デーリー・テレグラフ」紙は今月半ば、「封鎖1年」と題する検証記事を掲載し、最初の封鎖前後の政権内の動きを詳述。世界で5番目に多い死者を出した「10の理由」として、初動の遅れや検査体制の整備不足、社会格差などを挙げ、今後の危機対応にどう生かすかを議論した。「ガーディアン」紙は、経済への影響を最小限に抑えるため、「早期に行動を起こす」ことが重要だとする元政府専門家会議委員のニール・ファーガソン教授の見解を紹介。さらに「同様の問題に再び襲われる可能性は排除できず、教訓を学ばないのは犯罪だ」と指摘する専門家のコメントも掲載し、公的独立調査の実施を求める「圧力が増している」と伝えた。

首相は「今は適切な時期ではない」と拒否しているが、調査会社ICMの今月半ば時点の世論調査では、47%が独立調査実施に賛成し、不支持(18%)を大幅に上回った。

都市封鎖1年で黙とう

(ロンドン 3月23日 時事)新型コロナウイルス感染拡大で英国が最初のロックダウン(都市封鎖)を導入してから1年となる3月23日、感染の犠牲になった人々を追悼するため、各地で正午に1分間の黙とうが行われた。英国ではこれまでに欧州最悪の12万6000人以上が感染により死亡した。

黙とうは慈善団体が呼び掛けた。ジョンソン首相や各党党首らも賛同。首相は封鎖1年の声明で「史上最も困難だったうちの一つである過去1年を振り返る機会だ。われわれ全員が(ウイルスとの闘いで)それぞれの役割を果たした。その偉大な精神を覚えておこう」と語り掛けた。

 
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