ビニール袋への課金制度が開始
イングランド全域のスーパーなどで一斉に実施
大手スーパーマーケットのセインズベリーズでも買い物袋の利用への課金を開始。
5日以降はより上質のビニール袋(右写真)を5ペンスで販売するようになった
イングランド全域で5日、大手スーパーマーケットなどに常備されているビニール袋の利用に対して課金する制度が開始された。BBCなどが報じた。
買い物袋の再利用を促すために導入された本制度は、250人以上のフルタイム従業員を抱える小売店を対象としている。買い物客は今後、テスコやセインズベリーズといった各大手スーパーやそのほかの小売チェーン店に常備されているビニール袋を利用する場合、最低5ペンス(約10円)を支払わなければならない。ただし、自身が買い物袋を持参した場合には支払いの必要はない。また生魚、生肉、処方箋医薬品などの購入に際しては、引き続きスーパーに置かれているビニール袋を無料で利用できる。
買い物客が支払った5ペンスのうち4ペンスは、各小売店がその後、任意の慈善団体などへと寄付することが見込まれている。各小売店はビニール袋の利用代として徴収した収入の使途を政府に報告する義務を負い、政府が毎年その詳細を公表。また0.83ペンスは付加価値税として徴収される。
「デーリー・メール」紙によると、大手チェーン店であっても、小規模フランチャイズ経営のサブウェイなどは従業員が250人未満と見なされ、買い物袋の利用は無料。本制度が対象とするのはビニール袋のみであるため、大手ファストフードのマクドナルドなどが提供する紙袋には課金されない。
一方、イングランド以外の英国内の各地域では既にビニール袋に加えて紙袋の利用にも課金されている。
ビニール袋の利用代が適用されない商品例
Source: BBC