ビバ!オクトーバーフェスト

2011年10月4日 ドイツ編集部(低)

普段、机にかじりついて、文字を見たり、書いたり、たまに魂がふらっと旅に出てしまうこともあるけれど、迫り来る「締め切り」という敵に睨まれ、人知れずお尻に火を付ける、そんな起伏の激しい編集業務を、わりと涼しい顔で淡々とこなしていると、自分では思っています。でも、時には煮詰まってきて、無性に壊れたくなることだってあります。最近、そんな場面に遭遇した際にヒントをくれたのが、884号の「ドイツでビール三昧」特集でした。

この記事を読んでビール情報を熟知した私は、3秒考えて決めました。「そうだ、オクトーバーフェストに行こう」。「わざわざ人ごみに割って入ってビール飲んで、絶叫マシーンに乗ってグルグル回って・・・・・・なんて自滅的な真似などしまい」と、これまで頑なに思っていたのですが、それがまさかの展開ですよ。

ビバ!オクトーバーフェスト

9月末の土曜日、早朝3時起床の4時出発。アウトバーンをぶっ飛ばすこと約6時間、ババリアの都はミューニックに到着です。

「来たでー!」と意気込む(低)を迎えてくれたのは高い高い観覧車。ずんずん中に入ると、いきなり大砲の音にビクッ。時は正午。はっ、そうだ、初日だった。

しかし、初っ端から尻込みなんてしていられませんから、前へ前へ。と、行く手を遮る人だかりが。今度は何かと思いきや、射撃団によるパレードのお通りで、派手に飾られた騎馬隊をしばし鑑賞。

ビバ!オクトーバーフェスト

だんだんと人数が増えていきますが、なんのその。行き交う老若男女たちを掻き分け、ひたすら進みます。

パウラーナー、レーヴェンブロイ、馬、ディアンドル、ショッテンハーメル、プショール、魚、レーダーホーゼン、ホーフブロイ、アウグスティーナー・・・・・・。テントの中から聞こえてくるのは、賑やかな歌声。これが、泣く子も黙る世界最大のビール祭りか!

ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト
ビバ!オクトーバーフェスト

もちろん、思い立ったが吉日で来たわけですから、予約なんてものをしているはずはありません。各テントの前にはものすごい行列。夏日のような暑さの中、メルツェンが私を呼んでいるが、どうしたものかと立ち往生するも、強硬派はヘタレない。大きなテントとテントの間に、うっかりすると見落としてしまいそうな小さなテントを発見。「おっ、並んでいるのは10人以下! ん? ワインって書いてあるけど本気?」なんて考えず、即座に最後尾にピタリ。幸運にも5分待ちで席ゲット!

ビバ!オクトーバーフェスト

こじんまり

そしてついに、究極の1杯にあり付けたー! マスジョッキじゃなかったけど、ちゃんとメルツェン。芳醇な麦の香りがして、渋いけどほのかな甘みもあって、とってもやさしい味。「今まで待っててくれて、ありがとう」と、涙目になりながらゴクリゴクリと飲み干しました。

ビバ!オクトーバーフェスト

ビバ!オクトーバーフェスト

中はこんな感じ

気の多い私は、ビールにも惚れてしまったようで、気分上々でフィンランドから来たという相席の方々と盛り上がった後、いつの間にかお店を出て、知らないうちに多分バイキングのような乗り物に乗ってグルグル回っていたものの、翌朝には無事帰宅していたもようです。

メルツェンのアルコール度って、高いんでしたね。

とまあ、エクストリームなメルツェン紀行でしたが、散々弾けて壊れて大満足。ドイツビール、万歳! でも、きっともっと過激なオクトーバーフェスト体験をお持ちの方も大勢いらっしゃいますよね?(低)

※この日味わったのは、実はどうやらメルツェンではなくヴァイツェンだったようで・・・・・・。見間違い、飲み違いがございましたこと、ここにお詫び申し上げます。メルツェンの道は厳しかりけり。また来年出直します、はい。

ビバ!オクトーバーフェスト