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Fri, 15 November 2019

鈴木アツトさん
Playwright / Stage Director


鈴木アツト
肩書き
劇作家、演出家
経歴
1980年生まれ、東京都出身。2003年、劇団印象(いんぞう)-indian elephant-を旗揚げ。「Global Baby Factory」が、劇作家協会新人戯曲賞最終候補作に選出。「青鬼」で若手演出家コンクール優秀賞、観客賞を受賞。韓国やタイの演劇祭からも招聘され、作品を上演している。現在、文化庁の新進芸術家海外研修制度でロンドンにて研修中。2016年3月、「The Bite(英訳版『青鬼』)」が、Typhoon Festivalに選出され、ロンドンで上演。9月には「Global Baby Factory」のリーディング公演がロンドンで行われる。

世代を越えて観られるような
子供用の芝居をつくりたい

日本に加え韓国やタイなど、アジア中心の活動をされてきた中で、なぜ来英を?

ロンドンには主に子供のための演劇のリサーチが目的で来ました。子供の芝居に詳しい知り合いが、この分野を勉強するのならばロンドンがいいんじゃないかと。子供の芝居に興味を持ったのは韓国がきっかけ。韓国のとある劇団の芸術監督が、私の戯曲を読んで、すごく面白い、非常に優れた子供のための芝居だね、と言ってくださって。その芸術監督が2つの演劇祭に私の作品を招聘してくれたのですが、そのうちの一つがキャンプ場で開催される家族向けの演劇祭だったんです。そこで字幕付きで作品を上演したらとても子供たちに受けて。そのときに、「俺、子供の芝居に向いてるんじゃないかな」と思いました(笑)。

ロンドンでの具体的な活動内容、そしてその活動を通して感じたことを教えていただけますか。

人形劇のワークショップを3つ受けました。文楽と巨大な人形の制作、そして基本的な人形劇のコースです。意外だったのが、こちらの人形劇が、日本の文楽の影響を受けているということ。3人で一つの人形をテーブル上で動かす技法が「bunraku」と呼ばれているんです。こちらでは文楽がコンテンポラリーになっていることに驚きましたね。

イギリスの演劇は予想通り、全体的にレベルが高いなと感じました。あとは子供を一人前の人間として扱っているものが多い。また、イギリスには良い児童文学が豊富にありますが、予想以上に面白い原作の面白い演劇作品化が多かったように思います。子供の芝居を手掛けたい理由の一つとして、世代を越えて観られるという点があって。子供世代と親世代、さらにこちらだとおじいちゃんおばあちゃんが孫を連れて行くなど3世代で観ることもあります。日本でもそのような客席になる作品をつくりたいですね。

3月にはロンドンで自作「The Bite」のリーディング(戯曲の朗読)公演を行われました。イエロー・アース・シアターという、在英東アジア系俳優の役柄の多様化を目指す劇団が主催したものだとか。

イエロー・アースのコンペティションに選ばれて上演が決まったのですが、一番良かったのが、イギリスに優れたアジア系の俳優が多いというのに気付けたということ。出演者はBbC(British-born Chinese)が2人、日本人が2人、日英のハーフが1人。観客もアジア系が多かったように思います。反応は、こちらがびっくりするくらいすごく良かったです。

9月にはインドの代理母出産がテーマの作品のリーディング公演が控えています。なぜその作品を?

日本よりはイギリスの方が、代理母出産がタブーではないということがあります。またロンドンにはインド系の移民が多いので、インド人の登場人物がきちんと書けているのかどうかも見ることができますし。これを上演すること自体が私にとってはチャレンジですね。失敗してもいいから、どのように受け取られるのかをみてみたいです。

リーディング公演

2014年に日本で上演された「グローバル・ベイビー・ファクトリー(Global Baby Factory)」のリーディング公演が9月1日に国際交流基金、イエロー・アース・シアター、ストーンクラブス・シアターの共催で行われます。インドの代理母出産ビジネスをテーマにした社会派コメディーです。ご興味のある方はぜひお越しください。

9月1日(木)19:00 £6(学生割引 £5 )
RADA(Royal Academy of Dramatic Arts)
16 Chenies Street, London WC1E 7EX
Goodge Street駅
www.jpf.org.uk
 
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