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Tue, 19 November 2019

フジコ・ヘミングさん
Pianist

フジコ・ヘミングさん
肩書き
ピアニスト
経歴
日本人の母とロシア系スウェーデン人の父の間にベルリンで生まれる。5歳で日本へ帰国。16歳のとき、中耳炎により右耳の聴覚を失うが、東京音楽学校(現東京藝術大学)に進み、在学中より多数のコンサートで入賞。30歳で難民としてベルリン音楽学校への留学を果たし、卒業後はヨーロッパ各地で演奏活動を行う。風邪をこじらせ、左耳の聴覚も失った後は演奏家としての活動を一時休止したが、現在、左耳は40%ほど回復。1999年、日本のテレビのドキュメンタリー番組をきっかけに大きな注目を集めるように。以降、世界各地でリサイタルや一流オーケストラとの共演を行い、多忙な日々を過ごしている。

繊細な人々の心を動かす
コンサートをしたい

長年にわたり演奏活動を行っていらっしゃいますが、その間にピアノや演奏に対する考え方、また演奏そのものが変わるようなことはありましたか。

私にとって一番大切なこと、それはコンサートにたくさんの人々が来てくださること。多くのクラシックのコンサートは最近、ガラ空きのものがいっぱいです。評論家だけが目を細めて喜ぶような、誰も知らない難しく、飽き飽きするような曲を演奏して悦に入っている演奏家が多いのです。私は日々の生活から心がズタズタになり、「こんなはずではなかった」とため息をついている繊細な人々の心を動かすコンサートをしたいし、しています。演奏に対する考え方は変わっていません。

9月にロンドンのカドガン・ホールでコンサートを開催されます。ショパンやリストなど、フジコさんが敬愛されている作曲家の曲が並んでいますが、どのような基準で選ばれたのでしょう。

北米、南米で最近、同じプログラムで演奏して大成功、スタンディング・オベーションを受けました。オーケストラや室内楽との共演もたくさん頼まれていて、なかなか新しい曲を練習する暇がないのが、とても残念です。モスクワ・フィル、N響、スロバキア・ラジオ・シンフォニー、プラハ・ステート・オペラ・オーケストラ、エルサレム・シンフォニーなどとの演奏が今後も続いていて息をつく間もなく、自分のことながら心配になってきます。

コンサートでは日本人作曲家、助川敏弥氏の「ちいさき いのちの ために」も演奏されると伺いました。この曲は何度も演奏されていらっしゃいますが、日本人作曲家、現代音楽と、フジコさんのレパートリーの中では異彩を放っているように思います。

助川さんは、音楽学校時代に同じクラスで仲良くしていました。昨年亡くなりましたが、とても優しい静かな人でした。この曲は、彼の愛猫が車にひかれて死んだときの悲しみのレクイエムです。私は、動物たちも神に召されて次の世界へ導かれると信じています。

フジコさんが動物愛護や恵まれない子供たちのための活動に注力されていることは広く知られていますが、今回も動物愛護チャリティー・コンサートになるそうですね。

猫や犬たちは、私がドイツで泥沼のような生活をしているころに生きる力を与えてくれた動物たちなのです。私にキャンディーをもらいに来た子供たちが、帰り際に私の犬を蹴っていくようなこともありました。動物にも人間にも悪い性格の者が同じようにいます。悲しいことです。でも私は、どんな人にも、ほかのすべての生き物にも大きな愛を持っています。時々ひどい「裏切り」も受けます。動物の小さき命は私にとって一番身近ですし、裏切られることはありません。今、私はたくさん過ぎるほどの稼ぎがあるので、神様のバチを受けるのは怖いです。せっせと倹約もして、チャリティーをやっています。

コンサート情報
Ingrid Fuzjko Hemming piano recital

ロンドン中心部のカドガン・ホールにて9月18日(日)、フジコ・ヘミングのコンサートが開催。ブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」やリストの「ラ・カンパネラ」、モーツァルトの「ピアノソナタ第11番 イ長調」などが演奏されます。
9月18日(日)18:30 £15~35
Cadogan Hall
5 Sloane Terrace, London SW1X 9DQ
Tel: 020 7730 4500
Sloane Square駅
www.cadoganhall.com
 
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