ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Tue, 03 December 2024

大人も子どもも楽しめる!英国の遊園地&娯楽施設

英国にディズニーランドはないものの、絶叫系アトラクションに振り切れた遊園地や、思い立ったその日に行ける楽しい遊び場がたくさん存在する。今回は「思いっきり遊べる」をテーマに、丸1日いても遊び尽くせないテーマ・パークから、気軽に立ち寄れる娯楽施設まで、英国生活が長い人もそうでない人も楽しめる遊び場を一挙にご紹介する。(文: 英国ニュースダイジェスト編集部)

Alton Towers Resortにある、古代ドルイド教の人身御供の儀式として木で作られた像が燃やされるウィッカーマンをテーマにした「ウィッカーマン」。乗り物の周辺に散りばめられたルーン文字はこのために独自に開発したという徹底した作り込みで、本物の火が焚かれた像に向かって疾走する人気のアトラクションだAlton Towers Resortにある、古代ドルイド教の人身御供の儀式として木で作られた像が燃やされるウィッカーマンをテーマにした「ウィッカーマン」。乗り物の周辺に散りばめられたルーン文字はこのために独自に開発したという徹底した作り込みで、本物の火が焚かれた像に向かって疾走する人気のアトラクションだ

朝からフル回転で遊べる遊園地 Theme Parks

英国には大小合わせて40以上も遊園地がある。朝から全力で遊びたい遊園地の中から特にお勧めの場所を選んでみた。英国の遊園地デビューはぜひこの中からいかがだろうか。

アドレナリン大放出! 絶叫好きならマストで行きたい1. Alton Towers Resort

2分45秒のライドで方向感覚が戻るまで時間を要すると噂の「スマイラー」2分45秒のライドで方向感覚が戻るまで時間を要すると噂の「スマイラー」

ウォーター・パーク、ミニ・ゴルフ、ホテルなども併設されている、英中部スタッフォードシャーにある国内で最も大きい遊園地リゾート。遊園地の敷地面積だけで約222ヘクタールあり、東京ディズニーリゾート全体とほぼ同規模だ。園内の象徴的な城、オールトン・タワーズは1850年代からかつては住まいとして建築されたもので、売却、開発を経て1980年に遊園地として開業。

11エリアに分かれた園内には、時速85キロで14ループを一気に駆け抜けるスリル満点のジェットコースター「スマイラー」(The Smiler)、建設に20年以上をかけた木製ジェットコースター「ウィッカーマン」(Wicker Man)、54メートルを垂直に落下するダイブ・コースター「オブリヴィオン」(Oblivion)などの絶叫系ジェットコースター10台に加え、ファミリー向けのアトラクションが40以上ある。

3〜11月ごろ(イベント開催時は左記以外にもオープン)ホテル、ウォーター・パーク、スパは通年利用可 オンライン事前購入で£34〜、ファスト・トラック・チケットは£32〜。3歳未満は無料

Farley Lane, Alton, Staffordshire ST10 4DB Tel: 01538 704096
ロンドンのSt Pancras International駅、Euston駅からUttoxeter駅まで約2時間、同駅からタクシーで約20分、バスで約30分
www.altontowers.com

子ども向けの遊園地と侮ることなかれ2. LEGOLAND® Windsor Resort

  • レーサーやエンジニアになった気分になれる「レゴ®・フェラーリ・ビルド&レース・エクスペリエンス」レーサーやエンジニアになった気分になれる「レゴ®・フェラーリ・ビルド&レース・エクスペリエンス」
  • フェラーリの大きなレゴ®・モデルは驚くほど緻密に作られているフェラーリの大きなレゴ®・モデルは驚くほど緻密に作られている
  • 「ザ・ドラゴン」(The Dragon)はレゴ®・モデルを鑑賞後、一気に屋外を駆け抜ける緩急のあるジェットコースターだ「ザ・ドラゴン」(The Dragon)はレゴ®・モデルを鑑賞後、一気に屋外を駆け抜ける緩急のあるジェットコースターだ

組み立てブロック玩具でおなじみの「レゴ®」の体験型テーマ・パーク。世界各地にあるレゴランド®だが、日本では2017年に愛知県名古屋市にオープンしたのに対し英国では1996年と早く、子どもが楽しめる遊園地として市民にすっかり定着している。本家デンマークをしのぐ最大の敷地面積を誇り、55を超える乗り物やアトラクションがある。

10万個のレゴ®・ブロックで遊べる「ザ・ブリック」(The Brick)をはじめ、自分で組み立てたフェラーリのレーシング・カーを仮想トラックで走らせる、2023年5月にオープンした「レゴ®・フェラーリ・ビルド& レース・エクスペリエンス」(LEGO® Ferrari Build & Race Experience)など、大人でも目を見張るようなインタラクティブな仕掛けにあふれている。宿泊なら、レゴ®の装飾が全面に施された直営のホテルでの滞在がお勧めだ。

3月中旬〜11月上旬ごろ(2月とクリスマスのイベント開催時は左記以外にもオープン)オンライン事前購入で£29〜、携帯から事前に乗り物を予約できるリザーブ&ライドは£25〜。身長が90センチ未満の子どもは無料

Winkfield Road, Windsor, Berkshire SL4 4AY Tel: 01753 626416
ロンドンのPaddington駅からWindsor & Eton Central駅まで約30分、Waterloo駅からWindsor & Eton Riverside駅まで約1時間、両駅からバスで10〜15分
www.legoland.co.uk

より凝った仕様のアトラクションが多い3. Blackpool Pleasure Beach

  • 「スポンジ・ボブのスプラッシュ・バッシュ」(SpongeBob's Splash Bash)は水鉄砲が搭載された夏にぴったりのアトラクションだ「スポンジ・ボブのスプラッシュ・バッシュ」(SpongeBob's Splash Bash)は水鉄砲が搭載された夏にぴったりのアトラクションだ
  • 約71メートルから落ちる英国で最も高いジェットコースター「ザ・ビッグ・ワン」(The Big One)約71メートルから落ちる英国で最も高いジェットコースター「ザ・ビッグ・ワン」(The Big One)
  • 地上約26メートルからひねりを加えながら落ちる「アイコン」地上約26メートルからひねりを加えながら落ちる「アイコン」

1896年の開業のイングランド北西部ブラックプールにある遊園地。39のアトラクションが稼働中だが、一風変わった乗り物が多いのが特徴だ。最初の加速後にリニアモーターを使って再び加速する国内初のダブル・ローンチ型ジェットコースター「アイコン」(ICON)は、最後部の2座席(追加料金15ポンド〜)が回転する仕様に。吊り下げ式飛行機ライド「ザ・フライング・マシーン」(The Flying Machine)は1904年から現役だ。

また、国内唯一のウォレスとグルミットをモチーフにした「ウォレスとグルミットのスリル-オ-マティック」(Wallace & Gromit's Thrill-O-Matic)や英空軍の協力を得た「レッド・アローズ・スカイフォース」(Red Arrows Skyforce)など、英国らしさを感じさせる乗り物もある。

2024年は11月3日まで、以降11月30日までは週末のみ営業。冬期休業期間でもイベント開催時はオープンする。営業日の詳細はウェブサイトから確認を入園日から7日以上前にオンライン事前購入で£34〜、ファスト・トラックのスピーディー・パスは£27〜。乗り物ごとに1回限り有効なファスト・トラックのスピーディー・ワンズもある。詳細はwww.blackpoolpleasurebeach.com/speedy-pass-virtual-queuing
2歳以下で乗り物に乗車しない子どもは無料

525 Ocean Boulevard, Blackpool FY4 1EZ Tel: 0871 222 1234
ロンドンのEuston駅からBlackpool Pleasure Beach駅まで約3時間
www.blackpoolpleasurebeach.com

たくさんの動物にも会える4. Chessington World of Adventures Resort

  • 2023年春にオープンしたばかりの「ワールド・オブ・ジュマンジ」2023年春にオープンしたばかりの「ワールド・オブ・ジュマンジ」
  • 絵本の世界観が楽しめる「ザ・グラファロ・リバー・ライド・アドベンチャー」絵本の世界観が楽しめる「ザ・グラファロ・リバー・ライド・アドベンチャー」
  • オフロード・トラックに乗ってサファリを楽しむ「ZUFARI アフリカへ行こう!」オフロード・トラックに乗ってサファリを楽しむ「ZUFARI アフリカへ行こう!」

1931年に動物愛好家が飼っていた動物たちを一般公開したのが始まりで、遊園地として開業したのは1987年。現在は40を超える乗り物やアトラクションがある遊園地、1000頭以上の動物が飼育されている動物園とシーライフ・センター、ホテルやグランピング施設も兼ね備えた複合型リゾートとして運営されている。

「ZUFARI アフリカへ行こう!」(ZUFARI – Ride into Africa!)といった動物園ならではのサファリ体験はもちろん、絵本「もりでいちばんつよいのは?」に登場する怪物グラファロと一緒に、深く暗い森をボートで進む「ザ・グラファロ・リバー・ライド・アドベンチャー」(The Gruffalo River Ride Adventure)や、冒険映画「ジュマンジ」をイメージした世界初の園内エリア「ワールド・オブ・ジュマンジ」(World of Jumanji)など、親世代にも刺さるであろう乗り物も数多くある。

2024年は11月3日までほぼ毎日営業、以降12月までは週末のみ営業で、12月中旬〜下旬は25、26日を除き毎日営業。営業日の詳細はウェブサイトから確認をオンライン事前購入で£29〜、3歳未満の子どもは無料

Leatherhead Road, Chessington, Surrey KT9 2NE Tel: 01372 731657
ロンドンのWaterloo駅からChessington South駅まで約35分、同駅からバスで約5分
www.chessington.com

ペッパピッグの世界観に浸れる5. Paultons Park

  • 園内で最もエキサイティングな乗り物と名高い「サイクロネーター」園内で最もエキサイティングな乗り物と名高い「サイクロネーター」
  • 雲形の乗り物からエリア内が見渡せる「ウィンディー・キャッスル・ライド」(Windy Castle Ride)」雲形の乗り物からエリア内が見渡せる「ウィンディー・キャッスル・ライド」(Windy Castle Ride)」
  • 水しぶきを上げながら回転するボート「グランピー・ラビットのセーリング・クラブ」(Grampy Rabbit's Sailing Club)」水しぶきを上げながら回転するボート「グランピー・ラビットのセーリング・クラブ」(Grampy Rabbit's Sailing Club)」

今年で開業40周年を迎える、イングランド南部ハンプシャーにあるファミリー向けの遊園地。70以上ものアトラクションがあるほか、鳥や動物、爬虫類のいるコーナーや日本庭園も整備されており、緑豊かな環境での滞在が楽しめる。また、人気の子ども番組「ペッパピッグ」に基づいた12のアトラクションを有する「ペッパピッグ・ワールド」がある国内唯一の場所であり、そのほかにもリアルな動きをする恐竜が集まる「ロスト・キングダム」など、全部で五つのテーマに沿ったエリアがある。

園内には絶叫マシンがいくつかあるが、もしスリルを味わいたいなら360度回転する円形のゴンドラが、前後に大きくスイングする乗り物「サイクロネーター」(Cyclonator)がお勧めだ。足が外向きになるように着席した状態で地上25メートルの高さで振り子のように揺すられ、独特の浮遊感が楽しめる。

2024年は10月までほぼ毎日営業、以降11月30日までは週末のみ営業。12月以降の営業時間はウェブサイトから確認をオンライン事前購入で£43.50〜。100センチ未満の子どもは無料

Ower, Romsey, The New Forest, Hampshire SO51 6AL
Tel: 023 8081 4442
ロンドンのWaterloo駅からSouthampton Airport Parkway駅まで約1時間15分、同駅からタクシーで約15分
https://paultonspark.co.uk

スリル満点のアトラクションがいっぱい!6. Thorpe Park Resort

ロンドンからのアクセスが良い英南部サリーにある絶叫マシン好きにはたまらない遊園地。国内最速のジェットコースターをはじめ、国内初の仮想現実(VR)を駆使したダーク・ライド、また人気ドラマ「ウォーキング・デッド」をベースにした乗り物など30以上のアトラクションがある。

2024年は10月までほぼ毎日営業、11月以降の営業時間はウェブサイトから確認をオンライン事前購入で£29〜、ファスト・トラック・チケットは£32〜。3歳未満の子どもは無料

Staines Road, Chertsey, Surrey KT16 8PN
Tel: 01932 577131
ロンドンのWaterloo駅からStaines駅まで30〜50分、同駅からバスで約20分
www.thorpepark.com

欧州唯一の「トーマス・ランド」がある7. Drayton Manor Resort

ファミリー向けの乗り物を含む50以上の乗り物やアトラクションを備えた遊園地で、欧州唯一の「トーマス・ランド」では25を超えるアトラクションがあるほか、動物園、敷地内に四つ星ホテルを備える複合リゾートとなっている。国内唯一の立ち乗り式のジェットコースターもある。

2024年は9月1日まで毎日営業、9月2日〜9月30日は木〜月曜営業。10月以降の営業時間はウェブサイトから確認をオンライン事前購入で£29.50〜、ファスト・パスは£30〜。2歳未満の子どもは無料、2〜3歳は£15〜

Drayton Manor Drive, Near Tamworth, Staffordshire B78 3TW
Tel: 01827 287979
ロンドンのEuston駅からTamworth駅まで1時間6〜27分、同駅からタクシーで約10分
www.draytonmanor.co.uk

Tips!

チケットは2日間、ファミリー向け、VIPエクスペリエンスなど遊園地ごとにさまざまな種類がある。また、当日券はほぼ2倍近い価格になるので事前にオンラインで購入して節約しよう

常設から期間限定まで遊園地以外の遊び場
Amusement Parks, Events & Attractions

常設のテーマ・パークとはまた異なり、移動式遊園地や海辺の遊園地など、昔ながらの遊び場もある。その多くがレトロなデザインを採用しているため、どこか懐かしい雰囲気にあふれているのも魅力だ。

常設
英国の守りたい風景の一つ海辺の遊園地

英国の海沿いの街には、小規模ながら充実した遊園地が数多く存在する。入場は基本無料で、アトラクションに乗車する際にチケットやトークン、電子カードなどを購入し利用する仕組み。園内はジェットコースターなどの大掛かりなものから、ミニ・ゴルフ、ゲーム・センター、フィッシュ&チップスやホットドッグなどの軽食やドリンクを販売する店まで、一通りのエンタメ施設がそろう。

海辺という立地から強風に見舞われやすく、その日の天候によって制限がかかる乗り物もあるものの、小雨程度なら大概のアトラクションは運営されるのでご心配なく。また、昼のにぎやかな雰囲気とは異なり、ライトアップされる夜はことさら幻想的な雰囲気が増し、ノスタルジーな気分が掻き立てられるのもまたいい。

● Brighton Palace Pier www.brightonpier.co.uk
● Dreamland Margate www.dreamland.co.uk
● Adventure Island https://adventureisland.co.uk
● Fantasy Island www.fantasyislandresort.co.uk
● Queens Links Leisure Park https://queenslinksaberdeen.co.uk

常設
鉄道模型マニアにもお勧めモデル・ヴィレッジ

城、農場、波止場、競馬場、そしてケーブル・カーなど、1930年代に実在した象徴的な建物を中心に、架空を含む七つの村を精巧なミニチュア模型で表現したモデル・ヴィレッジ。開業は1929年と、この手の施設としては世界最古だといわれている。村人や脱獄囚などさまざまな人物のミニチュアが配置されているのも見ていて楽しい。

もう一つのハイライトは、園内を走る鉄道模型。開業当初から線路の延伸を続けており、現在は約450メートルの線路を走っている。老朽化に伴い大半が新しい車両に変えられたものの、内部構造だけを最新にして現在も初期の模型を一部使うなど、マニア心をくすぐる仕様だ。列車がミニチュアの駅舎を走り抜ける様子を見に、遠方から鉄道模型好きが来ることでも知られている。

Bekonscot Model Village and Railway
2024年は11月3日まで、冬期は週末オープンする月もあるので詳細はウェブサイトを参照 £13.20(子ども£8.40)
Warwick Road, Beaconsfield, Buckinghamshire HP9 2PL
Tel: 01494 672919
ロンドンのMarylebone駅からBeaconsfield駅まで約30分
www.bekonscot.co.uk

期間限定
インチキ臭い?むしろそこが良いファンフェア

英国には、イベントやフェスティバルに合わせて数日〜数週間にわたり運営される「Funfair」と呼ばれる移動式遊園地が期間限定で現れる。移動式といっても、メリーゴーランドや空中ブランコ、乗り物に乗車するタイプのお化け屋敷、ゲーム・センターなど、大掛かりなアトラクションが多い。

また、射的や輪投げなど日本の屋台のようなゲームもあるが、無愛想なスタッフがいたり、景品が取れる可能性が全くなさそうな仕組みになっていたりと、一筋縄ではいかないときも。それはそれで楽しむのも一つの醍醐味だ。また、今の時代に版権NGなイラストが大量に使われているのを見るだけでもかなり楽しめる。ちなみに、設営者は家を持たず、イベントからイベントへ渡り歩いて生活している人が大半らしい。

※夏期を中心に英国各地で開催されている。地域によっては張り紙が電柱に貼られたり、ファンフェアが開催される公園の柵などに横断幕が掲げられたりして告知される。また、インターネット上でも情報が出ているのでまずは検索するのも手だ

期間限定
ロンドンの冬の風物詩ハイド・パーク・ウィンター・ワンダーランド

ロンドン在住の方なら一度は聞いたことがあるであろう、クリスマス・シーズンにハイド・パークで開催される冬の恒例行事。2007年から運営されてきたが、年数を重ねるごとに新しいアトラクションが増えているので、ここ数年足が遠のいている人ほどぜひ訪れてみてほしい。ホット・ワインなどクリスマスに関連するドリンクや軽食を提供するフード・ストール、氷の彫像作りなどのワークショップ、ジェットコースターや観覧車などのアトラクションのほか、イルミネーションの下で滑るアイス・スケートなど、とにかくアクティビティーが充実。

なお、この時期はハイド・パークに限らず、英国各地でアイス・リンクやクリスマス・マーケットがオープンするので、冬ならではの遊び場を楽しんでみてはいかがだろうか。

2023年11月17日〜2024年1月1日(12月25日は休み)※2024年の日程はまだ決定していません
プログラムの詳細はウェブサイトを参照
今シーズンのチケットはすでに販売中。オフピークは入場無料(各アトラクションは有料)
https://hydeparkwinterwonderland.com

日本と似ている!気軽な娯楽施設
Fun Activities

日本と少し勝手が違う施設もあるものの、大抵の娯楽施設の利用法は同じなので気軽に遊びに行ける。ゲーム・センターを除く以下の施設は、週末は特に混み合うので事前に予約しておくのが安心だ。

個室だけじゃないのが英国式カラオケ

英国にもカラオケ文化があるが、カラオケ・ルームを借りて歌うときはイメージ・ビデオなどの映像は画面に映し出されず、歌詞のみが表示される形式だ。また、人の歌はあまり聴かずに皆好き勝手に歌う風潮があるので、人が聴いてなくても気にせず思いっきり歌うのが正解。パブやバーの中にはイベントの一つとして「カラオケ・ナイト」を開催するところがあり、曲をリクエストするとほかの客の前で歌を披露することになるがカラオケができる。

時折プロかと思うレベルの歌声を聴けたりするので行ってみると意外とおもしろい。また、バンドがライブ・ミュージックで伴奏をしてくれるタイプのバーもある。

● Lucky Voice www.luckyvoice.com
● The Star Of Kings https://starofkings.co.uk

日本とほぼ同じシステムボウリング

友人同士で行ったり、誕生日会などお祝いごとで利用したりと、カラオケよりポピュラーなアクティビティーのボウリング。1ゲーム分の代金に貸靴代が含まれていること以外は、基本的に遊び方や値段はほぼ変わらない。もちろん専用靴の持ち込みもOKだ。施設によってはゲーム代のほかにドリンク代を含むパッケージ・プランが用意されていたり、学生割引をしてくれるところがあったりと、そのプランはさまざま。しかし、週末でも遅くとも0時までには閉まってしまうので、パブでひとしきり飲んだ後に行くことは残念ながらできない。

● Rowans Tenpin Bowl https://rowans.co.uk
● Hollywood Bowl www.hollywoodbowl.co.uk

チケット・システムのあるゲーム・センター

ゲームズ・アーケーズ(Games Arcades)と呼ばれるゲーム・センターは、海辺の遊園地などにあり、UFOキャッチャーやシューティング・ゲーム、エア・ホッケーなどのマシンで遊べる。ただしUFOキャッチャーは大概アームが非常に弱く、何百、何千回に1回の割合で突然強く景品をつかんでくれるというギャンブルのような仕様が常。加えて日本のように景品をスタッフに動かしてもらうことはできないので、注意が必要だ。

また、店内にはつづられた切り取り可能なチケットを景品とするマシンがあるが、これはその合計枚数に準じて景品と交換してくれるというもの。相当の枚数が必要になるが、店内の景品交換所でおもちゃやぬいぐるみなどと引き換えられる。近年オンライン・ゲームの普及により、このような遊び場は年々姿を消している。レトロなものが好きな人は完全になくなる前にぜひ1度訪れてみてほしい。

夏でも思う存分滑ろう!屋内のアイス・リンク

冬期に期間限定のアイス・リンクが登場するが、レジャー・センターなどには屋内の常設アイス・リンクがあり、会員以外でも利用できる。スケート靴は1回の利用料に含まれる場合とそうでない場合があるが、大抵の施設では3ポンド程度で借りられる。チケットは1時間、1日単位など施設によって異なる。

また、別料金でスケートの初心者〜上級者向けの講習を受けることもできる。ロンドン北部のアレクサンドラ・パレスでは、ライトアップされたリンクでアイス・ディスコなどのイベントも開催している。

● Alexandra Palace www.alexandrapalace.com
● Lee Valley Ice Centre www.better.org.uk/leisure-centre/lee-valley/ice-centre

意外と知られていない穴場スポット博物館の水族館&バタフライ・ハウス

ロンドン南部にあるホーニマン博物館には、動物の剥製の展示などの常設展とは別に、クリスマスを除き通年オープンのクラゲなどの海の生き物や淡水魚、熱帯地域に生息するカエルなどを観察できる水族館と、温室に放たれた何百もの蝶を間近で観察できるバタフライ・ハウスがあるのをご存知だろうか。両施設は共に有料だが、博物館という教育機関での展示のためチケット価格が安いのもうれしいところ。また家族の人数が多ければファミリー・チケットなどでさらにお得に鑑賞できるので、事前予約の際には必ずオプションを確認してほしい。

● Horniman Museum & Gardens
水族館 £6〜(子ども£3~)
バタフライ・ハウス £9~(子ども£6~)
ファミリー向けのチケットあり
www.horniman.ac.uk

 

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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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