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Wed, 10 December 2025

LISTING イベント情報

Benihana 迫力のパフォーマンスで盛り上がろう

Benihana 紅花

17 November 2016 vol.1471

Benihana

BENIHANAはロンドンのピカデリーとチェルシー、セント・ポールに3店舗を展開する、鉄板焼きレストラン。シェフがお客さんの目の前で料理を作る、ユーモアに富んだ迫力あるパフォーマンスを始め、ボリューム満点のメニューが話題を呼んでいます。

家族での利用はもちろん、パーティーなどにも人気。広々とした店内は、20~80人規模の大型イベントにも対応できるほか、4~5人で楽しむクリスマス女子会、またキッズ・メニューも充実しているため、家族での食事会にもお勧めです。10人までは個室の予約も可。

シェフのパフォーマンスがパーティーの盛り上げに一役買ってくれるBENIHANAのパーティー・メニューで、2016年を締めくくってみませんか。

BENIHANAのパーティー・メニュー
£30〜£65 /人(ご希望に応じて相談可能)

Benihana

〈 メニュー例 〉
● KABUKI £41/人
枝豆、オニオンスープ、BENIHANA サラダ、海老の前菜 ‐ オニオン火山とズッキーニ、火鉢ごはん、火鉢チキンとマッシュルーム、火鉢ステーキとマッシュルーム、火鉢野菜、デザート

● SAKURA £47/人
枝豆、オニオンスープ、炙り寿司(マグロ、サーモン各1個)、BENIHANA サラダ、火鉢ごはん、海老の前菜 - オニオン火山とズッキーニ、キングプラウン、火鉢ステーキとマッシュルーム、火鉢野菜、デザート

Benihana

レストラン・データ
店名 Benihana 紅花
日本語での問い合わせ: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
ピカデリー店 TEL: 020 7494 2525
37 Sackville Street, London W1S 3EH
チェルシー店 TEL: 020 7376 7799
77 King's Road, London SW3 4NX
セント・ポール店 TEL: 020 7074 1001
35-35 Carter Lane, London EC4V 5AJ
 
日本人シェフがつくる
魔法のような創作イタリア料理

Bella Cosa
ベラ・コサ

16 June 2015 vol.1461

Bella Cosa「ロンドンで話題のレストランはもう行きつくした」という食通の人。「在英邦人の間ではまだあまり知られていないおいしい新規店を開拓したい」と願う好奇心旺盛な人。「日本人の好みに合う、日本食以外の料理を見付けたい」といったこだわりを持つ人。そんな人たちに向けて紹介したい一店が、このベラ・コサだ。

大規模な再開発工事が進行中のロンドン東部カナリー・ワーフの対岸に位置するモダン・イタリアン・レストラン。北側の側壁を埋める窓ガラスからは、シティ地区と並ぶロンドンの金融街の高層ビル群と、新たな摩天楼の建設に取り組むクレーン車、そしてヨットが浮かぶ波止場を見渡すことができる。視線をテーブルの上に戻すと、そこに並んでいたのは色鮮やかな創作イタリア料理。ウェイターはまるでとっておきのプレゼントを手渡すかのように料理を披露するといった具合に、とにかく高級感たっぷりだ。

Bella Cosa鮮やかな黄色が特徴的なラビオリ(£13/£18)

Bella Cosaまるでパズルのように食材を組み合わせたカルパッチョ(£18)

食事を進めていくうちに、やがてこの店が世界各地で見かけるいわゆる「高級イタリア料理店」とは随分と異なることに気付く。「どうやって配置したのだろう」と疑問に思わずにはいられないほど創意に満ちた盛り付け。有田焼の和食器。嘘みたいに繊細な味付け。何を隠そう、この店を支えるのは若くしてイタリアの各地域で修業を積んだ日本人シェフなのだ。しかも、その後はミシュラン星獲得店を含む世界中のレストランを渡り歩いてきた実績の持ち主である。

Bella Cosaパルマ・ハムに包まれたブラック・コッド(£25)はイカ墨とともにいただく

この日本人シェフが、パスタや魚介類を用いた定番のイタリア料理に魔法をかけた。エビ、タコ、アンチョビなどの海産物とキャビアやカラスミといった珍味がパズルのように組み合わさった円形の「作品」とでも呼ぶべきものをレモン・ピューレとともにいただくカルパッチョ。角煮風に仕上がったポーク・ベリーは、カリッと音を立てる表面部分を破ると、ナイフが自ずと肉を通過していく。豚のほほ肉とトリュフに挟まれて登場した、5種類のチーズを使った黄色に輝くラビオリを口にしたときにはもはや昇天。

Bella Cosaダーク・エールとの相性抜群のティラミス(£8)

デザートにも驚きを用意しているのだから、心憎いと言うしかない。シェフ曰く「要素の分解と再構築」を経たという起伏に富んだティラミスに合うとお勧めされたのは、何とビール。確認したが聞き間違いではなく、本当にビールが出てきた。濃く焙煎した大麦麦芽を使用したダーク・エール独特のコーヒーのような苦味は、同店ならではのティラミスの優雅な食感と甘みを倍増させる。ちなみにワインに加えてクラフト・ビールの豊富さもこの店の特徴。可愛らしい見た目のミニ・バーガーやトリュフ・チップなどバー・メニューも充実しているので、酒好きの心をも満たすはずだ。

料理を眺めて、食べて、感想を語り合っていたら、あっという間に数時間が経ってしまった。昨年末にオープンしたばかりだが、近いうちに超人気店となること間違いなし。

Bella Cosa窓の外には波止場と高層ビル群が見える

Bella Cosaシェフを務める鳥居健太郎氏


レストラン・データ
店名 Bella Cosa
住所 Drewry House, 213 Marsh Wall
London E14 9FJ
電話番号 020 7132 1212
営業時間 バー 12:00–23:00
レストラン 12:00–22:00
(15:00–18:00はクローズ)
最寄り駅 tubeSouth Quay駅
web www.bellacosarestaurant.com
 
TOKIMEITĒ ミシュラン星獲得のシェフが提供する
「素晴らしきかな」和食体験

TOKIMEITĒ
トキメイテ

2 June 2016 vol.1460

TOKIMEITĒ 神社仏閣や神輿 (みこし) に着想を得た店内装飾

「トキメイテ」。一度耳にしたら絶対に忘れられない店名を持つ、昨年にオープンしたばかりのロンドンの和食店を訪れた。

いつも買い物客で賑わうロンドン中心部オックスフォード・ストリート駅から徒歩5分。入店すると、日本人デザイナーの森田恭通氏が設計したという豪奢なインテリアにまず目を奪われる。オープン・キッチンを見渡す「火」の間、サロンのラウンジのような落ち着いた雰囲気の「水」の間、神社の神殿を彷彿とさせる木目と金箔に彩られた「木」の間といった具合に、それぞれ異なるテーマを掲げる空間が一つの店舗内で融合しているのだ。

TOKIMEITĒ和牛サラミなどがネタとして使われている「バラエティ握り五貫(£16)」もお勧め

この店では本格派の和食を提供している。それもそのはず、店をオープンしたのは、日本全国の農業協同組合を束ねるJA全農。京都の老舗料亭「菊乃井」本店を始めとする3店を通じて合計7つのミシュラン星を獲得している村田吉弘氏がメニューを開発した。海外でも和食が珍しくなくなった今だからこそ、日本の食文化をきちんと世界に伝えたい。海外にも和食を広めることで、日本の農家を応援したい。旬の食材が異なる海外の調理場でも、安定しておいしい和食を提供したい。メニューや調理法を始めとするこの店の細部には、そんな彼らの思いが詰まっている。

TOKIMEITĒ
「日本米ビール(£7.5)」という変わり種も。フルーティーな味がする

今回は最も気軽に試しやすい「アーリーバード・メニュー(£30、サービス料別。2名様より19時までオーダー可、2時間制)」を試食した。

前菜には茸味噌汁、ほうれん草胡麻和へ、グリーンサラダの3品が出てきた。恋占いに使えそうな可憐なエディブル・フラワーや、細く削った鰹節が載った野菜類を目にした瞬間にロンドンの中心部からワープ。出汁のたっぷり利いた味噌汁を口に含めば、京都の高級料亭にいるかのような錯覚に陥るはず。

TOKIMEITĒ看板メニューの一つである和牛タルタル

次に食した和牛タルタルは、チャイブとわさび、ゆず、ごまソースで構成された創作性の高い料理。舌の様々な箇所を刺激する明確な酸味と辛みはお酒との相性が抜群だろう。そして、メインはトリュフをふんだんに使った鶏炭火焼すき焼き。合わせて出てきた焼きおにぎりは、すき焼きの残り汁に浸けると、思わず目を細めてしまうぐらい懐かしい味がする。

デザートにはゆずチーズケーキ最中を選んだ。隣に並んだ抹茶のアイス・クリームも本格派だ。和食の真髄、この店に極まれり。

TOKIMEITĒ
最中のウエハースに入れられたゆずチーズケーキと抹茶アイス

アーリーバード・メニューは以上だが、タルタル以外の和牛各種も看板料理の一つ。牧草だけではなく、穀物を食べさせながら大事に育て上げた純国産の和牛を、高級料亭の技術を以って調理した高級嗜好品が並ぶ。独特の美しい「サシ」の入った、舌の中でとろける牛肉をステーキ、すき焼き、照り焼きなどの形で食べられるこの幸せ。予算に応じたメニューのアレンジができるので、詳しくはお問い合わせを。


レストラン・データ
店名 TOKIMEITĒ
住所 23 Conduit Street
London W1S 2XS
電話番号 020 3826 4411
営業時間 ランチ: 月~土12:00-14:30
ディナー: 月~土18:00-22:30
バー : 深夜まで
最寄り駅 tubeOxford Street駅
E-mail このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
(英・日本語対応可)
日本クラブ会員特典あり。
web www.tokimeite.com
 
YoKOYA Japonès Ba:(r) リゾット、寿司、それともそば?
ハレの日にいただきたい、多彩なパーティー・メニュー

YoKOYA Japonès Ba:(r)
ヨコヤ

19 May 2016 vol.1459

YoKOYA 華やかなだけでなく、味も確かな前菜の数々

一人でもあれこれ色々な料理を味わいたい。深夜、時間を気にすることなくお酒とともに本格的な食事をいただきたい。そんな願いをかなえてくれるお店として在英邦人や日本通のロンドナーたちに親しまれているタパス・バーYoKOYA。一人、小皿料理、深夜営業、そんなYoKOYAのイメージを真っ向から覆す、パーティー・メニューがあるのをご存じだろうか。洋食から寿司、茶懐石まで経験したヘッド・シェフならではの創意工夫に富んだメニューは、目も舌も楽しめる絶品ぞろい。今回は同僚たちとともに日ごろの疲れを癒すべく、ちょっと贅沢な食事会をYoKOYAで行った。

YoKOYA 生ハムのメロン添えの盆には、イチジクやチーズ、チョコレートなど酒のお供も

まずお目見えするのは、大きな銀盆にデコレーションされた前菜の数々。彩りの美しさに、見た瞬間に思わず歓声を上げてしまうが、驚くのはその後だ。生ハムのメロン添えやプチ・トマトとモッツァレラ・チーズ、ゆで卵など一見おなじみの料理が並ぶが、その一つ一つにかけられた手間暇たるや、一口で食べてしまうのが惜しくなってしまうほど。トマトは丁寧に湯むきされ、黄身とマヨネーズをホイップして軽やかな口当たりにした卵には、きらりとイクラが輝いている。添えものと思われがちな野菜スティックには、YoKOYA人気のバーニャ・カウダ・ソース・ディップが。アンチョビのほろ苦さが利いたディップに浸せば、次から次へと手が伸びる。

YoKOYA
生野菜がアンチョビ風味のソースで立派な一品に

YoKOYA
脂ののったサーモンとゴマ油の絶妙なハーモニー

イチジクとカマンベール・チーズをつまみつつ、話に華を咲かせていると、次にやってきたのは、サーモンの刺身。肉厚で脂ののったサーモンとゴマ油がアクセントとなったしょうゆの相性は言うまでもなく抜群で、さらにワインが進んでしまう。そしてほろ酔い気分で迎えたメイン・ディッシュは、ボリュームたっぷりのハンバーグ・ステーキだ。とろりととろけるチーズとトマト・ベースのソースと一緒にいただけば、上品でありながら家庭の手作りの味を彷彿とさせる懐かしい味が口内いっぱいに広がっていく。

YoKOYA
合いびき肉を使ったハンバーグに添えられているのは、ブロッコリーとパースニップ

そして最後を締めくくるのが、YoKOYAの人気メニュー「大感激トリュフ・パスタ(£14.80)」にアレンジを加えたトリュフのリゾット。運ばれてくる途中から鼻腔をくすぐるトリュフの芳香に、パーティーの盛り上がりも最高潮に。ストレートにトリュフの風味を感じるパスタと比べ、リゾットは舌にふんわりと広がるまろみが魅力。もうこれ以上は入らないと思っていても、気付けばするりとお腹に収まってしまうはず。

YoKOYA
トリュフたっぷりの贅沢リゾット

今回いただいたメニューはほんの一例。ベジタリアン向けはもちろん、鯖寿司やにぎり寿司、そばなど、要望に応じて変更可能とのことなので、まずはご相談を。会社の接待に、小さなお子さん連れのお母さんたちの集まりに、家族の大切な記念日に、様々なTPOに合わせて何度でも試してみたい。

パーティー・メニュー: 8人以上、一人28ポンド~


レストラン・データ
店名 YoKOYA Japonès Ba:(r)
住所 9A Delancey Street, Camden Town
London NW1 7NL
電話番号 020 7388 8595
営業時間 月~木 18:00-23:30
(金・土は翌2:00まで)
日 17:00-22:00
最寄り駅 tubeCamden Town駅
web http://yokoya.co.uk
 

最高級の神戸牛を堪能できる
TOKYO SUKIYAKI-TEI TOKYOすき焼き亭

7 May 2015 vol.1434

TOKYOすき焼き亭
霜降りがたっぷりと入った神戸牛

今、英国の食通の間で話題になっているのが和牛。欧州連合(EU)加盟国向けの輸出が昨年6月に解禁されて以来、英各紙のグルメ欄は、日本が誇る美味・和牛についてしきりに取り上げている。とりわけ注目を集めているのが、日本三大和牛の一つである神戸牛だ。

実は、ロンドンのレストランや肉屋では、輸出解禁以前から「和牛」または「神戸牛」なる肉が出回っていた。ただ、それらの多くは日本とは大きく異なる品質管理を行うニュージーランド産などの「和牛種」。全く別種の肉を「神戸牛」と銘打って販売している店も決して少なくなかった。そんな状況を打開すべく、EU輸出解禁をきっかけに、神戸牛の正規取扱店としてロンドンに開店したのが、この「TOKYOすき焼き亭」だ。

TOKYOすき焼き亭
店の入り口にはいくつもの植木鉢が置かれている

サウス・ケンジントン駅から徒歩10分。日本でも人気のレストラン経営者、テレンス・コンランがプロデュースした「ビバンダム」を始めとする名店が並ぶ一等地の中心に、ハイビスカスやヒヤシンスなどを咲かせた植木鉢が並ぶ一画がある。短い階段を上るとその素朴で平和的な光景は一転。帽子型の照明、ハートの形をした鏡、深紅と群青に彩られた椅子で構成された妖艶な異空間へと入り込む。

TOKYOすき焼き亭
現代アート空間のような店内

だし巻き卵やしめ鯖などの前菜を終えてからすき焼きを注文すると、テーブル上に大きな鉄鍋が登場し、この店が本格派のすき焼き・しゃぶしゃぶ店であることを再認識。鍋に点火しただけで、食欲を強く刺激する割下の甘い匂いがふわりと漂い出す。

やはりこの店に来たからには、最高級であることを意味するA5等級の神戸牛(1人前78.50ポンド)を味わいたい。運ばれてきた肉に箸をつける前に、雪の結晶のように降り注ぐ霜降りに見惚れてしまう。表面の色がほんのり変わる程度に肉を煮たら、オレンジ色に輝くオーガニックの生卵に浸して一口。思わず腰が砕けてしまいそうになるほど、甘くまろやかで優しい味わいが口の中に広がる。

TOKYOすき焼き亭
神戸牛の正規取扱店であることを示す指定証(右)とブロンズ像(左)

神戸牛の後にスコットランド名産のアンガス牛(同26.50ポンド)を食べると、より獣らしい猛々しさにあふれた食感と風味を持っていることに気付く。エノキや厚みたっぷりのシイタケ、豆腐といったおなじみの食材に加えて、ケールなど英国産の旬の素材をそろえた野菜も絶妙な引き立て役を果たしている。

すき焼き・しゃぶしゃぶ用メニューには、そのほかにも鹿児島産の和牛やチキンのフィレ、豚肉、エビ・ホタテなどが並び、またランチでは神戸牛と自家製パンを組み合わせたサンドイッチも用意している。常時混雑しているので、ディナーは要予約。

これほどの幸福感に満ちた食事ができる場所は、ロンドン広しと言えど、そう多くないだろう。


レストラン・データ
店名 TOKYO SUKIYAKI-TEI
住所 85 Sloane Avenue, Chelsea Cloisters, London SW3 3DX
電話番号 020 3583 3797 / 020 7581 1539
営業時間 月~土 12:00-23:30
日 13:00-22:00
最寄り駅 tubeSouth Kensington駅
web www.tokyosukiyakitei.com
 

Kanada-ya London 金田家

18 September 2014 vol.1419

8月27日(水)、地下鉄トッテナム・コート・ロード駅より徒歩数分の場所に位置するセント・ジャイルズ・ハイ・ストリートに、新たなラーメン店「金田家」がオープン。20席強しかないこぢんまりとした店内には、開店と同時に多くの人が押し寄せた。

Kanada-ya London 金田家
ラーメン店らしからぬシンプル、モダンな内観

金田家本店は2009年、福岡県行橋市にオープン。濃厚でクリーミーなとんこつラーメンが話題を呼び、グルメ・サイトの「食べログ」では、2012年と2013年の2年連続で「福岡ベストラーメン」第1位に選ばれるなど、地元でも人気のラーメン店だ。

海外では、香港に続き2店舗目となる金田家ロンドン店。シェフは日本の本店で修業し、ロンドンでも確実に日本の味を再現できるよう、オープンまでの期間に何度も試作を重ねてきた。満を持してオープンした初日の夕方には、多めに用意していた自家製麵が完売するという盛況ぶり。次の営業日からも昼夜を問わず大勢の人々が行列を成すほど、一夜にしてロンドンで話題のラーメン店になった。

Kanada-ya London 金田家
とんこつスープはシェフたちが18時間しっかり煮込んで準備

金田家のラーメンは、「オリジナルラーメン」「もやしラーメン」「チャーシューメン」の3種類のみ。長時間じっくり煮込んで作ったとんこつスープは、奇麗な白色で泡があるのが特徴。肉独特の臭みはなく、まろやかな口当たりが食欲をそそり、濃厚なスープも麺もスルスルと胃の中に収まってしまう。麵は細麺で、固さも「普通」「固め」「ばりかた」から注文できるのもうれしい。チャーシューときくらげ、のり、ねぎという3種のラーメンに共通のトッピングのほか、別途半熟たまごやスパイシー味噌、黒ガーリック・ソースといったトッピングも注文できるので、自分好みの味を追求するも良し、毎回微妙に違ったアクセントを楽しむのも良し。

また、一杯では満足できないときには、替え玉はもちろん、オリジナル、梅、鮭の3種類から選べるおにぎりも注文可能。飲み物には、水やお茶のほか、少し懐かしい感じがするラムネもあり、いちごやオレンジ味を選ぶこともできる。

ラーメン激戦区のソーホー地区からは少し離れたトッテナム・コート・ロードに店を構えた金田家。ラーメンとおにぎりのみというメニューからも、純粋にラーメンの味を味わってほしいというオーナーの心意気が感じられる。

Kanada-ya London 金田家
「もやしラーメン」に半熟卵をトッピング

ラーメン・ブームを迎えたと言われている今のロンドンにおいて、日本の味を忠実に再現することで勝負に出た金田家のラーメンが、在英邦人の枠のみに収まらず、ロンドンの多国籍文化の中に溶け込んでさらなるラーメン・ブームを引き起こしてくれることを期待したい。

Kanada-ya London 金田家
「チャーシューメン」は味のしみたチャーシューがたっぷり


レストラン・データ
店名 Kanada-ya London
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住所 64 St. Giles High Street
London WC2H 8LE
営業時間 月~土 12:00-15:00 
17:00-22:00(予約不可)
最寄り駅 tubeTottenham Court Road駅
web www.kanada-ya.com
www.facebook.com/kanadayaldn
twitter.com/KanadaYa_LDN
 

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ

15 May 2014 vol.1411

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
Cappesante scottate in padella con crema
di cavolfiore stufato e acciughe £10.95

イタリア南部シチリアの料理には、燦々と降り注ぐ太陽を浴びて育ったレモンが使われることが多い。ロンドン中心部の閑静なビジネス街に位置する「ルーチェ・エ・リモーニ」は、「光(ルーチェ」と「レモン(リモーネ)」をその名に冠している通り、シチリア出身のオーナー・シェフ、ファブリツィオ・ザファラナ氏が故郷の味をここロンドンで再現すべくオープンさせたイタリアン・レストランだ。

壁にずらりと並ぶレモンが描かれたイラストと、淡い光を落とし込むシャンデリア。シチリアの自然を彷彿とさせつつ、上品で落ち着いた雰囲気を醸し出すこのお店では、味はもちろん、美も追求した料理の数々をいただける。

シェフの美的感覚が皿というパレットに花開く前菜の数々は、複数をオーダーして味覚と視覚の両方で楽しみたい逸品ぞろい。ホタテのカリフラワー・ソース和えは、絶妙の焼き加減のホタテが滑らかなソースの上に載せられた優しい味の一品。アンチョビの塩気とカリフラワーの食感が生かされた付け合わせがほど良いアクセントになっている。

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
Fritto misto di mare con maionese alla bottarga £10.50

イタリアンの定番フリット・ミストも、ファブリツィオさんの手にかかれば見た目も味も繊細な料理に。粒子の細かい薄衣を纏った新鮮なイカやエビなどの魚介類は、さっくり軽い食感にジューシーな中身のバランスが秀逸。カラスミの香りが漂うマヨネーズを付ければ、いくらでもするりと胃に収まってしまう。

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
Linguine al nero di seppia con ragú di triglia e olive £11.50

繊細な美で彩られた前菜の饗宴の後には、もちろんパスタやリゾットを。人気のイカ墨のリングイネは、具材にオリーブを混ぜ込んだレッド・マレットのラグーを使っている点がユニーク。一つひとつの具材がそれぞれの良さを主張しつつも他を引き立てている。

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
この日の特別メニュー

シェフ自らが毎日市場に通い、新鮮な食材を仕入れているというだけあって、メニューにはない品がお目見えすることもある。この日いただいたのは、スカンピがふんだんに入ったサフラン・リゾット。身の締まったスカンピを、ポルチーニ茸の馥郁(ふくいく)とした香りとトマトの酸味が包み込んだこのメニュー、すべての具材が混然一体となった深みのある味わいが舌に広がる逸品だ。

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
Semifreddo al pistacccio con gelo di melone £5.95

デザートには、ピスタチオのセミフレッド、シチリア・メロン・ジェリー添えを。細かく砕かれた香ばしいピスタチオの中には、ひんやりとしたクリーム。アイスクリームとも違う、冷たくまろやかなクリームの独特の食感がたまらない。赤い色味が目を引くゼリーは、「メロンなのに赤?」と思われるかもしれないが、シチリアでいう「メロン(melone)」とは、スイカのこと。スイカの爽やかな甘みが凝縮されていて、締めくくりには最適だ。

今回はシーフードを中心としたランチをいただいたが、ウサギやラムのロースト、仔牛のT ボーン・ステーキなど、ボリューミーな肉料理も充実。何度も通ってシチリアの海と山の恵みを味わい尽くそう。

ファブリツィオさんの故郷と食への思いが結晶化した「ルーチェ・エ・リモーニ」。丁寧に愛情をもってつくられた一皿ひとさらを、目で、舌で、ゆっくりじっくり感じたい。

Luce e Limoni ルーチェ・エ・リモーニ
シチリアの太陽とレモンをインテリアで上品に表現


レストラン・データ
店名 Luce e Limoni
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住所 91-93 Gray's Inn Road
London WC1X 8TX
TEL 020 7242 3382
営業時間 ランチ: 月~土 12:00-15:00
ディナー: 月~木 18:00-22:00、
金・土 18:00-23:00
最寄り駅 tubeRussell Square駅
web http://luceelimoni.com
 

Hare & Tortoise Blackfriars店

12 April 2012 vol.1347

Hare & Tortoise Blackfriars店
グルメ・セレクション・ボックス £18.30

ロンドン市内5店舗の中の一つ、ブラック・フライアーズ店は、シティ周辺で働くビジネスマンを中心に賑わい、ランチタイムには行列もできるほど。店内はカジュアルな雰囲気の中にもほどよくスマート感があり、活気溢れたオープン・キッチンは臨場感を演出している。

ヘッド・シェフを務めるアー・ルー氏は、マレーシアの5ッ星ホテル、マンダリン・オリエンタル・ホテルにて日本食を任されていた腕利きのシェフで、特にお寿司や刺身などの魚料理を得意としている。本日は、バラエティー豊富なメニューの中から、Hare & Tortoiseが自信を持って勧める新鮮な魚料理をコース風にいただいてみよう。

Hare & Tortoise Blackfriars店
まぐろのたたき £7.20

まず最初にテーブルに運ばれてきたのは「まぐろのたたき」。鮮度にこだわるからこそ少量ずつ仕入れているというまぐろをさっと炙った贅沢な逸品。まぐろの周りにあしらわれた海苔が香ばしく、まぐろの濃厚な旨みと絶妙に調和されている。かつおのたたきよりあっさりしているので、飽きずにいくらでも食べられてしまう一皿。

Hare & Tortoise Blackfriars店
白まぐろの刺身 £8.90

次に、この春からの新メニューとして登場した「白まぐろの刺身」。欧米では寿司ネタとして親しまれているこの魚、今回初めて食したが、今まで知らなかったのがもったいないくらいの美味。歯ごたえはしっかりしていて、噛んだ瞬間に口の中で脂がじゅわっ~と広がる。醤油、みりん、七味などから成る自家製のタレに一晩つけているため、脂がしつこくなく、程よい甘みを引き出している。

Hare & Tortoise Blackfriars店
さば塩焼き £6.90

3品目は、特別メニューの中から選ばれた「さば塩焼き」。定番の一品ではあるが、Hare & Tortoiseでは時間をかけてじっくりと網焼きにしているため、魚の余分な脂分が落とされ、外側はパリッと、中はふっくらしていてジューシー。さば塩焼きと同様に、照焼機で焼き上げたジューシーな「はまちカマ焼き」も人気メニューの一つだそうだ。次はいよいよメイン・ディッシュ。トロやカニなど5種類の握り、白まぐろの巻寿司、カリフォルニア・ロール、厚くスライスされたまぐろ、はまち、サーモンの刺身3点がセットになった「グルメ・セレクション・ボックス」が運ばれてきた。魚の鮮度も高く、この豪華でボリューム満点のセット・ボックスが何とたったの£18.30。味、質、ボリューム、料金ともに大満足の一品。2、3名でのシェアも可能。最後には、抹茶、栗、ゴマのアイスクリーム3種をいただいた。

Hare & Tortoise Blackfriars店
アイスクリーム3種 £3.80

Hare & Tortoiseでは、お寿司やお刺身のほか、てんぷらや餃子の一品料理から、うなぎや牛丼、ラーメンやうどんなどの麺類、和食以外のオリエンタル・メニューまで、バラエティーに富んだ料理が豊富に取り揃えられているので、シェアしながらいろいろな種類を楽しむのもお勧め。また、定期的に日本酒のプロモーションも行っているので要チェック。

Hare & Tortoise Blackfriars店
広々とした店内


レストラン・データ
店名 Hare & Tortoise   Blackfriars店
大きな地図で表示
住所 90 New Bridge Street
London EC4V 6JJ
TEL 020 7651 0266
営業時間 月~土 11:30-22:30
最寄り駅 tubebrLondon Blackfriars
brCity Thameslink
web www.hareandtortoise.co.uk
※Putney 、Ealing、Kensington、Bloomsbury店はオープン時間が異なりますので詳しくはウェブサイトをご確認ください。
 

ISHTARISHTAR

26 June 2008 vol.1153

フランス料理、中国料理に並び、「世界三大料理」の一つとされるトルコ料理なのに、その美味しさって、いまいち認知されていないもの。とくにここロンドンでは、トルコ料理と言えば、テイク・アウェイのケバブが多いからでしょうか。そんな中で、その実力見たり!というトルコ料理店があるのです。

ベイカー・ストリート駅から歩いてすぐ。メイン・ロードからはちょっと外れた場所に、いかにも知る人ぞ知るといった感じで佇む「Ishtar」が、それ。店内は、明るく解放感のある雰囲気で、オープン・キッチンでシェフたちが次々と注文をさばいていく風景は、臨場感があってわくわくしてきます。また地下にはなんとDJブースなんていうしゃれたものもあるとか。トルコと言っても東南地域の料理で、フルーツやハーブ、野菜、オリーブ・オイルなどをふんだんに使うのが特徴だそう。うん、聞くからに美味しそう!


(写真左)前菜からメインまで、気軽にフルコース気分のランチ・エクスプレス
(右)チキン×栗の味わいが新鮮なケスターネリ・タヴォック

例えば、Meyveli Kuzu(メイビリ・クズ)という料理は、やわらか~いラムと洋梨をアプリコット・ソースで煮込んだもの。果汁のフレッシュさが食欲をそそり、少々クセのあるラム料理も後味爽やか! また、炭火でこんがり焼いたチキンに栗がごろごろと添えられたKestaneli Tavuk(ケスターネリ・タヴォック)のポイントは、隠し味にRaki(ラキ)というトルコのお酒を使っているところ。私たちがお料理に日本酒を使うように、このラキが味に深みをもたらしているのです。


(写真左)定番の炭火焼き料理も、他店とは一味違う本格派
(右)地下には、まるで洞窟のようなセミプライベート・スペースも!

さらに特筆すべきが、ここのランチ・エクスプレス!フムスや野菜のマリネから、炭火焼きのチキンまで、続々と9品も揃って、なんとたったの7.95ポンド(約1700円)。見た目にも華やかで、味や栄養のバランスもばっちり。

どうです?ロンドンでこのお値段でこんなに豪華なランチを食べられるなんて、これは行くしかないでしょ!

bill
Kestaneli Tavuk
£10.25
Meyveli Kuzu
£10.25
Kuzu Sis
£9.95
Lunch Express
£7.95×2=£15.90
(2人からオーダー可)
TOTAL(3人分)
£46.35

レストラン・データ
店名 ISHTAR
住所 10-12 Crawford Street London W1U 6AZmap
TEL 020 7224 2446
最寄り駅 Marylebone、Baker Street
営業時間 日~木:12:00~23:00 / 金・土:12:00~23:30
WEB www.ishtarrestaurant.com
 

Lagenda

6 March 2008 vol.1137

ココナッツや唐辛子、ターメリック、コリアンダー……。熱帯ならではのスパイスをふんだんに使いながら、辛さ控えめでマイルド&ヘルシー。華僑やインド系も融合する多民族国家ならではの、バラエティ豊富なレシピ。そんなマレーシア料理を楽しめるのがここ、東南アジアや中近東、アフリカなどに広がるホテルチェーン、Holiday Villa内にあるラジェンダです。

洗練と居心地のよさが両立するホテルならではの空気感は、そのままレストランのフロアにも広がり、ちょっと非日常な雰囲気。でありながら、マレーシア出身のスタッフたちは、とても明るくフレンドリーで、肩肘はった感じはまったくありません。

なかでも今回紹介する一押しのコースが、これまたカジュアルに楽しめるビュッフェ。「本格的なマレーシア料理を思うぞんぶん楽しんでいただきたい」との思いから、とくにお客さんの多い金・土のディナー・タイムに限り、このスタイルになります(もちろん、ア・ラ・カルトの別途注文もOK!)。常時約30種類の料理がAs much as you like! なのですから、これを見逃す手はありません!

ごはん、ヌードル、シーフード、チキンなど、いろんな料理が勢ぞろい!   本日のおすすめ、サーモンのカルパッチョは新鮮で美味!


メニューの中には、もちろんデザートも。 見た目もキュート   ぷるるんとした食感が癖になりそうなセンチュリー・エッグ

Lagenda店内
 店内はたくさんの人で、一時は
 撮影中断となったほど
フロアの奥にずらーと並べられたカウンターには、ナシゴレンやサテ(串焼き)、ココナッツ・カレー、クリスピー・ターメリック・マリネなど、エキゾチック・ムードたっぷりの料理がせいぞろい。あれも、これも、あ、それも! 一枚のお皿には乗せきれず、思わず、テーブルとカウンターを何往復もしてしまいます。実際、この日の店内も、カップルからファミリー、大グループまで大賑わいで、カウンターの前には順番待ちの人だまりができていました。スタッフも、さっき新しいお皿を並べたと思ったら、あっという間に売れ切って、また次のお皿を、ととっても忙しそう。しかも、ヘルシーなので、けっこうたくさん取ったつもりで「こんなに食べられるかな?」と思っても、ペロリと平らげちゃうのだから、仕方ありません。これで一人£16とは、マレーシアンのサービス精神に、拍手!

bill
Buffet
£16.00×2=£32.00
Beer
£2.80×2=£5.60
TOTAL(2人分)
£37.60

レストラン・データ
店名 Lagenda
住所 37 Leinster Gardens London W2 3ANmap
TEL 020 7258 0269
最寄り駅 Queensway, Bayswater
営業時間 Breakfast: 月~金7:00-10:00 / 土日7:30-10:30
Lunch: 月~日12:00-15:00
Dinner: 月~日17:00-22:00
 
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