ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 19 April 2024

英国における日本文化のブーム

ニュー・ルック
英ブランド「ニュー・ルック」が販売している着物風の商品

Kimono is the fashion hit of the summer
着物は今夏の売れ筋商品

「デーリー・メール」紙 8月13日

今夏の売れ筋は着物だ。日光浴や野外フェスティバルへと出掛ける何千人もの人々が飛び付き、各地の大手チェーン店では目玉商品となった。英ブランド「ニュー・ルック」では、1週間に4万点のペースで着物風商品が売れ続けている。好天に恵まれた今夏は、軽くてゆったりとした着物風商品の売れ行きが好調。たくさんの有名人たちが身にまとっている姿が露出したことで、売上が急増した。小売業界の動向に詳しいフランチェスカ・マストン氏は「春服のジャケット、羽織もの、ベルト、ドレスにと着物は用途が広い」と述べている。

Matcha green tea is predicted to be the next big wave
次に流行するのは抹茶

「デーリー・メール」紙 8月5日

抹茶はエスプレッソよりもカフェインの含有量が少ない。しかし、アミノ酸とテアニンを含むため、その効果はより強力かつ持続的だ。英国初の抹茶飲料会社「ヴィヴィッド・ドリンクス」の設立者ジェームズ・シルコック氏は、同社が販売する抹茶飲料を「流行に敏感な人にとってのレッド・ブル」であると紹介。また同氏は「5年後には西洋の人々もエスプレッソより抹茶を求めるようになっているはず」との考えを示した。過去10年でココナッツ・ウォーターが西洋市場を席巻したように、抹茶が次のブームになると予想されている。

ほかにもこんな日本報道が…

自分撮りに虫歯ポーズ

「デーリー・テレグラフ」紙 8月4日

「自分撮り」と呼ばれる写真撮影において「奥歯の中にある虫歯を押さえているかのように頬を手で覆う」ポーズが日本で人気を集めていると紹介。日本では細く、顔が小さい印象を与える写真を撮影する技術として人気を集めていると述べる。

人間の細胞をストレスに浸したらどうなるか

「エコノミスト」誌 8月8日

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長の自殺について。「ストレス・テスト」との見出しを掲げた上で、「公衆の面前での恥、正式な処分、何カ月分もの強いストレスに人間の細胞を浸したらどうなるか?」と疑問を投げ掛けた。

斬られ役が不滅の名声を獲得

「ガーディアン」紙 8月12日

カナダのモントリオールで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で、斬られ役として有名な福本清三氏が最優秀主演男優賞を獲得したと報道。「日本で最も多く殺された侍スタントマンがついに不滅の名声を得た」と伝える。

世界数独選手権で日本人王者が誕生

「インディペンデント」紙 8月12日

ロンドン郊外サリーで開催された世界数独選手権(世界ナンプレ選手権)で、森西亨太氏が日本人として初優勝を飾ったと報じる。

 

「女性器アーティスト」ろくでなし子さんの逮捕

ろくでなし子
ろくでなし子さんの逮捕を報じる「ガーディアン」紙の記事

Her situation is serious
彼女が置かれた状況は深刻

「ガーディアン」紙 7月16日

ドイツでは女性器の巨大彫刻の中にはまり込んだ米国人学生を救出するために消防隊が出動したことがニュースになったばかりだが、日本では女性器を扱う芸術が全く異なる反応を引き起こした。日本人アーティストのろくでなし子氏が、3Dプリンターを使って自身の女性器を造形するためのデータを配布し、逮捕されたのである。同氏は、「何の役にも立たない女の子」を意味する「ろくでなし子」というペンネームを使用。楽しく気の利いた作品の内容とは裏腹に、法で裁かれることになった同氏が置かれた状況は深刻である。

Her arrest has certainly made her one
逮捕によって有名人となった

BBC Online News 7月16日

ろくでなし子氏は、日本ではそれほど名の知れた人物ではない。しかし、今回の逮捕によって彼女は有名人となった。男性器の画像や彫像であれば問題ないのに、なぜ女性器を扱った作品だけがわいせつと見なされるのかと疑問を呈する声もある。例えば、日本では男性器を模った神輿を担ぐお祭りが毎年開催されているのだ。また同氏を「自称アーティスト」と呼んだ地元メディアが批判にさらされている。ツイッター上では、同氏をアーティストとして取り上げる西洋メディアの報道との比較も行われている。

ほかにもこんな日本報道が…

和牛をウェルダンで食べるのは犯罪

「イブニング・スタンダード」紙 7月18日

今年から欧州連合加盟国において和牛の輸入が解禁されたことを受けて、愛好家の間では和牛が「肉のキャビア」と呼ばれ高く評価されていると紹介。とりわけ鹿児島県の在来種は霜降りが非常に多いため、口の中で溶ける柔らかさと、桃とココナッツの風味があると伝えている。また和牛をウェルダンにしたり、ケチャップにつけて食べたりするのは「犯罪である」と主張した。

穴の開いたコンドームより恐ろしい解決策

「エコノミスト」誌 7月23日

「なぜ日本では少子化が進行しているの か」と題した記事を掲載。今年6月に愛知県新城市の長田共永市議が、出産率を上げることを目的として若い夫婦に穴の開いたコンドームを配布することを提案した一件に触れ、日本における少子化問題の解決案は、「穴の開いたコンドームよりも恐ろしい」という、大量の移民の受け入れになるだろうとの人口学者たちの意見を紹介している。

村上春樹氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」に辛口の評価

「サンデー・タイムズ」紙 8月3日

村上春樹氏著の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の書評を掲載。「どこまでが翻訳のせいで、どこから作者の怠慢によるものなのかは分からない」と断った上で、「あからさまな直喩表現、定型表現の多用、冗長かつ繰り返しの多い描写」などが見られるとして、村上氏特有の力強く簡素な文体が本作では「陳腐」に見えると批判している。

 
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