演出家の蜷川幸雄氏が死去
It proved to be love at first sight
蜷川作品に英国人は一目ぼれ
「ガーディアン」紙(電子版)5月16日
「ガーディアン」紙の電子版は5月16日、同12日に死去した日本人演出家の蜷川幸雄氏の追悼記事を掲載した。
同記事は、蜷川氏の作品について「驚くべき視覚表現と、東洋と西洋の伝統を調和させる能力」が際立っていたと紹介。とりわけ、英国における同氏作品の初上演となった1985年のエディンバラ・フェスティバルでの「マクベス」は、英国人が「一目ぼれ」したと高く評価している。また物語の舞台を日本の戦国時代に置き換えた本作品が「滝のようになだれ落ちる桜の圧倒的なイメージで観衆を驚嘆させた」と形容。英国人が見慣れている「陰鬱(いんうつ)な暗闇の中で演じられる」作品が、突如として「驚きと美しさにあふれたもの」に変わったと伝えている。
The rise of eating disorders in Japan
日本で摂食障害が増加中
「ガーディアン」紙(電子版)5月17日
「ガーディアン」紙の電子版は5月17日、過食症や拒食症といった摂食障害に悩む日本人の様々な見解を紹介した。
同記事が取材した人々によると、日本では摂食障害に対する偏見が根強い。またハグやキスなどを通じて愛情を表現しない文化、食べ物を粗末にしないようにという教え、痩せていることが普通であると見なされる社会、食べ物に対するこだわりの強さなどが摂食障害を引き起こすきっかけになっているという。
Japan has more poor children than it thought
日本には実は 貧しい子供が多い
「エコノミスト」誌 5月14日
「エコノミスト」誌の5月14日発行号は、日本における子供の貧困問題を取り上げた。
同記事は冒頭で「日本が平等社会であると信じている」日本人は「子供の貧困率が高いことに驚くはず」と指摘。続いて、国際連合児童基金(ユニセフ)がまとめた子供の貧困率についての調査に言及した上で、日本における富裕層と貧困層の子供の格差は、メキシコやブルガリアの状況と大きく変わらないとする同調査の結果を伝えている。
Thrifty souls can expect a dull and lonely time
東京では倹約家が退屈で寂しい思いをする
「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)5月19日
「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は5月19日、ドイツ銀行がまとめた世界各都市別の「安いデート代」ランキングを紹介した。
タクシーの料金や2人分の外食費などを算出した同ランキングによると、チューリッヒ、コペンハーゲンに次いで、東京は世界で3番目に「安いデート代」さえも高額な国。同記事は、これらの都市では「倹約家は退屈で寂しい思いをすることを覚悟しなければならないかもしれない」と述べている。
Their flying cars will be in the air
東京五輪に空飛ぶ車が登場
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)5月26日
「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は5月26日、2020年開催の東京五輪に向けて日本の技術者たちが空飛ぶ車を開発中であると報じた。
同記事は、自動車業界の若手有志によるプロジェクト「Cartivator(カーティベーター)」を紹介。愛知県を拠点として行われている同プロジェクトでは、「Skydrive(スカイドライブ)」と名付けられた空飛ぶ車を開発中であると伝えた上で、この「未来的な車」の仕様などについて説明している。
The people of Kochi are the biggest drinkers in Japan
高知県の人々は大酒飲み
「デーリー・ミラー」紙電子版の記事
「デーリー・ミラー」紙の電子版は5 月24日、日本を初めて訪れた英国人記者の旅行記を掲載した。同記事の内容は「英国人は滅多に訪れない」という四国での体験を中心としたもの。「高知県の人々は日本で一番の大酒飲み」と伝えるなど、随所にユーモアを散りばめた記事となっている。