日本政府が英国に提出したブレグジットに関する要望書
Britain cannot easily dismiss Japanese Brexit warning letter
英国は日本からの警告レターを簡単に却下することはできない
「ガーディアン」紙(電子版)9月4日
日本政府が英国政府に提出した、ブレグジット後の英国で日系企業に新たな負担がかからないように求める要望書について、4日付「ガーディアン」紙電子版は、日本企業は英国に対して、欧州連合(EU)の関税同盟及び単一市場に留まるだけでなく、EUと英国間の移動の自由も保持するよう望んでいるのは明らかであり、英国にとっては非常に厄介であるとする記事を掲載した。
同記事は、他の非EU諸国が日本に倣い、英国に拠点を置く自国の企業の観点から、容認でき得る条件を公的に定めてくるのではと英国政府が危惧しているとしている。また、要望自体は新しいものではないとしつつも、英国にとって重要な投資国によってこのような野心的な方法で明確にされたものを目にすると、経済的利益が問題であることが明白となるとも述べている。
Talk like a gaijin
ガイジンのように話す
「エコノミスト」誌 8月27日
8月27日発行「エコノミスト」誌は、英語に苦手意識を持つ日本人とその状況を改善するための試みについて報じた。
「バスや電車は時間通りに到着し、技術者たちは正確なことで名高い日本だが、英語となると柄にもなくずさんになる」と始まるこの記事は、日本で見掛ける英語の看板にはスペル・ミスが多いと指摘。状況改善のため、政府は英語教育を2年前倒する方針を決定。また企業も楽天が英語を公用語とするなど、独自に社員の英語力向上に努めているとした。
The tiny distillery making Japan into a whisky superpower
小さな醸造所が日本をウイスキー大国に
「ガーディアン」紙(電子版)8月29日
8月29日付「ガーディアン」紙電子版は、埼玉県秩父市にあるウイスキー醸造所「ベンチャーウイスキー」社長の肥土伊知郎氏や関係者へのインタビュー記事を掲載した。
同醸造所の「イチローズ・モルト」は世界中にファンを持ち、1本に数百ドルを支払う人も多いという。同記事は、バランスが良く飲みやすいウイスキーをつくるのではなく、個性のあるウイスキーを生み出すことで大規模メーカーとの差別化を図っているなどと語る関係者の言葉を紹介している。
Japanese fisherman, 63,'fights off bear with karate'
釣りをしていた63歳の男性が「クマを空手で撃退」
「デーリー・テレグラフ」(電子版)9月2日
群馬県の川で釣りをしていた空手有段者である63歳の男性がクマに襲われ、けがを負いつつも撃退したニュースを、「デーリー・テレグラフ」紙電子版が2日、報じた。
同記事は、その状況をレオナルド・ディカプリオ主演の映画「レヴェナント: 蘇えりし者」における、怒れるクマとの格闘シーンを思い起こさせると表現。また、メディアはこの出来事を人間が自然に打ち勝った話として称賛したが、当局はこうした行動は取らないよう忠告しているとも説明している。
Japan Inc rethinks its longstanding bet on Britain
長年英国に賭けてきた日本企業が方針を見直す
「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)9月6日
「フィナンシャル・タイムズ」紙電子版は6日、国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた英国における日本企業の事業展開について語る記事を掲載した。
同記事は、日本はこれまでヨーロッパで事業展開する際にはほとんどの場合、迷うことなく英国を拠点にしていたと説明。しかし国民投票後は「伝統的な思考パターンからの大きな逸脱」が見られるとする経営コンサルタントの大前研一氏の発言を引用、投票前後の姿勢の変化を論じた。
'Just pick a proper Japanese'
「とにかく純粋な日本人を選べ」
「デーリー・テレグラフ」紙電子版は6日、2016年のミス・ワールド日本代表にインド人の父親と日本人の母親をもつ吉川プリアンカさんが選ばれたニュースを報道。一部のインターネット・サイトで「ハーフが日本代表になるのは良くない」「とにかく純粋な日本人を選べ」といった批判の声が上がっていると紹介している。