原発処理水の海洋放出を前に、事実が恐怖と対峙する - 12年前のトラウマがよみがえる人々
Facts are up against fear ahead of Fukushima water release
BBC(電子版) 7月14日
BBC(電子版)は14日、福島第1原発の処理水について、海への放出計画が国際基準に合致していると国際原子力機関(IAEA)が公表したことを受け、現地のNPO法人や地元の人々の考えを紹介した。
同紙は、福島第1原子力発電所から車で約1時間のところにある「たらちね研究所」を訪れ、人々がいかに放射能を恐れているかを語る、理事の木村亜衣さんの言葉を伝えた。記事によると、木村さんを筆頭にした放射能測定チームは2011年、破壊的な津波が原子炉を浸水させ、放射線漏れを引き起こしたわずか数カ月後に研究所を設立。当時、放射線のリスクに関する情報を入手するのが難しかったため、子どもたちに何を食べさせても安全かを調べるために調査を始めたという。
12年が経った今、チームは原発から処理された放射性水を太平洋に放出するのは安全だと主張する日本政府を信頼できなくなっていると説明。木村さんが「汚染水がどの程度処理されたのか、まだ分からない。だから放出に反対する」と語り、「多くの地元家庭が処理水の放出に不安を感じている」と付け加える姿を伝えた。また漁師たちも、処理水を放流すれば漁獲物の評判が傷つき、すでに経営不振に陥っている状況もさらに悪化するだろうと考えていると述べた。
Quitting consultants help Japanese leave guilt-free
退職代行サービスで罪悪感なく会社を辞める
「タイムズ」紙 7月3日
「タイムズ」紙(電子版)は3日、雇用主への忠誠心が重んじられる日本では、退職通知に罪悪感を感じる労働者が多く、またブラック企業も多いと説明。悩める労働者がスムーズに退職できるよう助言する、専門のコンサルタントが存在すると報道した。
‘Bread is much easier’: how Japan fell out of love with rice
「パンのほうがずっと楽」: 日本がいかにして米から離れたか
「ガーディアン」紙 7月9日
「ガーディアン」紙(電子版)は9日、日本の伝統的な主食である米が、パンなどのより便利で安価な代替食品との戦いに負けていると報じた。日本の米消費量は現在1人あたり年間約51キロで、ピークに達した1962年の約半分の量だと伝えた。
Teenage tourist accused of carving name into 1,200 year-old temple in Japan
1200年の歴史ある寺院に名前を彫った10代の観光客を告訴
「インディペンデント」紙 7月12日
「インディペンデント」紙(電子版)は12日、カナダ出身の17歳の少年が、奈良の唐招提寺金堂の柱に「ジュリアン」と自分の名前を彫ったことで告訴されたと報道。唐招提寺は8世紀に建てられた木造建築で、国宝でユネスコ世界遺産でもあると説明した。
Japan's top court says government restrictions on transgender employee's use of restrooms illegal
トランスジェンダー従業員のトイレ使用に対する政府の制限に違法判決
「インディペンデント」紙 7月12日
「インディペンデント」紙(電子版)は12日、日本の最高裁判所がトランスジェンダーの女性従業員の職場のトイレ使用に、政府省庁が課した制限は違法であるとの判決を下したと報道。LGBTQ+の権利を促進する画期的な判決となったと伝えた。