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Sat, 07 December 2024

メイド・イン・ブリテン Made in Britain 英国ブランドの物語

#20 スパイも愛する渋い大人のチョコレート

シャルボネル・エ・ウォーカー/007 ドライ・マティーニ・トリュフ

シャルボネル・エ・ウォーカー/007 ドライ・マティーニ・トリュフ
Charbonnel et Walker /007 Dry Martini Truffles

£15
115g
www.charbonnel.co.uk

ピンク色のシャンパン・トリュフなどで日本でも人気の高いシャルボネル・エ・ウォーカーは、1875年にロンドンのメイフェアで創業した英国王室御用達の老舗チョコレート・ショップ。優雅で軽やかな味は、当初から英国王室をはじめ各界のセレブの寵愛を受けていた。ダイアナ妃、マーガレット王女、ウォリス・シンプソン夫人、ジョン・ギールグッド、アレック・ギネス、ローレン・バコールなどが顧客として名を連ね、映画や演劇界に大きな影響を与えたノエル・カワードにいたっては、2週間ごとに自宅にボックスを届けさせるほどのファンだったという。

そんなシャルボネル・エ・ウォーカーは、元々エドワード7世の後援を受けたミニー・ウォーカー夫人が、パリのショコラティエ「ボアシエ」から招いたシャルボネル夫人と共に立ち上げたもので、多くのレシピはシャルボネル夫人によって考案されたという。2人のパートナーシップは1878年に解散してしまったものの、ウォーカー夫人は1883年のその死まで1人でそのショップを守り抜き、店は現在に至るまで創業当時と同じメイフェア地区にて営業を続けている。

今回ここで紹介する007 ドライ・マティーニ・トリュフは、007映画でおなじみのジェームズ・ボンドが愛するカクテルからインスパイアされたもの。チョコレートにウォッカ、ジン、レモン・ツイストが加わり、甘すぎず大人っぽい渋い味わいが魅力だ。新作映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開に合わせて発売された限定商品だが、コロナ禍で映画公開が延期になり、このトリュフも長く味わえることとなった。これを機に試してみたい。

4 February 2021 vol.1572

 

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