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Wed, 06 December 2023
イギリス・ロンドンのイベント紹介

今年は2月21日!知っているようで知らないパンケーキ・デーの5つの豆知識

パンケーキ・デー英国の「パンケーキ・デー」は、日本人にとっては比較的なじみの薄い風習の一つだろう。だがキリスト教にまつわるれっきとした伝統行事で、主に英語圏で祝われている。ここではその由来や楽しみ方などを紹介しよう。

1断食前のパンケーキ

パンケーキ・デーは、キリスト教信者が復活祭前に行う40日の断食期間(四旬節と呼び、日曜日は除く)を前に、戸棚の中の卵や牛乳などを消費するため、あるいは卵や牛乳で滋養を摂っておくため、パンケーキを作ったのが始まりと言われている。現在では40日間も食事制限をする人は少ないだろうが、英国では毎年2月の告解の火曜日(Shrove Tuesday)にパンケーキを食べる伝統が維持されている。Shrove Tuesday は、四旬節の始まる前日に当たり、これまでの罪を悔い改め、魂を清めて、四旬節前の最後の食事の機会を祝う日である。

2今年は2月21日

Shrove Tuesday は復活祭に連動するため、日にちが毎年異なる。「イースター・サンデーの47日前」として数えるので、今年は2月21日がパンケーキ・デーだ。ちなみにShrove Tuesdayにパンケーキを食すのは主に英国、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの聖公会やそのほか一部プロテスタント、カトリックなどの国々。

3パンケーキ・レースの始まり

フライパンに入ったパンケーキを持ったまま走る「パンケーキ・レース」は15世紀から続く英国の風習。その始まりは、イングランド南東部バッキンガムシャーのオルニーに住む一人の主婦だという。断食の前日であるShrove Tuesday には信者たちは教会で懺悔をするのが習わし。1445年に、オルニーの主婦がパンケーキを焼いていたところ、礼拝の始まりを告げる教会の鐘が鳴り響いた。懺悔の時間に遅れそうになったその女性は、パンケーキの入ったフライパンを持ち、エプロン姿のまま大慌てで教会へ駆け込んだという。これがレースのきっかけという言い伝えがある。

レースの告知板本場オルニーで開催されているレースの告知板

4ロンドンのパンケーキ・レース

昔は、参加者は主婦のみでゴールは教会だったそうだが、現在は性別関係なく、英各地でレースが開催されている。参加者はエプロンにスカーフ姿で、熱々のパンケーキが入ったフライパンを持ち、ゴール目指して走る。途中で3回(2回という説もあり)フライパンの中のパンケーキをひっくり返さなければ失格。

5英国のパンケーキってどんなの

パンケーキというと、米国のフカフカしたホットケーキや、フランスのクレープなどを思い浮かべるが、英国のパンケーキはホットケーキのように分厚くなく、クレープに近くやや薄め。焼いたパンケーキは葉巻のような形に巻いて、上から砂糖とレモン汁をかけて食べる。生クリームもフルーツも使わないシンプルで潔いスタイルは英国ならでは。ここ数年のパンケーキ人気でロンドンでも様々なスタイルのパンケーキが気軽に食べられるようになったが、英国式も試してみては?
英国風パンケーキのレシピ「英国の口福を探して:パンケーキ Pancake」

英国式パンケーキレモンがアクセントの英国式パンケーキ


● ギルドホールのパンケーキ・レース
 
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