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Tue, 10 December 2024

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フランス新大統領エマニュエル・マクロン氏 - 投票者の分、析英国とドイツの反応と影響

欧州に新風!史上最年少&新党結成から1年
フランスの新大統領は
エマニュエル・マクロン氏

英国市民の声

66%のマクロン支持者同様、私もこの結果をとても喜んでいます。でも、25%の人たちが決選投票に参加していなかったという事実を忘れてはいけないでしょう。私自身は最初から一貫してマクロン氏を支持していました。フランスは今、政治システムの刷新が必要だと強く感じていたからです。マクロン氏はフランスに新しいアイデアをもたらしてくれる人物なのではないかと思っています。

マクロン氏には今後、フランスがEU内でこれまで以上に強い立場を築けるよう、尽力してもらいたいです。私はマクロン氏同様、EUの一員であることが米国や中国、ロシアに“対抗”し得る唯一の手段だと信じています。

(49歳・男性 仏出身、在英17年 リソース・プラニング・アナリスト)

今回の結果は正直言って、驚くべきものではなかったです。ただ、あのおぞましい選挙戦の後でこういう結果が出たことは、フランスにとっては本当に良かったと思います。フランスは変化しないために変化することを決意したのではないでしょうか。個人的にはもちろん、マクロン氏を支持していました。

私たちは1789年に革命を経験したわけですが、極右政党に投票して自由を失うほどおかしくなってはいなかったということでしょう。フランス国民は警鐘と政治の変化を求めている。マクロン氏がそれらをもたらしてくれることを望みたいですね。

(44歳・男性 仏出身、在英20年超 ケータリング・マネージャー)

さすがに極右政党の党首が当選することはないだろうと考えていましたが、これほど差が付いたのは予想外でした。マクロン氏がフランスの次期大統領になることは良いことだと思いますが、ブレグジットの面から考えると、英政府は今後、難しい立場に立たされることになるかもしれませんね。

英国とフランスはいまだかつて、本音の部分で友好的な関係になったことがないと思いますが(笑)、メイ首相はかなり右寄りな思想の持ち主なので、マクロン氏との相性は悪いのではないかなとも思います。

(60代・女性 レストラン勤務)

私は人種差別を始め、いかなる差別も支持しません。ルペン氏と彼女の政党はそうした差別を象徴している存在だと考えているので、今回のフランス大統領選でマクロン氏が当選したのは良いことだと思います。

(40歳・男性 シェフ)

英国にとってのマクロン氏当選の意味

英国内ではマクロン新政権が英国の欧州連合離脱(ブレグジット)交渉にいかなる影響を及ぼすかという視点で今回の結果を論じているメディアが多くみられる。親EU派で、ブレグジットを「罪」と言い切るマクロン氏の参入で独仏の連携が強化され、離脱交渉が厳しくなることが予想されるが、一方でユーロ圏改革の必要性を訴えるマクロン氏がEUの変革を実現できれば、ひいては英国とEUの新しい関係にもプラスに働くのではないかと見る向きもある。また、移民制限を掲げるメイ政権に対し、マクロン氏はフランス国外の技術者や留学生を歓迎する姿勢を示していることなどから、若い才能や投資家らが英国よりフランスに目を向けるようになるのではと危惧する声も聞かれる。

6月の総選挙への影響

メイ首相は先月、総選挙の前倒しの意向を表明。英国内では現在、6月8日の総選挙に向けて、選挙戦が繰り広げられている。メイ首相にとっては、ブレグジット交渉を円滑に進めるために議会の安定を図る狙いがあるとみられるが、それでは、親EU派のマクロン氏の当選は、与党保守党にとってマイナスとなるのか。今月4日の統一地方選では、保守党が563議席増の1899議席を獲得し圧倒的な強さを見せつける一方、最大与党の労働党は382議席減の惨敗を喫した。労働党は急進左派の党首の求心力低下で内部紛争が絶えない。また、一貫して親EUを掲げ、総選挙実施の発表後、党員数が伸びた自由民主党も、保守党との連立政権時の公約違反の悪印象が払しょくされていないためか、地方選では42議席減。マクロン氏の当選が総選挙を左右するとは考えにくく、保守党が総選挙でも圧勝するだろうとの見方が強い。



 

参照:「サン」紙、「デーリー・メール」紙ほか

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