政府外公共機関「スポーツ・イングランド」が2017年に実施した調査によると、英国女性の人口の30%が定期的な運動を行っているのに対し、ムスリムの女性は18%に過ぎなかった。スポーツに参加するムスリムの学生とそうでない学生との人数の大きな差に気付いた同大学は、一般的なヒジャブがコットン性で通気性が悪く、スポーツ向きでないことに着目。この新しいヒジャブは、伝統的なスタイルを守りながらも、学生たちがもっとスポーツを楽しめるようにと、素材を変え熱がこもらないよう開発された。
スポーツ用のヒジャブの販売に関しては、既にナイキなど有名スポーツ・メーカーが参入しているものの値段が高い。一方こちらの価格は15ポンド、かつ大学の名前が入った公式ウエアとして提供されることで、学生たちがコミュニティーの一員になった感覚を得られることに大きな意味があるという。初期段階は2サイズの展開だが、売れ行きが良ければ幅広いサイズで展開していくそうだ。
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