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Thu, 10 October 2024

英国ゆるニュース

王室ネタからセレブ、ゴシップ、カルチャーまで

英国に長く住んでいる人であれば、ビザの更新が迫ったり、友人や恋人との出会いや別れ、その他大きな環境の変化に直面したりした時に「自分は果たして今後英国で一生を過ごすのだろうか?」と自問自答してみたことが一度ならずとあるはず。自身の人生設計に密接に関わる「永住先」という究極の選択に対して、在英邦人たちはどんな答えを持っているのか。今回もぶぉっくす・ぽっぷ取材班が街頭調査へ出動!

アンケート実施場所: ロンドン、ジャパン・センター / らいすわいん前ほか

福田 るみさん(ふくだ・るみ)
30歳、主婦
長い人生なので、5年間ぐらいであれば異国で生活したいと思いますが、一生この国で暮らそうとは思いません。日本での暮らしは平凡ですが、やはり慣れているということに安心感を覚えます。

内藤 万記子さん(ないとう・まきこ)
36歳、グラフィック・デザイナー
餃子や味噌汁といった日本の家庭料理が恋しいので、そして何よりも自分の家族が住んでいるので最後には日本に戻りたいと思います。英国では人付き合いがドライな印象がありますし。

小田切 優子さん(おだぎり・ゆうこ)
24歳、学生
家族がいて、友達がいて、そして大好きなピアノが自由に弾ける日本にいつか帰りたいです。各種サービスなども日本の方が質が良いので、今よりもずっと暮らしやすくなると思います。

皆川 実香さん(みながわ・みか)
治安が良いし、公共サービスも行き届いた、何かと便利な日本が一番住みやすいと思います。ジトーっとしたあの独特の夏の暑さをもう一度経験するのには、ちょっと気が引けてしまいますけどね。

吉川 英一さん(よしかわ・えいいち)
30歳、会社員
英国にも確かに色々な魅力はありますが、言葉の問題がないということで、やはり生活がしやすい日本を選ぶと思います。日本食の美味しさやコンビニの便利さもそろそろ懐かしくなっているんです。

廣島 弘美さん(ひろしま・ひろみ)
27歳、主婦
日本の温泉や、日本ならではの心の込もったおもてなしが恋しくなってきたところです。そして何よりも、日本にいる大切な家族や友人たちと一緒に自分も歳を重ねていきたいです。

加地 臣康さん(かじ・とみやす)
23歳、学生
一生を過ごすならやはり自分が生まれ育った日本でしょうね。英国には英語の勉強という目的のために来たので。英語をしっかりと身につけたら、今度はそれを生かせる仕事を日本で見つけたいです。

長田 龍太さん(おさだ・りゅうた)
30歳、学生
英国には最近、独自のコミック文化が出てきましたよね。現在グラフィック・デザインの勉強をしているのですが、新しいチャンスがいっぱいありそうなので、英国で仕事を見つけたいと思っています。

川村 踊さん(かわむら・よう)
22歳、バレエ・ダンサー
建物が美しく、住みやすい英国でずっと暮らしていきたいです。日本食が美味しく安く食べられる日本の生活は確かに恋しいですが、人目を余り気にしない英国の生活スタイルが気に入っているんです。

須藤 有美さん(すどう・ゆみ)
22歳、バレエ・ダンサー
他のヨーロッパ諸国に気軽に旅行に行けて、バスが市内を24時間走っているロンドンでの暮らしを気に入っています。何よりこちらの国では他人に干渉しない・されないので、居心地良く感じます。


「家族、恋人、友達、そして美味しい食べ物が待っている日本で暮らしたい!」。回答者の7割を占めた日本での永住希望者の声をまとめると、こんな一言になるのではなかろうか。彼らの多くは、現在の英国における生活を束の間の休息、または日本で新たな人生を築くためのキャリア・アップのための期間として捉えている。遠く離れた英国でも、日本で築いた人間関係を維持しているのだろう。海外経験を経てたくましく成長を遂げた上で、日本にいつか「凱旋帰国」する日を思い描いている彼らの姿が、ちょっと眩しく見えた。逆に英国での永住を希望する人は、そんな絆の固い人間関係を窮屈に感じているよう。また少数意見として「英国では日本人の男がモテない」「適当に生きていてもこの国だと許される」「日本はおじさんが威張っているから嫌だ」(以上、英国派)、「英国の土に骨を埋めるつもりなどない」(日本派)との声も。生きるって、本当に難しい。

 

参照:「サン」紙、「デーリー・メール」紙ほか

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