世論調査会社ユーガブは、さまざまな支出を例に、どのような収入水準ならばそれを達成すべきと考えるか調査を行った。これによると、74パーセントの英市民が「誰もがバランスの取れた食事をする手段を持つべき」と回答した。裏返せば、失業保険を貰っている人が栄養のある食事を取るのは贅沢だ、と考えた人が4分の1もいたことになる。また、誰もがクリスマスのお祝いをするべきと考えた人は60パーセントに過ぎなかった。この結果に対し同紙は、生活保護を受けたり低賃金で働く人々は、貧困と退屈な生活に値するという、まるでヴィクトリア朝の救貧院の考え方だと述べた。そして、どんな人であれ映画を観たり友人とダンスを楽しむ権利はあり、人生にはパンだけではなくバラも重要だ。この考えが間違っている可能性があるというのなら、それはいかに英国の生活水準が低下し、人々の心が荒んでしまったかということだ、と結んだ。
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