(10月23日 時事)英仏海峡トンネルを経て英国と欧州大陸を結ぶ国際鉄道「ユーロスター」に、初めて2階建て列車が導入されることになった。ユーロスター社は22日、仏車両大手アルストムから2階建て列車を調達すると発表。2031年5月に最初の6編成を導入し、商業運転を開始する予定だ。
ユーロスター社はアルストム社に新型の2階建て列車「ユーロスター・セレスティア」30編成を確定発注。20編成追加のオプション付きで、最大で50編成を導入する。投資額は20億ユーロ(約3530億円)。現行車両より、エネルギーを20~50%節約できる設計になっている。
セレスティアはアルストム社の車両「アベリア・ホライゾン」のプラットフォームを使用。ユーロスターが運行している英国、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの全5カ国で運用できる。1編成は全長200メートルで約540席。2編成を連結する場合は約1080席となる。
ユーロスター社は新型車両導入に合わせ、8000万ユーロをかけてロンドンのテンプルミルズ車両基地を改修。セレスティアの整備場所として活用する。
ユーロスター社のカズナーブ最高経営責任者(CEO)は「年間旅客数3000万人の達成という成長戦略の実現に向け、節目となる発注。2階建て車両を初めて英国にもたらすことになり、光栄だ」とコメント。アルストム社のプパール・ラファルジュCEOは「超高速国際交通への要求を満たすために設計されたこの新世代列車は、持続可能で競争力のある欧州の移動手段というわれわれの構想を具現化している」と強調した。
Sun, 26 October 2025



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