ニュースダイジェストの制作業務
Sun, 11 October 2026

横浜のランドマーク・タワー
横浜のランドマーク・タワー。
「エコノミスト」誌は、この近代的な風景のすぐ近くに
「荒れ果てた地区」が存在すると述べている

非正規雇用とワーキング・プア

A pit stop for local Japanese on their way to destitution
貧困までの道のりにおける一時停止のための場所

「エコノミスト」誌 4月4日

4日付の「エコノミスト」誌は、日本で「ワーキング・プア」を始めとする貧困層が増加していると伝える記事を掲載した。

同記事は、日本で昨年、全国平均所得の半分以下で暮らす人々の割合を示す相対的貧困率が過去最高の16%を記録したと報道。近年では非正規雇用が増加していると述べ、これらの「質の悪い」仕事がワーキング・プアの問題を悪化させていると述べる識者の見解を引用した。

また横浜市中区寿町の現状に言及。日本第二の都市である横浜の繁華街から程近いにも関わらず、寿町は「別世界」となる「荒れ果てた地区」であり、地元の人々にとっては「貧困までの道のりにおける一時停止」のための場所であると伝えた。

ほかにもこんな日本報道が…

The world’s oldest person has died in Japan
世界最高齢の日本人が死去

「インディペンデント」紙 4月1日

「インディペンデント」紙の電子版は1日、世界最高齢としてギネス世界記録に認定されている大川ミサヲさんが117歳で死去したと報じた。

大川さんは、死去する10日前までラーメンやコーヒーといった好物の飲食を楽しんでいたという。

同記事は、日本には100歳以上のお年寄りが世界最多の5万8000人いると紹介。そのうち87%が女性であると伝えている。

Mr Inoki, known for his outsized chin
特大のあごで知られる猪木議員

「デーリー・テレグラフ」紙 4月2日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は2日、日本の参議院における予算委員会で中谷元防衛相がUFOに関する答弁を行った件を取り上げた。

同記事は「特大のあごとトレードマークの赤いスカーフで知られる」アントニオ猪木議員が、自身がUFOを見たことがあるとの体験談を語るとともに、UFOが現れたときの対応について質問したと報道。「厳格な政治家」である中谷防衛相が、必要に応じて航空機を緊急発進させると答弁したと伝えた。

Sayonara to culture of long working hours
長時間労働文化にさようなら

「フィナンシャル・タイムズ」紙電子版 4月7日

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は7日、「日本企業が長時間労働文化にさようなら」と題した記事を掲載した。

同記事は、長時間勤務と深夜に及ぶ同僚との飲み会を「寿司や漫画と並ぶ日本の象徴」と紹介。長時間にわたる労働文化が健康を害し、少子化などの原因として問題視されていると指摘した。また日本で最近になって奨励され出した残業削減を目的とする一連の措置が、日本以外の国では「当たり前のこと」であると述べている。

Godzilla recruited as tourism ambassador
ゴジラが観光特使に

「ガーディアン」紙電子版 4月9日

「ガーディアン」紙の電子版は9日、日本の特撮怪獣映画に登場するゴジラが、東京都新宿区の観光特使に任命されたと報じた。

同記事は、新宿区で実施された、巨大なゴジラの頭をお披露目する式典に注目。「火を噴き、建物を踏み壊す」ゴジラが、「破壊ではなく、繁栄の象徴として歓迎された」と述べた。また式典に出席した三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表社長が、ゴジラを「様」付けで呼んだことも取り上げている。

In the pink
桃色に囲まれて

The Guardian Online 4月6日

「ガーディアン」紙は6日、見開き2ページを使って印象的な写真を大きく紹介する人気ページ「Eyewitness(目撃)」で、桜の名所として知られる東京都千代田区・千鳥ヶ淵の夜景写真を掲載した。記事の見出しは「桃色に囲まれて」。今年は例年より5日早く満開を迎えたとのニュースとともに、ボートに乗りながら花見を楽しむ人々の様子を取り上げた。

 


渋谷区の桑原敏武区長。同性カップルに対して結婚に相当する関係を認める
証明書を発行する条例案について、2月11日に記者会見を開いた

東京都渋谷区の同性パートナー条例

Japan’s brand of homophobia is understated but powerful
日本独特の同性愛嫌悪は控えめだが強力

「エコノミスト」誌 3月21日

3月21日発行の「エコノミスト」誌は、東京都渋谷区が同性カップルに対して結婚に相当する関係と認める証明書を発行する条例案を区議会に提出したことを受けて、日本における同性カップルの社会的地位などについて論ずる記事を掲載した。

同記事は、日本が「同性カップルに法的権利を与えていない数少ない富裕国」であると紹介。日本独特の同性愛嫌悪は「控えめでありながら強力である」ことから、同性愛者の関係を公的に認めるという考えは、保守派にとってショッキングだと伝えた。また日本では宗教や道徳上の理由で同性愛者を敬遠する向きは少なく、むしろ「普通と違う」ことが反対の理由になっていると説明している。

ほかにもこんな日本報道が…

Who will look after Japan’s elderly?
誰が日本人高齢者の面倒を看るのか

BBC Online News 3月16日

BBCの電子版は3月16日、高齢化が進む日本における高齢者介護の実態を紹介する記事を掲載した。

同記事の見出しは「誰が日本人高齢者の面倒を看るのか」。日本国内には、家族の面倒を看ている15歳から29歳までの若者が17万7600人存在するが、そうした現状に満足している者は多くないと伝えている。

さらに同記事では、96歳の祖母の面倒を看る29歳の日本人女性へのインタビュー動画を閲覧できる。

Why the Japanese are no longer on top
日本の力士が活躍できない理由

「エコノミスト」誌 3月17日

「エコノミスト」誌の電子版は3月17日、日本の相撲界において日本人力士が活躍できていない現状を報じる記事を掲載した。

同記事は、日本の相撲ファンが「(横綱の白鵬を始めとする)外国人力士の支配に慣れてしまった」と説明。一つの相撲部屋につき外国人力士を採用できるのは1人までと定めた制限がなければ、日本の相撲界にはさらに多くの外国人力士が入門し、しかもそれら外国人力士は上位で活躍するだろうと述べた。

Not Japanese enough
「十分に日本人ではない」という批判

「インディペンデント」紙 3月25日

「インディペンデント」紙の電子版は3月25日、2015年ミス・ユニバース日本代表に選ばれた宮本エリアナさんが「日本人ではない」との批判を受けている状況を報じた。

長崎で生まれ育ち、日本語を母国語とする宮本さんは、アフリカ系米国人の父と日本人の母の間に生まれた。同記事は、日本では彼女のような出自を持つ者は「ハーフ」と呼ばれると説明。彼女の容貌が日本人らしくないとして日本代表を務めることに異議を唱える声が出ていると伝えた。

Treasure hunt
宝探し

「エコノミスト」誌 3月28日

3月28日発行の「エコノミスト」誌は、買い物を主な目的とした中国人観光客が日本に殺到している現状を伝えた。

「宝探し」と題した同記事では、炊飯器、魔法瓶、セラミック包丁、ハイテク便座の「4種の神器」を日本で購入する中国人観光客が多くいると報道。またかつて欧州の観光地では観光バスで移動する日本人観光客の姿が笑い物にされていたが、今や日本人がアジア諸国の観光客の不作法について不満を漏らすようになったと述べている。

It deserves a place in the hearts of children in the west
西洋の子供たちの心にも残るべき作品

The Guardian Online 3月19日

「ガーディアン」紙の電子版は、3月19日、スタジオ・ジブリ制作のアニメ映画「かぐや姫の物語」についての批評記事を掲載。「波乱万丈の展開」がない同作品に「子供や若者の集中力が持つのか疑問に思う」と吐露しがらも、「日本だけでなく、西洋の子供たちの心にも残るべき作品」であると称えた。

 
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