任天堂の岩田聡社長が11日に死去したと発表されたことを受けて、英国の各メディアは岩田社長の功績やゲーム愛好者の反応などを報じている。

　「ガーディアン」紙の電子版は14日、岩田社長の追悼記事を掲載。「人間味を残したまま顧客との関係を育んだ巨大企業の社長」である同社長を「傑出した人物」と表現。「ほかの誰よりもビデオ・ゲームを主流そして家庭の顧客層へと届ける努力をした」と称えている。また「穏やかで親しみやすく、配慮が行き届く」ことに加えて「いつもユーモアに満ちた目の輝き」を持っていた岩田社長は、「辛辣な日本の実業界において多くの厳しい決断を下さざるを得なかった」にもかかわらず、「横柄な社長」へと変わることはなかったと述べた。

　またBBCの電子版は、岩田社長を「（ギリシャ神話に登場する巨大な神である）ティーターン（タイタン）」であるとするデジタル・メディア関係者の見解を紹介。ビデオ・ゲームの愛好者たちが、ソーシャル・メディア上などで追悼メッセージを発信している様子を伝えている。