いよいよエリザベス女王の即位60周年を大々的に祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」ウィークエンドが近付いてきた。デパートやスーパーなど至るところで関連グッズが販売され、イベントの全貌が徐々に明らかになりつつある今日このごろ、否が応にも期待は高まるけれど、今回注目したいのは、イベントの主役、エリザベス女王その人。私たちは果たしてどのくらい女王の素顔を知っているのだろう。今回は、エリザベス女王にまつわる様々なエピソードを、Q&A形式でご紹介。20の質問を通して女王を身近に感じたら、次は関連イベントのスケジュールをチェックして、ダイヤモンド・ジュビリー本番に備えよう。
3月8日(木)〜7月19日(木)
英国各地
エリザベス女王とフィリップ殿下始め、王室メンバーがイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各地を訪問。
5月10日(木)〜13日(日)
バークシャー、ウィンザー城
「ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント」開催。550頭以上の馬、1000人以上のダンサー、ミュージシャンらが世界各地から集い、連夜パフォーマンスを繰り広げる。13日には女王夫妻臨席のもと、特別パフォーマンスが行われる予定。女優のヘレン・ミレン、歌手のスーザン・ボイル、米ヴァイオリニストのデービッド・ギャレット、ミュージカル「ライオン・キング」出演者らが参加。
5月19日(土)
バークシャー、ウィンザー城
陸・空・海軍から選ばれた計2500人もの軍人たちが、ウィンザーの町をパレードした後、ウィンザー城に集結する。空軍パイロットによる儀礼飛行も行われる予定。
6月2日(土)
サリー、エプソム競馬場
ダイヤモンド・ジュビリー・ウィークエンドは、エプソム・ダービー観戦から始まる。歌手のキャサリン・ジェンキンスが国歌を斉唱する。
6月3日(日)
英国各地
もともとは、地域のコミュニケーション円滑化を目的に、近隣住民や友人らとストリート上などでホーム・パーティーを行うことを呼び掛けるプロジェクトである「ビッグ・ランチ」。今年は「ビッグ・ジュビリー・ランチ」と銘打たれ、かつてない規模でのストリート・パーティーが行われることが見込まれている。
ロンドン、テムズ河
1000艘以上もの古今東西の船がテムズ河をパレードする「テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント」。午後2時から6時にかけて、バタシー・ブリッジからタワー・ブリッジまでの航路を往く。エリザベス女王夫妻など王室メンバーが王室専用平底船に乗り込むほか、音楽隊専用船なども用意される。
6月4日(月)
ロンドン、バッキンガム宮殿
BBCとバンド「テイク・ザット」のゲイリー・バーロウが中心となって行う特別コンサート「ダイヤモンド・ジュビリー BBCコンサート」が華々しく開催。エルトン・ジョンやポール・マッカートニー、スティービー・ワンダーなど人気歌手からピアニストのラン・ランまで、幅広いミュージシャンらが集まる。BBC1及びBBCラジオ2で生中継予定。
英国及び世界各地
英国始め世界各地で4000以上のかがり火を焚いて女王の即位60周年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー・ビーコンズ」。英国内では4日の夜10時から10時半ごろにかけて、そのほかの国では現地時間夜10時に火が灯される。エリザベス女王もコンサート終了後、バッキンガム宮殿からザ・マル近くへ移動し、最後のかがり火に点灯する予定。
6月5日(火)
ロンドン、セント・ポール大聖堂
感謝祭の礼拝にエリザベス女王夫妻が出席。ダイヤモンド・ジュビリーを祝う祈りが捧げられる。
ロンドン、ウェストミンスター・ホール
セント・ポール大聖堂での礼拝の後は、マンション・ハウスでのレセプション。その後、女王夫妻はウェストミンスター・ホールで開催される昼食会に参加する。
ロンドン中心部
ウェストミンスターからバッキンガム宮殿までの道程を馬車で移動。
ロンドン、バッキンガム宮殿
60発の祝砲が打ち上げられた後、宮殿のバルコニーにエリザベス女王及び王室メンバーが姿を現す。英空軍による儀礼飛行が行われ、近衛兵がライフル銃で祝砲を打ち鳴らす。
*Source: BBCなど
ロンドン及びその近郊で行われる
ダイヤモンド・ジュビリー関連の主なエキシビション
Royal River:
Power, Pageantry and the Thames
王室とテムズ河の関係に焦点を当てたエキシビション。これまで多くの王室関連イベントが開催されてきたテムズ河の歴史を追う。
9月9日(日)まで
£11
National Maritime Museum
Romney Road, Greenwich, London
SE10 9NF
Tel: 020 8312 6608
Greenwich駅
www.rmg.co.uk
The Queen: Art & Image
写真家セシル・ビートンやアニー・リーボヴィッツ、画家のルシアン・フロイドなど、多彩なアーティストによる女王のポートレートを展示する。
5月17日(木)〜10月21日(日)
£6
National Portrait Gallary
St Martin's Place, London WC2H 0HE
Tel: 020 7766 7344
Leicester Square/Charing Cross駅
www.npg.org.uk
Diamonds: A Jubilee Celebration
過去200年にわたり英王室に彩を添えてきたダイヤモンドの装飾品の数々を展示。エリザベス女王が個人的に所有する宝飾品なども公開される予定。
6月30日(土)〜10月7日(日)
£18
Buckingham Palace
London SW1A 1AA
Tel: 020 7766 7300(チケット予約)
Victoria駅
www.royalcollection.org.uk
The Queen:
60 Photographs for 60 Years
英王室の美術コレクションを管理するロイヤル・コレクションが、エリザベス女王の即位後60年間の軌跡を、60枚の写真で綴る。
10月28日(日)まで
The Drawings Gallery, Windsor Castle
Windsor, Berkshire SL4 1NJ
Tel: 020 7766 7300(チケット予約)
Windsor & Eton Riverside/Windsor Central駅
www.royalcollection.org.uk



在留届は提出しましたか?




コーギー犬への並々ならぬ傾倒ぶりが知られるエリザベス女王。その愛情の深さが高じてか、自分の飼い犬であるコーギーと、別の犬種とを掛け合わせ、新種の犬をつくり出した。コーギーならぬ「ドーギー」と名付けられたこの新種、コーギーと何犬を掛け合わせたもの?
エリザベス女王の
エリザベス女王は毎年、議会の開会式で施政方針演説を行っているが、即位後、開会式を欠席したことは一度もない。ホント?ウソ?
A: トニー・ブレア。
エリザベス女王がこれまで、
ダイヤモンド・ジュビリーの
A: 政治家のウィンストン・チャーチル。

都会の喧騒から逃れようと

産業革命の時代に英国で交通手段として発達したというナロー・ボートは、現代の英国では人気の娯楽施設になっている。日本ではまだあまり知られていないナロー・ボートの楽しみ方を英国滞在中に知るのも一興。
ナロー・ボートを運転する
人間の都合によって人工的に作られた運河では、高地から大海へと流れ込む自然の川にはない独特の仕組みが見られる。その一つが、急な高低差がある場所に設けられたロック(閘門)。扉の開け閉めによって水位を調整するこのロックの開閉も、ナロー・ボートの旅における楽しみの一つ。



水上での睡眠から目を覚まして外を見ると、周囲のナロー・ボートの煙突から湯気が出ている。同じように起き出した船の住人たちが朝食の準備をしているようだ。この風景を眺めながらのコーヒーの味は格別。




17年前にオープンして以来、中国や香港など、本場の味を知る人々から支持を集めているのがこのお店。テムズ河沿岸の再開発エリア、ドックランズの入り江に浮かぶような姿の店構えは、現代に突然現れた中国の古城のようだ。「その昔、皇帝に様々な料理を一度に楽しんでもらえるよう、一口サイズの品を多く用意したのが飲茶。だから豊富な点心をお手頃な価格で提供したい」とはオーナーのヘレンさんの弁。素材のうまみを生かした日本人好みの薄味で知られる広東料理をベースに、伝統的な点心の多くが2〜3ポンドとリーズナブル。メニューには載っていないが、お茶は常時4種類ほど用意されていて、ブレンドも可能。例えば、消化を助けるというポーレイ(プーアール)茶に、「菊花を浮かべてあげると、香りをさらに楽しめる」とヘレンさん。渋みのある味に、さわやかな香りが広がり、お茶の奥深さが感じられる。大きな円卓にたくさんの点心を並べて、心ゆくまで堪能しては。

2012年2月6日に即位60周年「ダイヤモンド・ジュビリー」を迎えたエリザベス女王。来る6月には数日にわたって、英国のシンボルである女王の記念すべき節目を盛大に祝う式典が国中で開かれる。そんなビッグ・イベントを間近に控え、近ごろでは街を歩けばあちらこちらに記念グッズの数々が。日本への帰省の際のおみやげにはもちろん、英国在住者にとっても、後々まで記憶に残る特別な日の特別な品として手元に残しておきたい、そんなダイヤモンド・ジュビリー記念みやげの数々をご紹介。









ある程度の共通認識が必要









パリの滞在、マルシェ、観光、おみやげ、イベント
パリから足を伸ばして世界遺産を堪能
パリで話題のレストラン







自由で便利なアパルトマンに滞在する
パリ市内には約90軒の食料品を扱うマルシェがあり、舌の肥えたパリジャンたちが料理の食材を買い求める。食にこだわり、美容と健康に気遣うパリジャンに人気のビオの食材や製品を専門に扱うマルシェも数軒ある。農業大国フランスを感じさせる種類豊富な食材が並び、元気な呼び声が飛び交い、活気に溢れるマルシェ。この機会に、フランスならではの食材を試してみよう。
レストランでないと食べられないのでは、と思われがちだが、マルシェでガーリック・バターとバジル・ソースの詰まったエスカルゴを買ってオーブンで温めれば、家庭で本格的エスカルゴ料理が味わえる。
フランス人に大人気の春の野菜。皮をむいて、軟らかくなるまで蒸し、またはゆで、生クリームと11種類の香辛料の入ったマスタード「サヴォラ(Savora)」、またはムース状のムスリン・ソースを付けて食べると絶品。
豚などの臓物を詰めたソーセージ。地方によって作り方は異なるが、一般的に豚の内臓が約40%詰められている。フランス人を虜にする独特のくさみがあるアンドゥイユは、アペリティフとしてワインのお供に最適。
ジビエの季節は秋だが、ウサギなどは年中マルシェに並ぶ。小バトは、ニンジンやタマネギなどの野菜と一緒に丸ごとオーブンで焼くだけで豪華な一皿となる。
史上最年少でミシュランの3つ星を獲得したアラン・デュカスの名を掲げたこの料理学校では、デュカスの料理の真髄を伝えるべく一流シェフによる料理の伝達が行われている。テーマごとに分けられたレッスンは英語でも開催されており、本格的な高級フレンチ料理、気軽に楽しめるビストロ料理、チョコレート菓子やマカロンなどテーマごとに分かれたコースの中から好きなものを選択。レッスンは1回4時間で、事前の予約が必要だ(インターネットでの申し込み可能)。
フランス大統領も食すパン
秀バゲット賞に輝いた、
はやや高めに設定してあるので、値切ることを忘れずに。
パリを東西に横切るセーヌ川。川に架かる35以上の美しく個性的な橋、レストランやバー、ディスコとしてナイトシーンも演出する船ペニッシュ、ポプラの立ち並ぶロマンティックな河岸のプロムナードなど、パリの風景にセーヌ川は欠かせない。
日本発のデザインステーショナリーショップ。ノート、アルバム、筆記具などの定番商品に加えてデスクトップ小物や旅行に便利なポーチ類も豊富。高感度のデザインと機能性を併せ持った商品は、素材のクオリティーと、美しいカラーバリエーションもあいまってパリジャンやインターナショナルな旅行者たちを既に魅了し始めている。プレゼントに、自分へのご褒美に、ぜひ立ち寄りたいお店。
1854年創業、海苔の老舗丸山海苔店が始めたお茶ブランド寿月堂。日本人建築家、隈研吾が店舗設計した竹をベースとした和の雰囲気を堪能できるパリ店では、有名高級ホテル「ジョルジュ・サンク」のティー・サロン御用達、100%日本産の厳選されたお茶が数多くそろう。チョコレートの貴公子クリスチャン・コンスタン氏とのコラボレーションによるパリ店限定の抹茶サブレや玄米茶サブレ(各10€)、しょうが紅茶なども人気。ヨーロッパ各国への配送可能なオンライン・ショッピングも可能。









