Thu, 02 May 2024

電通社員の自殺と厚労省による「過労死白書」

Overdoing it
やり過ぎ

「エコノミスト」誌 10月15日

「エコノミスト」誌は15日、日本の厚生労働省が7日に公表した「過労死等防止対策白書」と、広告大手の電通の社員だった24歳の女性が自殺した件を絡めて、日本の長時間労働について論じる記事を掲載した。

同記事は、月80時間超の残業をした社員がいる企業が1/4近くに上ったなどと白書の内容を紹介。そして2015年度に93人が過労による自殺または自殺未遂をしたのも驚くには値しないとし、さらにこの数値は日本政府が労災認定した人の数であり、過労死をなくすために活動している人々はこの数字は低すぎると訴えていると述べた。また、残業代が支払われるなど、近年では状況は若干改善されてきているものの、さらなる対策を練ることが必要だと主張。効率よりも面目を保つための勤務時間や仕事への献身を重視するビジネス慣行を見直すのは難しいなどとしている。

'Self-driving chairs' that take the pain out of queuing
「自動運転椅子」が行列のつらさを軽減

「ガーディアン」紙(電子版)10月5日

「ガーディアン」紙(電子版)は5日、日産が開発した自動運転機能を備えた椅子を利用し、店の行列待ちをしている人たちが椅子ごと移動している様子を捉えた動画を掲載した。

動画は、とある店の外に並ぶ人たちを撮影。先頭の人が入店し、空席となった椅子が自動的に後ろへ移動し、順番待ちをしている人たちの座っている椅子が前にずれていく様を追っている。同記事によると、日産は美術館などにも応用可能であると提案している。

Catch some fresh air, not pokemon
新鮮な空気を吸いなさい、ポケモンではなく

「タイムズ」紙(電子版)10月13日

「タイムズ」紙(電子版)は13日、スコットランドの子供たちがスズメよりも日本の人気アニメのキャラクター、ピカチュウの方を正しく認知している現状を伝えた。

マン島の観光局が、スコットランドに住む6歳から16歳までの子供を持つ親2000人に調査を実施。それによると、80%以上の子供たちがピカチュウとはどのようなキャラクターなのかを知っているのに対し、スズメを正しく認識していたのは62%に留まった。

Japanese woman forced to use married name at work under 19th century law
日本の女性は19世紀の法に基づき結婚後の姓を名乗らねばならない

「ガーディアン」紙(電子版)10月13日

「ガーディアン」紙(電子版)は13日、結婚後に戸籍姓を使用するよう強制した学校側に対し、女性教師が旧姓の使用を求めるなどした訴訟において、東京地裁がその訴えを退けた件について報じた。

同記事は、日本は結婚したカップルが同じ姓を使用しなければならないと法により定められている数少ない先進国の一つであり、国際連合の女性差別撤廃委員会が日本政府に対し改正を勧告したなどと説明している。

Japan shogi players face smartphone ban
日本の将棋棋士たちにスマホ持ち込み禁止令

BBC 10月13日

BBCは13日、日本将棋連盟が公式戦における対局室へのスマートフォン持ち込みを禁じたニュースを報じた。

BBCは、休憩中にアプリを使って次の手を考える棋士がいるという疑惑を受け同連盟が持ち込み禁止を決めたと報じた朝日新聞の報道について触れたほか、休憩中の外出もできなくなったとした。また、将棋はチェス同様に戦略を練ることが必要とされるが、今では過去の試合を分析し、相手の次の手を割り出すソフトウェアを利用できると述べている。

‘Nara was a cosmopolitan city’
「奈良は国際的な都市だった」

木簡の画像を大々的に掲載した「インディペンデント」紙の記事

「インディペンデント」紙は6日、奈良県の平城京跡から出土した8世紀の木簡に、ペルシャ人と思われる役人が働いていたことを示す文字が記されていると判明したニュースについて報じた。この木簡が「奈良は外国人を平等に扱う国際的な都市だったことを示している」とする調査責任者の見解を紹介している。

 

映画「君の名は。」の人気の理由を英メディアが探る

Animated fantasy film charms Japan
アニメのファンタジー映画が日本を魅了

「ガーディアン」紙(電子版)9月29日

11月に英国公開予定の日本映画「君の名は。」が日本国内で人気を博していることを受けて、英国メディアが人気の理由などを分析する記事を掲載した。

「ガーディアン」紙電子版は9月29日、人気の理由として、「身体の入れ替わりと愛の探求、差し迫った崩壊の危機から街を守ろうとする懸命な努力」というテーマを列挙。また、思春期のぎこちなさを捉えた温かくコミカルなシーンが散りばめられているが、男子生徒の瀧が女性言葉を話すなど、一部は翻訳の時点でその面白さが失われてしまう可能性があると指摘している。

BBCは9月27日付の記事で、新海監督は12世紀の「とりかへばや物語」に着想を得たとされているとし、男女の身体が入れ替わるという筋書は、1982年公開の映画「転校生」や2007年のTVドラマ「パパとムスメの7日間」などでも見られると紹介した。

Tokyo governor orders city's workers to leave desks by 8pm
東京都知事が夜8時以降の残業を禁止

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)9月16日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は9月16日、小池都知事が都の職員に対して、夜8時以降の残業を禁止するとともに、対策チームを設置予定であると報じた。

同記事は、日本企業ではサービス残業が慣習として受け入れられているが、経済がいまだ脆弱で被雇用者が自分たちの将来に不安を感じるようになり、さらにサービス残業が一般的になってきたようにみえると指摘。長時間労働や休暇取得率の低さが過労死問題を引き起こしているとした。

Japan has a worrying number of virgins, government finds
「性経験のない」人数の増加に政府が懸念

「インディペンデント」紙 9月17日

「インディペンデント」紙は9月17日、日本の18歳から34歳までの男女のうち、未婚男性の70%、未婚女性の60%がそれぞれ交際相手がおらず、男性の42%、女性の44.2%が「性体験がない」と認めたとする国立社会保障・人口問題研究所による調査結果を伝えた。

同記事は、安倍政権は保育サービスの向上に努め、結婚したカップルに税制上の優遇措置を与えているが、その成果が数字上には表れていないとしている。

Calls to abolish death penalty grow louder in Japan
日本で死刑制度廃止を求める声が高まる

「ガーディアン」紙(電子版)9月21日

日本弁護士連合会が2020年までに死刑制度の廃止を目指すと宣言する準備中であることを受け、「ガーディアン」紙電子版は9月21日、日本の死刑制度に着目する記事を掲載した。

同記事は、袴田事件で死刑判決を受けた袴田巌さんが45 年を超える獄中生活の後、2014年に再審開始が決定して釈放されたことで有罪判決の確実性に対する疑問の声が高まったと説明。一方、世論調査ではいまだに死刑制度の存続を求める人の割合が高いと述べている。

Fish-farming is the latest, slim hope for Japan’s favourite fish
養殖こそ日本人が大好きな魚に対する最新の、かすかな望み

「エコノミスト」誌 9月24日

9月24日発行の「エコノミスト」誌は、クロマグロの資源枯渇問題に対する日本の対策について報じた。

同記事は、日本で試行錯誤が続けられているクロマグロの養殖の現状を紹介。完全養殖に成功した近畿大学水産研究所を例に挙げ、同大が養殖しているクロマグロが成魚になるまで無事に育つのはわずか1%であり、野生の魚をエサにするのは持続可能ではないとして科学者たちが大豆を使ったエサなど代替手段を試している段階にあると問題点を挙げている。

Criticised as sexist and ‘perverse’
性差別的で「性的に倒錯している」と批判

志布志市 動画

「ガーディアン」紙電子版は9月27日、鹿児島県志布志市がPRのためにうなぎを擬人化した動画を公開したものの、「性的に倒錯している」といった批判が相次ぎ削除せざるを得なくなったと報じた。同記事は、SNSのユーザーらから「誘拐され、閉じ込められた少女を喚起させる」「性差別のビデオを削除せよ」などと批判の声が上がったとした。

 
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