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ビールと料理のペアリング

ビールのおつまみというと、こってりとした肉料理や揚げ物? 確かに、脂っぽくなった舌をビールの苦味で洗い流すのは、爽快感がありますよね。でもビールは世界中に140種類以上のスタイルがあり、味わいも様々。ドイツのスーパーマーケットには、ピルスナーだけでなくヴァイツェンやシュバルツなど、いろいろな種類がありますから、それぞれに合った食べ物もあるはずです。どんな食べ物にどんなビールが合うのか、ペアリングしてみませんか?

スプリングバレーブルワリー
東京代官山のスプリングバレーブルワリー。
ビールとフードのペアリングを提案する店も増えている

まず、合うものを探す手掛かりとなるのは、“国を合わせる”こと。ビールにはそれぞれ発祥の地があり、その土地の水や風土がビールのキャラクターを作ってきました。それは料理も同じ。いわば「幼なじみカップル」のような安定感のある組み合わせです。ドイツのピルスナー、ヴァイツェンにはソーセージやザワークラウト、プレッツェルがよく合います。英国のペールエールやギネスにはフィッシュアンドチップスやキドニーパイを、米国のライトラガーやアメリカンペールエールにはハンバーガーやチキンウィングを合わせれば良いのです。

次に分かりやすいのは、“色を合わせる”こと。ビールの色は麦芽をローストしたときの色によって決まります。色の濃いビールは、それだけロースト香が強いわけですから、焦げ目の付いた食べ物、色が濃いものに合います。デュンケルにはシュヴァイネブラーテン(ドイツ風焼き豚)、アルトにはタレの焼き鳥。濃い色のビール特有の麦芽の甘味が、甘辛いソースによく合います。ピルスナーならジャガイモ、ヴァイツェンには白ソーセージやホワイトアスパラガスなんていかがでしょう。

上級編では、“味同士の相関関係”を考えてペアリングしてみましょう。例えば、苦いものには甘いものを。これは、苦いエスプレッソコーヒーに砂糖を加えると、飲みやすくなるのと同じ原理。甘いものに塩気を少し足した場合は甘さが際立ちます。これは、スイカに塩を一つまみ振ると甘さをより ビールと料理のペアリング強く感じるのと同じ。酸味のあるものには甘いものが合うのは、ハチミツレモンと同じです。

私が好きなのは、ビールとスイーツとのペアリング。特にシュバルツやシュタルクビール、アイスボックなどの色の濃いビールとの相性は抜群です。ビールに甘いものを組み合わせるのは抵抗があるかもしれませんね。でも、ローストされた麦芽の苦味や甘味は、チョコチップクッキーやカラメルプリンなどとも相性が良いのです。ヴァイツェンは、アニスやバナナなどを連想させるフルーティーかつスパイシーな香りがあるので、香辛料を使ったレープクーヘンなどのお菓子にも合いますよ。

ワインとの味の組み合わせはよく知られているのに、より身近でより味わいに幅のあるビールとの組み合わせはまだまだ発展途上段階。おいしい組み合わせを発見して、ご家族や友人にも教えてあげてください。

 
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