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ジョブセンターで暴行事件相次ぐ
ライプツィヒで男が職員の頭部を殴打

5月21日、ライプツィヒのジョブセンターに34歳の男がハンマーを持って押し入り、52歳の女性職員の頭を殴打し、負傷させる事件が起こった。ヴェルト紙が伝えた。

ジョブセンターのライストナー広報官によると、この男は以前、同センターに対して脅迫的な発言を行ったため、立ち入り禁止となっていた。この日、男は警備の隙を縫って職員の女性に襲い掛かり、その場に居た別の利用者が止めに入って、警備員が来るまで男を取り押さえた。

1カ月半前には、ノルトライン=ヴェストファーレン州のノイスで、52歳の失業者の男に32歳の女性職員が刺殺されるという事件が起こっている。

 

22歳女性が精子提供者と対面
「実父を知る権利」を認められ

匿名の精子提供者の協力による人工授精で出生したザラ・P(22)さんが先頃、「実の父親」を突き止め、対面した。5月24日付のヴェルト紙が伝えた。

ザラさんの母親は1990年代前半にエッセンの生殖医療センターで治療を受け、匿名の精子提供者による精子でザラさんを妊娠、出産した。成人したザラさんはこの経緯に関し、ハム上級裁判所に「実の父親の名前を知る権利」を求めて訴えを起こし、今年2月にこれが認められた。

実の父親とされる人物は、ザラさんのテレビ出演を見て名乗り出て、DNA鑑定を経て親子と確認された。「父親」と対面したザラさんは、「とても幸せ」と話している。

 

無人偵察機プロジェクトがとん挫
国防相への批判高まる

欧州空域での飛行許可が下りずにとん挫した無人偵察機ユーロホークの開発プロジェクトをめぐり、デメジエール国防相(キリスト教民主同盟=CDU)への批判が集中している。5月22日付のヴェルト紙などが伝えた。

ユーロホークは、米国ノースロップ・グラマン社が開発した無人航空機グローバルホークの一機種で、コンピューターによる遠隔操作によって上空20キロの高さを40時間飛行することが可能。連邦国防省が同機の購入を計画していたが、欧州航空安全局から飛行許可が下りず、購入を断念することとなった。

これに対し、野党から批判が噴出。国防省がユーロホークの開発に推定6億8000万ユーロの税金を投じていたことを指摘し、飛行許可に関する問題は2011年末時点で明らかになっていたにもかかわらず、連邦政府が同件の公表を怠ったと非難した。また、ドイツ納税者連盟も「脱税が罪になるのと同様、税金の無駄遣いに対しても、これを罰する法整備が必要」と主張している。納税者連盟の「税金の無駄遣いリスト」によると、昨年の連邦政府による税金の無駄遣いは推定250億ユーロに上るという。

今回の事態を受け、与野党からは現在進行中の無人偵察機プロジェクトを一旦すべて中止すべきとの声が挙がっている。CDUのバルトレ財政問題担当は、ドイツが4億8300ユーロを出資して参加している北大西洋条約機構(NATO)の無人偵察機プロジェクトについて、「欧州空域での飛行許可を確認した上でプロジェクトへの参加続行を決定すべき」と言明。社会民主党(SPD)のバルテルス国防問題担当も、「不確実な状態で、NATOに数百万ユーロも支払い続けることはできない」とコメントした。これに対し、NATO側は「我々は開発中のシステムに飛行許可が下りることを確信している」としている。

このほか、連邦軍の武器購入に際して背任行為があったとしてコブレンツ検察局が同件の捜査を開始しており、国防省の情報公開の不透明さに批判が高まっている。批判の矢面に立たされているデメジエール国防相は、ベルリン戦略会議で講演した際、ユーロホーク問題について言及したが、自身の責任を認める発言は行わなかった。

 

実際の人口、公式の数値より少なかったことが判明
四半世紀ぶりに国勢調査実施

連邦統計局が5月31日に発表した国勢調査(2011年5月実施)で、実際の人口が公式記録などから推測されていた数字と比べて大幅に少なかったことが明らかになった。前回、国勢調査が行われたのは旧西独で1987年、旧東独では1981年で、今回の調査は四半世紀ぶり。

今回の調査結果によると、8170万人と推測されていた国内人口が、実際は8020万人であることが判明。推測されていたよりも人口が少なかった最も顕著な例はベルリン市で、347万人と見積もられていた人口が実際には329万人で、5.2%少なかった。さらにハンブルク市は178万人と見積もられていた人口が170万人で、その差は4.6%だった。また、国内全人口の7.7%に相当する620万人が外国籍を所有しており、外国人の人口比率が州別で最も高かったのはハンブルク市で12.4%、これにベルリン市(11.3%)、ヘッセン州(11,1%)が続く。一方、旧東独地域の外国人人口比率は平均1.5~1.8%だった。 

このほか、65歳以上の高齢者の人口比率が最も多いのはゲルリッツ市で26.98%だった。

 

93歳の元ナチス強制収容所看守を逮捕
アウシュヴィッツに勤務

シュトゥットガルト検察局は6日、ナチス強制収容所の元看守ハンス・リプシス(93)を逮捕したことを発表した。ヴェルト紙が伝えた。

リプシス容疑者は1941~45年にアウシュヴィッツ強制収容所に看守兼調理師として勤務し、この間、囚人の殺害に加担したとされる。今回の逮捕について同収容所記念館のキヴィンスキ館長は「人間性に対する罪に時効はない。強制収容所に関わったナチスに対しての裁判が2%しか実施されていない事実を踏まえても、今回の逮捕は意義のあること」と述べた。リプシス容疑者は現在、ルートヴィヒスブルク近郊の警察病院に収容されている。

 

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