コール元首相の暴露本に改訂命令
ほかの政治家を批判した内容について
ケルン地方裁判所は13日、コール元首相(キリスト教民主同盟=CDU)の回想録執筆を担当したゴーストライターが630時間に及ぶインタビュー内容を元首相の許可なく別途出版した件で、複数個所の改訂を命じる判決を下した。
問題となっているのは、ヘリベルト・シュヴァーン氏による『遺産―コールの記録(Vermächtnis – Die Kohl-Protokolle)』。コール元首相は、ほかの政治家を激しい表現を用いて批判していた内容115カ所について削除を求めていた。コール元首相は同書出版に先立ち、出版差し止めを求めていたが、裁判所はこれを却下。すでに出版された在庫分については、販売を認めるとしている。