前年に収穫されたワインのお披露目を兼ねて、
4〜10月にドイツ各地で開催されるワイン祭り。
多くのイベントはただワインを提供するだけにとどまらず、
野外コンサートをはじめとする独自のプログラムを充実させ、
訪れる人を一層楽しませる工夫を凝らしている。
日が長いこの季節、夜更けまで楽しめるワイン祭りでドイツワインを堪能しよう。
(編集部: 山口 理恵)
Hameln
国産ワインが一堂に会す
Weinfest in Hameln 2014
7月18日(金)~20日(日)
グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」で有名な当地のワイン祭りには、ナーエ、ライン、プファルツ、ブライスガウ、モーゼル、ラインヘッセン地域と、国内にあるほとんどのワイン生産地から造り手がそれぞれ自慢のワインを持ち寄り提供する。ワイン以外のお土産を買うなら、話の種に「ネズミ殺し(Rattenkiller Schnaps)」というシュナップスがお勧め。
金17:00~24:00 土14:00~24:00 日12:00~19:00
Hamelner Bürgergarten Deisterallee, 31785 Hameln
weinfest.sagenhaftes-hameln.de
ワインとムードの相乗効果
Bielefelder Weinmarkt
9月2日(火)~7日(日)
地元の人にも人気のワインマルクト。リースリングやブルグンダー、シュペートレーゼ、ゼクト(スパークリング・ワイン)などの試飲ができる。夜は会場全体がライトアップされて、さらに心地良いムードに。こちらを訪れたら、町を見下ろすように建つシュパレンブルク城も見学してみたい。全長300mに及ぶ 地下通路が公開されている(10月まで)。
火~木11:00~23:00 金土11:00~24:00 日11:00~21:00
Altstadt, 33602 Bielefeld
www.bielefeld.de/weinmarkt
レアな白ワインを求めて
Wittenberger Weinfest
7月31日(木)~8月3日(日)
ヴィッテンベルク近郊のザーレ/ウンストルートやイェッセン地域は、ドイツで最も北に位置するぶどうの産地。比較的涼しい気候を好む、やや辛口のリースリングやジルヴァーナー、シュペートブルグンダーの生産がメインだ。ほとんどが地元で消費されてしまうほどの人気というから、興味のある方は訪れる価値大。
木金15:00~01:00 土11:00~01:00 日11:00~17:00
Wittenberger Marktplatz 06886 Lutherstadt Wittenberg
www.lutherstadt-wittenberg.de
ワインも温泉もという欲張りな方へ
Thüringer Weinfest
8月15日(金)~17日(日)
温泉とワインの町バート・ズルツァの祭りでは、ザー レ/ウンストルート地域のワインをメインに提供する。モーゼル川の支流、ザーレ川流域で生産されるワインは、国内でも特に上質と評判が高い。このワイン祭りの見どころの1つは、大掛かりなパレード。当地の名物料理にはザール川で獲れるマス料理があり、白ワインにぴったり。
金20:00~ 土10:00~20:00 日10:00~19:00
Marktplatz 99518 Bad Sulza
www.bad-sulza.de
2つの祭りを一度に楽しめる
Naumburger Weinfest
8月29日(金)〜8月31日(日)
当地のワイン祭りは、近郊のザーレ/ウンストルート地域からはもちろん、モーゼル・ザール・ルヴァー、ラインヘッセン、バーデン=ヴュルテンブルクのワイン生産者が集まって盛大に催される。30・31日には別の広場で陶器マーケット(Töpfermarkt)も開催され、ワインを飲みながら素敵な陶器を探してみるのも良いかも。
金18:00~ 土10:30~23:30 日10:00~18:00
Holzmarkt, 06618 Naumburg
www.naumburg.de
ゲーテゆかりの地でワインを満喫!
25. Weimarer Weinfest "Auf einen Schoppen bei Goethe"
8月28日(木)~31日(日)
ゲーテの誕生日(開催日初日)を祝って開催される当地のワイン祭りには、ワイマール近郊のものからドイツ各地、欧州産のものまで幅広いワインが集結する。長期保存ができない発酵途中のぶどうの絞り汁(アルコール度数11%)、フェーダーヴァイサー(Federweißer)の試飲もできる。酵母や乳酸菌、ビタミン類が豊富な栄養価の高いお酒だ。
15:00~23:55
Am Frauenplan 99423 Weimar
www.weimar.de
ワインを飲んで、陶器を愛でる
Weinfest in Meißen
9月26日(金)~28日(日)
風光明媚なザクセン・ワイン街道を見渡す当地のワイン祭りでは、市内中心部の約20カ所にワインスタンドや屋台が出店される。近郊で生産される主なワインは、ミュラー・トゥルガウやリースリング。祭りが開催されるエリアから徒歩15分のところには、マイセン陶磁器博物館があり、館内ではアウトレット商品の販売も行われている。
金16:00~01:00 土10:00~01:00 日10:00~21:00
Heinrichsplatz, Hahnemannsplatz ほか
01662 Meißen
www.meissner-weinfest.de
マイセン陶磁器博物館 www.meissen.com
ほろ酔い気分で中世にタイムスリップ?!
Historisches Weinfest Heimersheim an der Ahr
8月15日(金)~17日(日)
温泉保養地バート・ノイエンアールに程近い、アール川流域の町ハイマースハイム。狭い谷間を利用した急斜面にぶどう畑が点在している。当地の自慢は、生産量の約9割を占める赤ワイン。ほとんどが国内で消費されるといい、濃厚な肉料理にもよく合う。毎年1万人もの来場者を数える祭りは、中世の趣を忠実に再現している。
入場料6ユーロ(全期間中可、日曜日のみは5ユーロ)
金18:00~24:00 土11:00~24:00 日10:30~24:00
Johannisstr. Heimersheim, 53474
Bad Neuenahr-Ahrweiler
www.historisches-weinfest-heimersheim.de
厳選プレミアムワインに舌鼓
Weinforum Mittelrhein
9月6日(土)・7日(日)
ザンクト・ゴアに威風堂々と佇むラインフェルス城で開かれるワイン祭り。ミッテルライン地域で生産されたプレミアワインの試飲ができ、高級ワイン(Qualitatswein)からアウスレーゼまで、約100種類のワインが揃う。ライン川にそびえる岩山に美少女が現れ、船頭を魅了し船を転覆させてしまうという伝説のローレライもすぐ側に。
1日券25ユーロ(チケットの提示でライン - モーゼル近郊の交通機関が無料になる)13:00~18:00
Burg Rheinfels Heerstr. 86, 56329 St. Goar
www.weinforum-mittelrhein.de
規模と試飲消費量で群を抜く
Rheingauer Weinwoche 2014
8月8日(金)~17日(日)
開催期間を通して、20万~25万本のワインが飲み干されるという大規模なワイン祭り。白ワインが約8割を占めるラインガウ地域のワインとゼクトがこちらの目玉だ。スタンドの数は120にも上り、どこのワインを飲もうか、選ぶのも大変。ついつい飲み過ぎてしまったら、街中に点在する公共の飲用温泉水(硫黄泉)が良い酔い覚ましになるかも?
日~木11:00~23:00 金土11:00~24:00
Schloßplatz 1, 65183 Wiesbaden
www.wiesbaden.de
国際色豊かな屋台が魅力
Rheingauer Weinmarkt
9月3日(水)~12日(金)
約30の生産者が出店するスタンドで、軽めのものからフルーティーなもの、きりりと冴えるリースリングなどをメインに、600種のワインが試飲できる。食べ物の屋台は国際色豊かで、イタリアンに中華、タイ料理と、ワインに合わせた食事の選択も可能だ。ランチを兼ねてやって来るビジネスマンなども多いとか。
11:00~23:00
Große Bockenheimer St.
Opernplatz, 60313 Frankfurt am Main
www.frankfurt-tourismus.de
飲んで踊ってはじけよう!
Rüdesheimer Weinfest
8月15日(金)~18日(月)
ライン川下りの起点でもあるリューデスハイム。ここのワイン祭りで提供されるのは、滑らかな舌触りのシュペートブルグンダーから若めのリースリングまで多彩。夜にはダンス・ショーが始まり、会場はさらに盛り上がりを見せる。近くには、現在は醸造所となっているエーベルバッハ僧院とヨハニスベルク宮殿があり、見学も可能。
金15:00~22:00 土13:00~22:00
日11:00~21:00 月11:00~17:30
In der Rüdesheimer Altstadt, 65385 Rüdesheim
www.ruedesheimer-weinfest.de
有機ワインと過ごす贅沢な夜
Hoffest am Stein 2014
7月16日(水)~28日(月)
ぶどう園の木々の隙間にテーブルを配置し、有機栽培のミュラー・トュルガウ、ブルグンダー、ジルヴァーナー、リースリングワインなどが堪能できる、醸造所主催のユニークなワイン・イベント。ワインバーには2011~13年産が用意され、年別のワインの味を比較できる。日替わりでライブも開かれ、クラブさながらの熱気に包まれる。
入場料: 木~土5ユーロ、日水4ユーロ
フリーパス(全期間中): 25ユーロ
17:00~24:00
Weingut am Stein Mittlerer Steinbergweg 5,
97080 Würzburg
www.weingut-am-stein.de
街並みを眺めながら、甘美なひとときを
Rothenburger Weindorf
8月13日(水)~17日(日)
入り組んだ路地に並ぶ木組みの家々。今なお中世の面影を残す旧市街で開かれるワイン祭りには、フランケン地方のジルヴァーナーやミュラー・トゥルガウ、リースリングのほか、極上のワインがお目見えする。ノスタルジックなローテンブルクの風景を背に飲むワインは、夏の夜のひとときを特別なものにしてくれるに違いない。
水木16:00~23:00(金~24:00)
土11:00~24:00(日~23:00)
Marktplatz 2, 91541 Rothenburg
www.tourismus.rothenburg.de
赤ワインの宝庫
Stuttgarter Weindorf
8月27日(水)~9月3日(水)
毎年、何百万人もの人が訪れるこのワイン祭りでは、バーデン地方とヴュルテンベルク地方のワイン約500種類が披露される。バーデン地方の主要品種はシュペートブルグンダー、ヴュルテンブルク地方はトロリンガーと、赤ワイン好きにはたまらない品揃えだ。会場はマルクト広場からシラー広場、キルヒ通りに及ぶ。
11:00~23:00(木・金・土~24:00)
Auf dem Marktplatz, dem Schillerplatz,
der Kirchstraße 70173 Stuttgart
http://stuttgarter-weindorf.de
キング・オブ・リースリングを味わう
Ortenauer Weinfest Offenburg
9月26日(金)~29日(月)
優雅で芳醇な味わいを持つとして、世界的に評価を得ているオルテナウ地域のリースリング。地元では 「クリンゲルベルガー(Klingelberger)」の名で親しまれている。約200種のワインがお目見えし、ライブ演奏のプログラムも充実。期間中、フランス国境近くのこの町は、名産の極上リースリングを味わいに内外からやって来る大勢の人々で賑わう。
月16:00~24:00 金19:00(土11:00)~1:00
日13:00~23:00
Auf dem Marktplatz, 77652 Offenburg
www.offenburg.de
ドイツワインはよく飲むけれど、ぶどうの種類や醸造方法は、実はあまりよく知らない……という方のために、ワイン祭りで、ひょっとしたら役に立つかもしれない豆知識をご紹介。
ドイツワインに使用される主なぶどう品種
| リースリング Reasling |
果実(リンゴ、アプリコットなど)の香りと酸味が特徴。産地や製造方法によって、甘口から辛口まで醸造が可能。 |
|---|---|
| ミュラー・トゥルガウ Müller-Thurgau |
薬草や果実の香りに、程好い酸味が加わった軽やかな味わい。 |
| ジルヴァーナー Silvaner |
穏やかな酸味と香りが特徴。ラインヘッセン地域の品種には果実味と上品さがあり、フランケン地域の品種は力強い辛口タイプ。 |
| ゲヴュルツトラミナー Gewürztraminer |
バラやライチを想起させる芳醇な香りが特徴。 |
| ケルナー Kerner |
リースリングとトロリンガーの交配種。シュペートレーゼに多く使われ、ほのかなマスカットの香りが特徴。 |
| ルーレンダー Ruländer |
コクのある重厚感が特徴で、甘口ワインによく使用される。デザートワインとしても知られる。 |
| シュペートブルグンダー Spätburgunder |
色味の強さやタンニン(渋み)が豊富な、骨格のある味が特徴。軽めのものから重厚感のあるものまで醸造されている。 |
|---|---|
| ドルンフェルダー Dornfelder |
フルーティーさと程好い酸味が特徴の、深紅色のワイン。 |
| ポルトギーザー Portugieser |
明るい色調で爽やかな酸味、口当たりの良さが特徴。 |
| トロリンガー Trollinger |
酸味があってみずみずしく、飲みやすいワイン。熟成させずに飲む早飲みタイプ。 |
| レンベルガー Lemberger |
暖かい気候を好み、タンニンと酸味の強さが特徴。ヴュルテンベルク地域で多く生産されている。 |
| レゲント Regent |
スパイシーで程好い酸味が特徴。色が濃いため、別のワインの色の補強に使用されることもある。 |
一般的なワインの種類
| カビネット Kabinett |
通常の収穫時期(9月)に、規定の熟成度に達したぶどうを使用。 |
|---|---|
| シュペートレーゼ Spätlese |
カビネットより1週間以上遅く収穫したぶどうを使用。 |
| アウスレーゼ Auslese |
完熟したぶどうの房から良質なものを剪定して使用。 |
| ベーレンアウスレーゼ Beerenauslese |
超完熟したぶどうの房の中から、さらに選りすぐりの粒のみを使用。 |
| アイスヴァイン Eiswein |
超完熟したぶどうをそのまま凍結し、糖度を濃縮させて使用。 |
| トロッケンべーレンアウスレーゼ Trockenbeerenauslese |
超完熟したぶどうに貴腐菌が付着して乾燥し、干しぶどう状になったものを使用。 |
ロゼ - 2種類ある製造方法
| ヴァイスヘルプスト Weißherbst |
赤ワイン用ぶどうの果汁のみを発酵させ、白ワインの製造工程で醸造する。 |
|---|---|
| ロートリンク Rotling |
白ワインと赤ワイン用のぶどうを収穫後または破砕後に混醸し、白ワインと同じ工程で造る。 |
Kröv

ワイン祭り体験記
モーゼル国際民俗舞踊&ワイン祭り
Internationales Trachtentreffen der Mosel
モーゼル川沿いの小さな町クローフを訪れた、ワイン祭り初体験の筆者。ラッキーなことに、到着してまもなく始まったのは、地元の和太鼓グループ「七海太鼓」による演奏。ドイツ人のみで結成されたグループによる本格的なパフォーマンスには、初っ端から度肝を抜かれてしまいました。
さて、お目当てのワイン。当地モーゼル川流域では主に白ワインが造られているということで、試飲したのはリース リングの辛口と中辛、シュペートブルグンダーのロゼ。どれも2013年産で、さわやかながらコクもあり、かつ飲みやすく、ぐびぐび……。グラス1杯1.50~2.50ユーロ、グラスのプファンド(デポジット)は2ユーロ。好きなワインを1本購入して飲むことも可能で、値段は10ユーロからありました。
この祭りは、ワインを飲みつつ、世界各地の民俗舞踊の観賞も楽しめるのがポイントで、ワイングラスを片手に様々な国のダンスを深夜まで満喫しました。
ちなみにこの日は、サッカーW杯のオランダ対コスタリカ戦が行われていました。イベント会場に隣接するインフォメーションセンターには巨大スクリーンが設置され、お客さんはワイン会場とそちらを行ったり来たりしながら、進捗状況をしっかりと確認していました。
夏の夜風は心地良く、屋外で飲むワインは格段美味しく感じられました。どこか日本の夏祭りを思い出させてくれるワイン祭りに、皆さんもぜひ出掛けてみてはいかがですか。



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック








動きのあるショートボブで
Atelier des Artistes
アレンジ自由自在、
Haartiste
風になびくやわらかボブで
Mirage スタイリスト 







この夏、お勧めのネイル・デザインは?
サロンできれいに仕上げたネイルを長持ちさせるには?





ハウプト通り
ハイデルベルク城 Schloss Heidelberg
ホテル&レストラン
学生牢
青い塔
石けん屋さん
雑貨屋さん
ティールーム
グリム兄弟が住んだ家
市内最古のカフェ
ヘッセン方伯城
エリザベート教会
大聖堂
イェルザレムの家
ロッテハウス
ヘッセン州ガーデニングショー
ガーデニングショーを見終えてお腹が空いたら、市内へ戻って食事タイム。ギーセン駅から程近いこちらのレストランでは、ギーセンの自家醸造のビールを、ヘル(hell)、ドゥンケル(dunkel)、ヴァイツェン(Weizen)、そして季節によって替わるスペシャル(Spezial)の4種類にて提供している。また、平日の日替わりランチ・ビュッフェは6.90ユーロとお手頃。夏季にはビアガーデンも開放される。

飛行機であれば、ベルリンからマルセイユ・プロヴァンス空港へ直行便で行くことができる。所要時間は約2時間。デュッセルドルフやフランクフルト、シュトゥットガルトなど、その他の主要空港からはアムステルダムやパリ、ジュネーブなどを経由することになる。
19世紀まで、貿易の中心地として栄えたマルセイユ。旧港の南の丘、147.85メートルの高台に、ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院(Notre-Dame de la Garde)はそびえる。現在の寺院は19世紀に建築家エスペランデュによって建てられたものだが、歴史をたどれば基となった寺院は、1214年に丘の上に建てられていた。今年、誕生から800年を迎える。寺院の上には黄金に輝く9.72メートル、重さ約1トンの聖母マリア像が町を見下ろすように立っている。この黄金に輝く聖母マリアは「ボンヌ・メール(良き母)」と呼ばれ、これまで漁を、町を、そして住民を見守ってきた。内部のモザイク装飾は圧巻。内部には天井からいくつもの船がつり下げられていたり、海にまつわる絵画などが飾られていたりと、漁や平癒に対する感謝の気持ちから納められた奉納品が飾られている。ここから見るマルセイユは絶景。市内から徒歩で来るには、かなりの坂道を登ることになるので、バスが便利。
Château d'If
20世紀最大の建築家と言われるル・コルビュジエが建てた巨大な集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」。中でも一番初めに建てられたマルセイユのユニテ・ダビタシオンは、今日でも世界中の人を魅了している。
マルセイユのせっけんは、植物性のオイルと苛性ソーダを混ぜたもの。ルイ14世の時 代の1688年10月5日、財務総監を務めていたジャン=バティスト・コルベールにより、原料の油脂はオリーブ・オイルにすることなど、マルセイユのせっけん作りの製法が定められた。現在でも伝統的な方法で作られているマルセイユせっけんは、72%の植物オイルを含んでおり、かま炊きけん化法で植物オイルとソーダを煮詰め、その後、塩水で不純 物を取り除くなど、約80時間の行程を経て生み出されている。 



マルセイユのアペリティフとして欠かせないのが、マルセイユ生まれのアルコール、パスティスだ。パスティスの前身ともいわれるのが、19世紀、フランスの芸術家たちを魅了したアルコール「アブサン」。強い陶酔感と興奮をもたらすアブサンは、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、ロートレック、ランボー、ボードレールなど、フランスにいた多くの芸術家を魅了した魔のお酒と言われている。しかし20世紀に入りアブサンの製造が禁止され、その代わりにポール・リカールがアブサンの製法を改良して作ったのがパスティスだった。スターアニスやフェンネル、リコリスの香辛料が強いため、スーッとした後味が暑い気候のマルセイユに爽快感を与える。ちなみに「Pastis de Marseille(マルセイユのパスティス)」と表記するためには、アルコール度が45%以上で1リットル当たり、2g以上のアネトール(アニスの主成分)が含まれていなければならない。パスティスは水割りが一般的で、水を入れると白く濁るのが特徴。慣れてきたらカクテルにも挑戦しよう。有名どころでは、グレナデン・シロップ(sirop de grenadine)を加えたLa tomate、ミントのシロップ(sirop de menthe)を加えたLe perroquetなど。







