今年、ドイツ国内外から約70万人が訪れたというデュッセルドルフの日本デー。ここで出会う人は、日本に少しは興味を持ってくれているはず!ということで今回、かなりベーシックな2つの質問を柱としたアンケート調査を実施。照り付ける太陽の下、聴いて、聴いて、聴きまくりました!!想定の範囲内の回答と、予想外の結果とが入り混じるアンケート調査の結果を、ここに発表いたします。今回は、総勢106人にご協力いただきました。(編集部:高橋 萌)
調査対象
2012年6月2日(土)に開催された日本デーの会場内、ドイツニュースダイジェストのテント前で用紙を配布し、その場でご記入いただきました。有効回答数:106人


好きな食べ物は?(複数回答可)
1寿司 24票
日本食と言えば、やっぱり「SUSHI」が筆頭に挙がりますね。今やREWEなどのスーパーマーケットのお惣菜コーナーにも常時、並んでいますし、持ち寄りホームパーティーの人気料理ナンバー1は、巻き寿司や手巻き寿司だという感触を得ている在独日本人の皆さんも多いのでは?
2ラーメン 14票
ラーメンを食べるために他都市からデュッセルドルフに来たという人も。中国の麺料理から独自の発展を遂げたラーメンは、ドイツでも大人気!お味はこってり系の味噌ラーメンが好きだと答えてくれた人が多かった印象です。ラーメンと餃子をセットで回答していた人も。わかっていらっしゃる!
3おにぎり 12票
パンやジャガイモが主食のドイツから見て、「お米」を主食にっていうのが、とてもアジアを感じさせるようです。ドイツ各地におにぎり専門店がオープンしていることもあり、急激にファン層を拡大!コンビニ風のごはんと海苔の別包装で、ぱりぱりの海苔が楽しめるタイプに支持が集まりました。
4たこ焼き 11票
今回、予想外に上位に食い込んできたのがたこ焼き。ドイツの皆さんは、いつの間にたこ焼きの魅力に気付いていたのでしょうか?日本関連イベントの出店で出会い、病みつきになったという人や、漫画の描写から憧れて・・・・・・という人もいました。
5焼きそば 10票
アジア料理としてドイツに定着している「Gebratene Nudeln(焼きそば)」。この回答のすべてが日本のソース焼きそばのことを指しているかについては正直、不安が残るところ。もしかしたら、中華系インビスの焼きそばの支持者も入っているかも。
6日本のスイーツ 全9票
特に、抹茶アイス(2票)、ドラ焼き(1票)、雪見大福(1票)、いちご大福(1票)、だんご(1票)などが挙げられていました。
7麺類(そば・うどん)8票
ラーメン以外の麺類も人気です。そば、うどんの回答の中では、「天ぷらそば/うどん」が一番人気がありましたよ。
8お好み焼き 6票
ドイツでは、「Okonomiyaki」のほか「Japanische Pizza(日本風ピザ)」と呼ばれたりもします。甘辛ソースが人気の秘訣とみた!
9焼き鳥、餃子、天ぷら 各4票
酒のつまみ、ラーメンやうどん、そばのお供と、名脇役が揃った第9位。天ぷらは「自分でも作れる」と、日常の献立にくわえている人も。
その他の回答
ごはん(3票)、味噌汁(3票)、すき焼き(2票)、バブルティー(2票)、カレーライス(2票)、トンカツ(2票)、きりたんぽ鍋(1票)、焼肉(1票)、からあげ(1票)、魚料理(1票)
どこに行ってみたいですか?(複数回答可)
1東京 64票
ダントツの人気!初めて日本旅行に行くなら、やはり首都・東京からスタートしたいようです。「東京スカイツリーを見たい」と、日本の旬の情報をいち早くゲットしている人も。伝統と最先端の技術、ありとあらゆる美食、文化の粋がぎゅっと詰まった街は、見どころに事欠かない。
2京都 36票
旧市街を大切に保存するドイツ人は、やはり古都がお好き。京都には、変わり行く日本にあって、変わらない日本の伝統や文化があちらこちらに息づいています。そんなところに魅力を感じているようです。長い歴史を感じさせる美しい街並みの中で、深く日本を体感していただきたいですね。
3大阪 17票
京都に遅れをとったものの、関西圏が続いてランクイン。西の大都市・大阪の存在感はやはり大きい。天下の台所と言われた商人のお土地柄から、エネルギッシュかつ「東京的ではないもの」が溢れているその個性が受けているようです。お好み焼きやたこ焼きなど大阪ならではの食文化も高評価。
4北海道 6票
緯度で言うと、日本の最北端辺りから、ドイツの最南端が始まります。ドイツって想像以上に北に位置していますね。そんなドイツと気候が似ていて、特産物がジャガイモという北海道は、ドイツ人との相性が良さそう。豊かな自然と美食が楽しめる場所。
5沖縄 5票
日本に行ったらバカンス気分を味わいたいというタイプの人には、沖縄が人気。独自の文化を持つことからも注目を集めています。照り付ける太陽と、透明感のある南の海に縁遠いドイツから飛び立てば、沖縄はまさにパラダイス。泡盛やゴーヤなど沖縄料理も楽しんでいただければ。
6奈良 4票
日本という国の発祥地とされる奈良も堂々のランクイン。寺院や仏閣が立ち並び、鹿が我がもの顔で闊歩する奈良時代の都。
7愛知 3票
愛知の中でも名古屋に行きたいと回答した人が多くいました。神話の時代から戦国時代まで、何度も歴史の舞台となり、名所も多い。
8三重(伊勢)、広島、四国、福岡、千葉 各2票
8位に挙げられたこれらの地域に行きたいと答えた人は、ほとんどがすでに一度日本へ行ったことがあり、同地に愛着を持っている人。
その他の回答
鎌倉、宮島、浜松、宝塚、熊本、松島、長浜、鳴門、屋久島、横浜、新潟、和歌山、松本、高松、温泉、寺、富士山(それぞれ1票)。

ちなみに、日本について、どんなことが 知りたいですか?(複数回答可)
1文化 29票
日本画、建築、現代アートなどの芸術分野から、漫画やアニメなどのサブカルチャーまで、日本で独自に発展してきた文化に熱視線。
2言語・日本語 15票
日本を知るため、大好きな漫画やアニメを楽しむため、一生懸命勉強中という人、回答欄をすべて日本語で埋めてくれた人も。
3伝統 11票
剣道や柔道、茶道やいけばな、能や歌舞伎など、日本が世界に誇る伝統芸能。実際にドイツで習っている人は、本場に憧れている。
4ライフスタイル・習慣 10票
お風呂の入り方や履物を脱ぐタイミングなどから、ビジネスの場での慣例、冠婚葬祭まで日独で違いはいっぱい。日本の日常に興味深々。
5食・レシピ 9票
日本食がブームの域を超えて人気の食品として定着。本格的な日本食レストランだと高いから、自分で作ってみたいという人も。
6歴史 6票
7日本人 5票
8モード・ファッション 4票
9音楽 3票
10地理、ナイトライフ、宗教、アニメ・イラスト 各2票
その他の回答 (それぞれ1票)
住居、学校制度、自然、哲学、ウェルネス・健康法、日本人と友達になる方法、エネルギー問題、カプセルホテルでの宿泊はどんな感じか、フリーランスの芸術家をめぐる仕事環境、震災後の日本の様子はどうですか?



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック



いたるところで豊かな自然、歴史、文化を
1960年以降、オランダで10年に一度開かれている世界 最大規模の国際園芸博覧会。第6回目の今回は「自然と現代人の共存」をモットーに、世界40カ国から100以上の出展者が集結する。総面積66ヘクタールの広大な会場は、自然の健康への効果を考える「リラックス&ヒーリング」、ガーデニングを重要な経済要因と捉える「グリーン・エネルギー」、将来の自然の在り方を探る「教育&革新」、緑の空間が生活の質に与える影響に注目する「環境」、そして自然と音楽、食、アートを融合させる「ワールド・ステージ・ショー」の5つのテーマゾーンに分かれている。様々な体験プログラムやワークショップ、ショーを通して、五感を使って自然を生活に融合させる喜びを感じよう。
ミュージック&シアター Music & Theater
自然をテーマにしたアートを手掛けるベルギー出身のアーティスト、ウィル・ベッカース(通称ウィローマン)。フロリアードの林の中で木の枝や幹、葉を使って家を作り、エコな生活を送っている彼が、子どもたちを自分の"村"に招く。ヴィロウマンと一緒に 木の枝を編み、オリジナルの彫刻作品を作る中で、アートの面白さ、自然や環境保護の大切さを学ぼう!
西部ハーグ・ズータメアで開催された1992年、アムステルダム近郊のハールレマミーアで開かれた2002年に続き、3度目のフロリアード出展となる日本。今回のブースでは、襖や障子で仕切られた空間から縁側、軒下、土間、庭へと連続する日本の伝統的な住まいをモチーフに、日本の庭文化の変化や多様性を、「現在」「過去」「未来」という時間軸に沿って総体的に紹介する。






重厚な建造群に囲まれてグルメ三昧
型にはまった伝統的な芸術様式から脱却し、心の奥底に潜む情緒を自由に表現することを目指してミュンヘンやウィーンを中心に巻き起こった世紀末の芸術運動 「ユーゲント・シュティール」。この新たな時代の潮流を築いた立役者とされるウィーン生まれの画家グスタフ・クリムト(1862~1918)の生誕150周年を迎えた今年、市内各地で記念イベントや展覧会が開催されている。既存の具象描写を重んじる芸術家たちと対立しつつも、絵画や建築装飾における象徴と抽象性の発展を求め続け、エゴン・シーレやオスカー・ココシュカら後継者の育成にも力を注いだモダニズムの祖クリムト。彼の軌跡をたどりながら、今なおこの街に色濃く残る激動の19世紀末の息吹を感じてみよう。
9月16日(日)まで






バロック様式の傑作建築が街を見据える
「赤ずきんちゃん」「白雪姫」「ブレーメンの音楽隊」、世界中の子どもたちを魅了し続けてきたグリム童話。南北約600kmに広がるメルヘン街道は、童話を生み出した言い伝えや伝説の舞台となった約50の街を繋いでいる。今年、グリム童話の初版発行200周年、ブレーメンの市庁舎のファサード建築400周年、そして5年に1度の芸術の祭典ドクメンタの開催を迎え、メルヘン街道は例年以上の盛り上がりを見せている。"Es war einmal……"(むかしむかし)で始まる童話の世界に足を踏み入れてみよう。(編集部:高橋 萌)




































ドイツ代表 フィットネス・トレーナー
ドイツの主要都市からひとっ飛びで行ける英国。

産業革命の時代に英国で交通手段として発達したというナロー・ボートは、現代の英国では人気の娯楽施設になっている。日本ではまだあまり知られていないナロー・ボートの楽しみ方を英国滞在中に知るのも一興。
ナロー・ボートを運転する
人間の都合によって人工的に作られた運河では、高地から大海へと流れ込む自然の川にはない独特の仕組みが見られる。その1つが、急な高低差がある場所に設けられたロック(閘門)。扉の開け閉めによって水位を調整するこのロックの開閉も、ナロー・ボートの旅における楽しみの1つ。



水上での睡眠から目を覚まして外を見ると、周囲のナロー・ボートの煙突から湯気が出ている。同じように起き出した船の住人たちが朝食の準備をしているようだ。この風景を眺めながら飲むコーヒーの味は格別。








