ジャパンダイジェスト

Hideawayバーテンダー長澤優斗の クラシックカクテルな一杯

デュッセルドルフの静かな通りにたたずむ、カクテルバー「Hideaway」。バーテンダーの長澤優斗が、クラシックカクテルの数々をスタンダードナンバーのように一杯ずつ丁寧に語ります。今宵も至極の一杯をどうぞ。(取材・文:ドイツニュースダイジェスト編集部)

長澤優斗

長澤優斗

Hideawayのバーテンダー。日本のカクテルコンペティションで2度の優勝を経験し、2023年にはドイツのWORLD CLASS Bartender of the Yearのファイナリストに選ばれた。クラシックから日本のお酒を取り入れた創作まで、その確かな技術と日本のスピリットで人々を魅了している。
https://bar-hideaway.de
No.01

カクテルの王様マティーニMartini

材料: ジン、ドライベルモット、オリーブ、レモンピール
アルコール度数: ★★★ 3/3
スタイル: ステア

カクテルの王様 - マティーニ

カクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」は、辛口のロンドンドライジンを使うのが今の主流で、それにドライベルモット、オリーブを入れて、レモンピールで香り付けしたカクテルです。

ミキシンググラスに氷、材料を入れてバースプーンを回して作る「ステア」という技法を使うのですが、シンプルなのでごまかしがききません。バーテンダーの中では「一番腕が試されるカクテル」ともいわれています。映画にもよく登場していて、例えば映画「007」シリーズのジェームズ・ボンドがよく飲んでいるのがウォッカマティーニ。ジンの代わりにウォッカを使ったもので、映画をきっかけに世界中で流行りました。今はお店によっていろいろな種類のマティーニがあって、ネーミングも自由。

ちなみにHideawayではキウイマティーニを出しています。アルコール度数は35度と強めなので、どちらかというとカクテルを飲み慣れている玄人向け。よく「オリーブはいつ食べたらいいの?」と聞かれるのですが、決まりはないのでお好きなタイミングで召し上がってください。

 
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