Hanacell

ユリアーナ・ゲッツェ

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Dr. Ruth Karola WestheimerJuliana Götze
1985年8月23日ベルリン生まれ。
ダウン症の女優。
©MDR/ORF/Anjeza Cikopano

公共放送ARDがダウン症をテーマに取り上げた6月19日の夜。準主役を演じたドラマ「So wie Du bist(そのままの君で)」(2012年オーストリア・ドイツ合作)で17.3%という高い視聴率を記録し、強い存在感を示した。

演じたミヒャリナは、車同士の衝突事故で入院した父親に代わる世話人がいないために、事故の加害者ヘレーネの家に週末だけ居候することになったダウン症の女性だ。四角四面の裁判官だったヘレーネはミヒャリナの言動に面食らうが、やがてその率直な明るさに心を開き、願い事に協力する。それは同じくダウン症の恋人ゼバスティアンと教会で結婚すること。しかし、後見人が認めれば等しく婚姻障害の有無を審査する民法とは違い、ウィーンの教会は許可しない。

ダウン症候群が染色体異常によって生じることは知られていても、現実の生活についての情報はほとんど伝わってこない。ドラマは「彼らが善良で愛情豊かなこと、成人しても単独での法律行為に制限が設けられていること、避妊を求められること」を伝え、続編のドキュメント「Zeig mir Deine Welt(君の世界を見せて)」ではキャスターがダウン症の若者たちを自宅や職場に訪ね、陽気な性質と能力の高さを視聴者に認識させた。

「私たちは病人ではなく異なる普通人なの」。演技は9歳から始めた。08年のテレビドラマ「Polizeiruf 110 Rosis Baby」では主役を演じ、共演者から「カメラが回っていることを忘れるほど一緒にいられて楽しかった」とまで評価された。偏見や差別を口にする人は「愚か者」と一喝。1999年からベルリンのTheater RambaZambaに立っている。(Y.T.)

 

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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