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クラウス・マリア・ブランダウアー

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クラウス・マリア・ブランダウアーKlaus Maria Brandauer
1943年6月22日オーストリア生まれ。俳優、映画・舞台監督。ウィーン国立音楽大学マックス・ラインハート・セミナー(ドラマスクール)教授。
©PEER GRIMM/AP/Press Association Images

1963年から舞台に立つ演劇界の重鎮であり、アカデミー外国語映画賞に輝いた映画『メフィスト』(81年)以来、ハリウッドからも請われる演技派俳優である。昨年12月21日からは演劇の最高峰、ウィーンのブルク劇場でシェイクスピアの『リア王』(ペーター・シュタイン監督)に出演。娘たちの真意を読めず、自己の世界を崩壊させていく老いた狂王リアを熱演している。

フランクフルター・アルゲマイネ紙によると、役者ブランダウアーとは「傲慢、自己愛、自律と知性と成功に裏打ちされた強固な自意識の混合体であり、評価は大好きか大嫌いかのどちらかに分かれる」とのこと。007シリーズ『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(83年)でのショーン・コネリーを痛めつける悪役、『愛と哀しみの果て』(85年)でのメリル・ストリープを騙し続ける不実な夫役は、まさにはまり役だったかも。今回、70歳にして挑んだ『リア王』には「カーテンコールで再登場してもリア王の凄みがある」との評判が上がり、大いに気を良くしている。

父はドイツ人税関吏、母はオーストリア人。幼児期をザルツブルクに近いアルトアウスゼー湖畔で過ごし、ドイツ・バーデン地方で成長。20歳で初舞台を踏み、幼馴染と結婚、1児の父になった。その最愛の妻を30年後に病で失った際は、「生きる意欲がなくなり、自分も死にたかった」と語る。

現在は息子の立ち会いの下、2007年に再婚した演劇評論家と第2の幸福を味わっている。まもなく50年ぶりに父親になるとか。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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