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SPDのシュタインブリュック氏が副収入を公開へ
議員の副業を許可制にすべきとの声も

社会民主党(SPD)の次期首相候補に指名されたペール・シュタインブリュック氏は5日、講演会の報酬など、自身の副収入を公開すると発表した。ヴェルト紙が伝えた。

シュタインブリュック氏は、連邦議会議員としての収入以外に、講演会などで多額の報酬を得ていると指摘されており、SPDの次期首相候補に指名された直後から、「同氏は副収入を公開すべき」との声が同党の一部議員ほか、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)自由民主党(FDP)、左派党から上がっていた。これを受けてシュタインブリュック氏は、デュッセルドルフの公認会計事務所にすべての経理書類を検査させた上で、2009~12年にかけての講演会報酬の平均額と、講演会の依頼者、開催場所、テーマについても公表すると発表した。ただし、1つ1つの講演会の報酬額の公開に関しては「依頼者の許可を取る必要があるため、ほぼ不可能」としている。

SPDのロート連邦議会議員は、「被雇用者は通常、副業を行なう場合には、自身の雇用主に許可を仰ぐものだ。これを議員にも当てはめるべき」とコメント。さらに同党のガブリエル党首は、「議員が議員収入以外で得た副収入については、1セントに至るまで、詳細に示されなければならない」と述べている。

一方、議員監督機構「Abgeordnetenwatsch」は、2009年以降に連邦議会議員が得た副収入は少なくとも総額2250万ユーロに上ると見積もっており、実際に、議員620人のうち、3分の1に当たる192人が副収入を得ていると申告している。なお、議員の副収入は1)3500ユーロ以下、2)7000ユーロ以下、3)7000ユーロ以上の3つのレベルに分類され、議員には詳細の申告は義務付けられていない。

シュタインブリュック氏は、2005~09年に第1次メルケル政権下で財務相を務めた経験を持ち、現議会任期中に、これまで80以上の講演会を依頼され、「レベル3」に相当する56万ユーロ以上の報酬を得ているとみられている。なお、連邦議会内で「レベル3」の副収入がある議員は126人おり、内訳はCDU・CSU77人、FDP25人、SPD17人、左派党5人、緑の党2人となっている。

 
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時事通信ニュース

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