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Mi. 18. Mai. 2022

デュッセルドルフの魅力再発見!

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都市ガイドシリーズ①

ビジネスだけじゃない!カルチャーのある街デュッセルドルフの魅力再発見!

16の個性豊かな州からなるドイツ。歴史や文化はもちろん、言葉も食もそれぞれ異なる。そんな魅力たっぷりのドイツ各地の都市を、一つずつスポットを当てて紹介していく「都市ガイドシリーズ」をスタートする。第1回目は「デュッセルドルフ」。知っているようで知らないデュッセルドルフの素顔をのぞいてみよう。(文: ドイツニュースダイジェスト編集部)

デュッセルドルフの魅力再発見!

デュッセルドルフってどんな街?

デュッセルドルフ ってどんな街?

ドイツ西部、ライン川の雄大な景観を望むデュッセルドルフは、ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都。1228年に都市権を与えられ、商業と文化の街として発展し、19世紀以降はルール工業地帯の主要都市となった。現在は3万8000社以上の企業の本拠地となっており、ドイツでも有数の経済都市である。

陸路、水路、空路の交通インフラが充実し、理想的なビジネス環境が整ったこの街には約400社の日系企業があり、8000人以上の日本人が在住する。欧州最大の日本コミュニティーがあり、日本企業や日本食レストランが集まるインマーマン通りを中心に「リトルトーキョー」と呼ばれている。

デュッセルドルフのカーニバルはドイツ三大カーニバルの一つに数えられ、歴史ある伝統的な街として知られるほか、ファッションや芸術文化の発信地としても名高い。

アクセス

デュッセルドルフ国際空港 Flughafen Düsseldorf / Düsseldorf Airport

[ 空港→デュッセルドルフ市内 ]

● Sバーン
デュッセルドルフ中央駅まで約15~20分(A3チケット)
※Flughafen Terminal駅にはS11のみ発着
※そのほかの電車はSkyTrain(モノレール)を利用してDüsseldorf Flughafen駅に出る

● 市営バス
721番(デュッセルドルフ中央駅まで約30分)
そのほか路線多数

● タクシー デュッセルドルフ市内まで約20分
www.stadt.duesseldorf-international.de

デュッセルドルフ中央駅 Düsseldorf Hauptbahnhof

● ミュンヘン中央駅から
ICEで約5時間

● フランクフルト中央駅から
ICEで約1時間30分

● ベルリン中央駅から
ICEで約4時間20分 www.bahnhof.de/bahnhof-de

お得なカード

ツーリスト向けデュッセルドルフ・ウェルカムカード
Düsseldorf WelcomeCard

デュッセルドルフ市内の公共交通機関が乗り放題になるほか、指定の美術館や博物館、娯楽施設へ無料または最大50%の割引料金で入場可能になるカード。購入場所は、デュッセルドルフ観光案内所や美術館、博物館、公共交通機関のライン鉄道(Rheinbahn)の切符売り場など市内各所のほか、オンラインでの予約購入も可能。
www.duesseldorf-tourismus.de/buchen/duesseldorfcard

居住者向けアート・カード
Art:card

デュッセルドルフ市内だけではなく、近郊のノイスやヴッパータールの指定された美術館や博物館などへ、無料で入場できる年間パス。計3種類のカードがあり、年齢や使途に応じて選ぶ。デュッセルドルフ観光案内所や美術館、博物館、特定の劇場で購入できる。
www.duesseldorf.de/kulturamt/kultur-duesseldorf/artcard.html

居住者向けファミリー・カード
Die Familien Karte

デュッセルドルフ在住の18歳未満の子どもがいる家族を対象に、市が無料で提供しているカード。市内の多数のレストランやショップ、娯楽施設などで割引される。12~18歳の子どもは、1人に付き1枚受け取れる。申し込みは電話(0211-8999051)かメール( このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください )で。 www.duesseldorf.de/jugendamt/fuer-familien-da-sein/familienkarte

デュッセルドルフのおすすめスポット

Rinke

デュッセルドルフを訪れたり、引っ越ししてきたりした人はぜひ訪れるべき、おすすめスポットをご紹介。

Altstadt① 旧市街

旧市街

中世の面影を今にとどめる旧市街は、260軒以上のレストランやバー、クラブなどが軒を連ねることから「世界一長いバーカウンター」と呼ばれる。そのほか、美術館や博物館、13世紀に建立された聖ランベルトゥス教会など見どころは多く、観光スポットとして人気が高い。

Altstadt, 40213 Düsseldorf
www.duesseldorf-altstadt.de/de

Königsallee② ケーニヒスアレー

ケーニヒスアレー

並木道が美しいデュッセルドルフの目抜き通りで、地元市民には「Kö」(ケー)の愛称で親しまれている。モードの発信地を象徴するかのように、高級ファッションやジュエリーショップのほか、レストランやオフィスビルなどが連なり、買い物客らで常ににぎわう。

koenigsallee-duesseldorf.de

Deutsche Oper am Rhein③ ライン・ドイツ・オペラ

ライン・ドイツ・オペラ

デュッセルドルフとデュイスブルクの二拠点で構成されるライン・ドイツ・オペラ。1956年創立で、ドイツ有数のオペラハウスとして知られる。世界中から集まった50人以上の優秀なオペラ歌手が所属するほか、バレエ団も世界的に評価されている。

Heinrich-Heine-Allee 16A, 40213 Düsseldorf
www.operamrhein.de

K20 / K21Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen④ 州立美術館K20/K21

州立美術館K20/K21K20

州立美術館K20/K21K21

20世紀の欧州と米国の絵画を所蔵する「K20」と、1980年以降の国際現代アートの作品を中心に展示を行う「K21」。K20では芸術アカデミーで教鞭(きょうべん)を執っていたパウル・クレーにちなんだ「Klee's Restaurant」、K21ではキューバ出身の芸術家ホルヘ・パルドがデザインした「Pardo’s」で、カフェや食事も楽しめる。

K20 Grabbeplatz 5, 40213 Düsseldorf
K21 Ständehausstr. 1, 40217 Düsseldorf
www.kunstsammlung.de

Kunstpalast⑤ クンストパラスト美術館

クンストパラスト美術館

バロック期のイタリアの巨匠カラヴァッジオから、20世紀のスペインを代表する画家ミロやダリまで、およそ10万点以上の芸術作品を所蔵する美術館。地下にあるロベルト・シューマン・ホールでは、コンサートやアートイベントなどが開催されている。

Ehrenhof 4-5, 40479 Düsseldorf
www.kunstpalast.de

Immermannstraße⑥ インマーマン通り

中央駅からすぐのインマーマン通りをメインとしたエリアは、いわゆる「リトルトーキョー」と呼ばれている場所。日系企業が集まるだけでなく、日本食レストランや日系スーパー、書店が並び、欧州の日本ファンにとって一度は訪れてみたい場所。リトルトーキョーの詳しい歴史は「なぜデュッセルドルフは「リトルトーキョー」になったのか?」で!

www.duesseldorf-tourismus.de/erleben/essen-und-ausgehen/little-tokyo

EKŌ-Haus⑦ 「恵光」日本文化センター

「恵光」日本文化センター

1988年に、財団法人仏教伝道協会や株式会社ミツトヨの創始者・故沼田惠範(えはん)氏を中心に建立された施設。日本庭園や阿弥陀堂、日本家屋(入場料2.50ユーロ)があり、仏教から生まれた日本の伝統文化の伝承を目的とした活動を行っている。

Brüggener Weg 6, 40547 Düsseldorf
www.eko-haus.de

Schloss Benrath⑧ ベンラート城

ベンラート城

デュッセルドルフ南部に位置する後期バロック様式の城。美しい庭園が自慢のこの城は、18世紀末に選帝侯カール・テオドールの離宮として建設された。豪華なフランス家具や陶器などが調度された城内は、ガイドツアーで見学可能。

Benrather Schloßallee, 40597 Düsseldorf
www.schloss-benrath.de

デュッセルドルフのおすすめグルメ&土産

Altbierアルトビール

アルト・ビール

銘柄ウーリゲやフクスヒェンなどで知られるデュッセルドルフの地ビール。アルトビールは18~19世紀頃に生み出された上面発酵※のビールで、下面発酵よりも古い歴史を持つことが「アルト=古い」ビールの名の由来といわれている。特徴は、黒褐色でまろやかな苦味。
※「上面発酵」は20℃前後で短期間発酵させ、酵母が上へ浮き上がることからこう呼ばれる。一方「下面発酵」は、10℃以下で長期間にわたって発酵し、酵母が下へ沈む。

A.B.B SenfA.B.Bマスタード

A.B.Bマスタード

創業1726年、ドイツ最古の老舗マスタード。「A.B.B」という商品名は、もともとあったマスタード製造会社を買収し、新会社を設立したアダム・ベルンハト・ベルグラスのイニシャルに由来する。オランダ人画家ゴッホが美大生だった1884年に研修旅行でデュッセルドルフを訪れた際、このマスタードに出会い、あまりのおいしさに感激して絵に描いたという逸話が残っている。白地に青いロゴが入った陶器製の容器は、当地のお土産品として人気が高い。

Radschlägerラートシュレーガー

ラートシュレーガー

ラートシュレーガー

デュッセルドルフの街中でよく見かけるのが、側転する子どものオブジェ「ラートシュレーガー」だ。その昔、見本市の都市として繫栄したデュッセルドルフには多くの人が訪れたため、子どもたちは側転をしてお金を稼いでいた。そのことに由来して、ラートシュレーガーは街のシンボルになったという(諸説あり)。

ラートシュレーガー

よく知られるラートシュレーガーは、彫刻師フリードリヒ・ベッカーによるデザインのもの。お菓子やT シャツ、アクセサリーなどさまざまなグッズになっているので要チェック!

ラートシュレーガーのコンセプトストア:https://radschlaeger.com/shop

なぜデュッセルドルフは「リトルトーキョー」になったのか?

現在デュッセルドルフには約8400人の日本人が住んでおり、欧州の日系三大拠点の一つに数えられる。「リトルトーキョー」と呼ばれているデュッセルドルフだが、なぜ多くの日本人が集まるようになったのだろうか。その歴史を紐解いた。

参考:デュッセルドルフ市公式サイト、デュッセルドルフ日本商工会議所「160年の経済パートナー 日独経済産業交流の変遷と展望 ― NRW州を中心とした在独日系企業社会」、Die Welt「DÜSSELDORF UND JAPAN Es lag nicht an der Schönheit」(2021年6月23日)、「Sehnsucht nach Japan? Dann ab nach Düsseldorf」(2021年9月21日)、Solinger Tageblatt「Warumes die Japaner nach Düsseldorf zog」(2020年3月12日)

日本食レストランや日系スーパーなどが並ぶインマーマン通り日本食レストランや日系スーパーなどが並ぶインマーマン通り

19世紀半ばに始まっていた日本との交流

日本が開国して間もなく、実は日本とデュッセルドルフとの関係はひそかに始まっていた。1859年、あるドイツ人がオランダの保護のもと、日本の長崎で初めて会社を設立した。その人物はデュッセルドルフ出身の商人、ルイス・クニフラー。会社を設立したものの、日本で成功するにはまだ道のりは遠く、クニフラーは日本とプロイセンとの通商を求めるべく尽力する。そして、プロイセンから日本へとオイレンブルク使節団がやってきた1861年、日普修好通商条約が結ばれるに至った。

クニフラーはしばらく日本に滞在した後ドイツに戻り、1865年に故郷デュッセルドルフでドイツ最初の日本商社を設立。しかしその後、日本とドイツ間の貿易は首都ベルリンや港町ハンブルクを中心に行われるようになり、デュッセルドルフの存在感は薄れていった。

戦後復興の波に乗って誕生したリトルトーキョー

第二次世界大戦後、再びデュッセルドルフが重視されるようになる。日本で重工業製品の需要が増したため、鉄鋼機械産業が盛んなルール地方に目が向けられたのであった。地理的にも西ドイツの首都だったボンに近いこと、工業港デュイスブルクに近いこと、またオランダやベルギー、フランスなど近隣諸国へのアクセスが容易であることが利点だったのだろう。東西ドイツ分断後の西ドイツはベルリンやドレスデンといった工業都市を失っていたため、ルール工業地帯は重要だった。

1961年8月に撮影されたインマーマン通り1961年8月に撮影されたインマーマン通り

1950年代になると、日本の大手商社がデュッセルドルフに拠点を持ち始める。1960年代に入ると日本食レストランや食料品店が並ぶようになった。デュッセルドルフ市も日本企業の誘致に取り組み、インマーマン通りに独日センターを建設する企画に取り組む(78年に完成)。一方で、慣れない地で協力して助け合っていた日本人の間には絆が生まれ、64年に日本クラブが発足。66年には日系企業66社が集まり、デュッセルドルフ日本商工会議所を設立するに至った。1971年に日本人学校が開設されると、それまで単身で赴任していた商社マンたちが家族と共に滞在するようになる。日本人居住者の増加に伴い、日本流のサービスを提供するお店が次々と登場した。

1974年5月31日に行われたノルドパークの日本庭園の起工式1974年5月31日に行われたノルドパークの日本庭園の起工式

こうして「リトルトーキョー」と呼ばれるようになったデュッセルドルフは、ただ日系企業が集まるだけでなく、欧州で日本的な体験ができる場所としても広く知られるようになった。毎年開催の「日本デー」(コロナ禍では中止)などのイベントをはじめ、デュッセルドルフ市も「リトルトーキョー」を観光地としてPRするようになり、日本文化の発信地としての役割をますます深めている。

2021年12月に設置された「インマーマン通り」の日本語標識2021年12月に設置された「インマーマン通り」の日本語標識

デュッセルドルフ生活をもっと楽しむヒント

ドイツニュースダイジェストの本拠地でもあるデュッセルドルフ。編集部スタッフがデュッセルドルフ暮らしをもっと楽しむためのヒントをこっそり伝授!

休みの日はゆっくり自家焙煎カフェ巡り

デュッセルドルフの街中にはいわゆる自家焙煎のカフェ(Kaffeerösterei)が多く、オリジナルのコーヒー豆を販売しているお店もたくさんそろっている。なかにはコンペで表彰されるなど、全国的に有名な焙煎所も。コーヒー好きの人なら、デュッセルドルフはカフェ巡りをとことん楽しめる街。

おすすめ自家焙煎カフェ

CøffeCopenhagen Coffee LabDie KaffeeKYTO CoffeeRösterei VIERSchvarz Kaffee……など多数

最新作を観るならクラシックな映画館へ

市内5箇所の歴史ある映画館からなるFilmkunstkinos(フィルムアート映画館)では、最新作からリバイバル作品まで幅広く上映されている。10ユーロで販売されている全館共通の割引カード「Gildepass」があれば、1年間全ての作品を2ユーロ引きで鑑賞可能。どの映画館もクラシックな佇まいで、それぞれ違った雰囲気のなかで映画を楽しめる。
https://filmkunstkinos.de

Kunstpunkteで街中の芸術家に会いに行こう

毎年8月の週末に開催されているKunstpunkte(アートポイント)は、街中で一斉に行われるオープンアトリエ。絵画、彫刻、写真、ビデオアートなど、さまざまな分野の芸術家400名以上が参加し、これにはデュッセルドルフを拠点とする日本人アーティストも数多く含まれる。期間中はツアーも開催されるが、散歩しながらふらっと立ち寄ってみるのも面白い。
www.kunstpunkte.de

 
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