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バス運転手がゴス・カップルを乗車拒否 from UK

バス運転手がゴス・カップルを乗車拒否
 こんな人が近付いてきたら、やっぱり怖い!?
全身黒づくめのゴツい服に、男か女かも判別できないようなどぎついメーク。まるでホラー映画から抜け出してきたかのようなカップルが、あなたの周りに現れたらどうしますか。しかも女性はペット用の首輪をしていて、その鎖は男性の手に……。「ちょっと距離を置いておこうかな」というのが、防衛本能の働く普通の人の答えではないだろうか。

先日ウェスト・ヨークシャーのとある町で、バスに乗車拒否されたカップルがバス会社に謝罪を求めた事件が報告された。そのカップルというのが冒頭に上げたようなゴシック・ファッション愛好家、いわゆる「ゴス」として知られる様相だったのだ。

「変な目で見られたり、意見してくる奴らにはもう慣れちゃったけど、公共のサービスを提供するバス会社からもこんな目に遭わされるとは思ってなかったよ。バス・パスだってちゃんと持ってたんだぜ。俺たちの格好への差別だよ」とはカップルの男性の弁。なんでも、1台目のバスの運転手からはバスを降りるように命じられ、2台目のバスには乗車さえさせてもらえなかったという。

この苦情に対し、バス会社は不愉快な思いをさせて申し訳ないと謝罪しつつも「我々の関心は乗客の安全にある。急ブレーキをかけた時に、彼女が鎖で繋がれていると他の乗客へ危害を与える可能性が高いので乗車を断った」とゴス差別を否定。「見た目で乗客を差別することはしないが、バス乗車時には他の乗客への危害を考慮して、犬の鎖を外すようにしてもらいたい」と発言している。

ちなみに、犬の鎖で繋ぐというアイデアは彼女が思い付いたものだという。「今までの彼氏には馬鹿げてるって相手にされなかったの。でも愛の証としての鎖なのよ」という彼女を温かい目で見守る彼氏は「こいつはある意味ペットみたいな部分もあるんだ。食事や掃除なんか全部俺が面倒見てるんだよ。ペットは食事の用意とか掃除とかしないだろ?」と付け加えた。これぞ、まさにバカップル。

当事者同士が問題ないんだからと放っておくべきなのか、常識が常識でなくなりつつある現代社会のあり方を憂うべきなのか、悩むところだ……。

「BBC Online」ほか "Dog-lead goths 'hounded off bus'"



 
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