ジャパンダイジェスト

失業手当で月額4500ユーロ! from Germany

働かなくても大金が手に?
 働かなくても大金が手に?
無職でも月額4492ユーロ(約72万円)の手取り収入! なんと夢のような話だろう。いや、これが驚くことに現実なのだ。それも支払者は、連邦雇用庁。ベルリンに住む40代前半の男性の口座には、2005年以来毎月、失業手当として上記額が振り込まれていたのである。

4492ユーロの内訳はというと、家賃と光熱費が1300ユーロ、夫妻の生活費として624ユーロ、15歳未満の子ども1人あたりに208ユーロ、15歳以上の子ども1人あたりに278ユーロなど……。これがなぜ約4500ユーロもの高額になるのだろうか。実はこの男性には子どもが11人いるというのが「からくり」。15歳未満が7人、15歳以上が4人で、締めて4492ユーロになるという寸法だ。

この男性家族のほかにも、9人の子どもを持つ、とある男性の家族は月に約3846ユーロを受給、子どもが10人いる別の家族には、月額平均3533ユーロが給付されるなど、国内には子だくさんの「高額収入失業者」が大勢いるという。

ちなみに、定職に就くベルリン市民の平均月収は2549ユーロ。しかも注意していただきたいのはこの金額、手取りではなく税込みだという点だ。ドイツでは所得の実に52%が税金、社会保険料で消えてしまうから、手元に残るのはスズメの涙……。子どもがいる場合は、児童手当(最高25歳になるまで月額154ユーロ)を受けられるが、これを加味しても、なんとも報われないではないか。

雇用庁のヴァイゼ長官も、「コツコツ働くよりも、失業者でいるほうが魅力的な場合もある」と認めざるを得ない状況。さすがは福祉大国ドイツ! なんて、感心してはいられない。まじめに働いて、税金を払って、少ない手取りでやりくりしている人が、ばかを見るというのだろうか!?

とはいえ、現実はそれほど甘くはない。改善の兆しが見えつつあるとはいえ、まだまだ厳しいドイツの雇用状況。前述の9人の父親は先日、見事に再就職を果たしたとか。収入は減ることになったかもしれないが、失業中のほうがいいなんて言ってはいられないのが、ドイツの現実だ。

「Bild.de」
"Berliner hält Hartz-IV-Rekord!"



 
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