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Oliver Was­ser­mann
Mi. 08. Apr. 2020

ユーロトンネル存続の危機 from France

from France
果たしてユーロトンネルの
将来はいかに……。

ドーバー海峡を挟み対面するフランスと英国。100年戦争以来、なにかと敵対心を燃やす腐れ縁の両国に友好のきっかけをもたらすべく作られたユーロトンネルだが、経営破たんした運営会社の再建の見通しはまだ立っていない。

ユーロトンネルが貫通したのは1990年。日本の青函トンネルに次ぐ、世界第2位の長さ(海底トンネル部分は青函トンネルよりも長い)を誇り、フランス北部のカレーと英国南部のフォークストンを結ぶ。1994年にはパリ-ロンドン間を高速列車ユーロスターで移動出来るようになり、「夢のトンネル」と開通時は英仏両国が互いに手を握り合い、喜びの絶頂だった。

しかし、その喜びもつかの間のこと。建設費などで巨額な借入金を抱えたユーロトンネル運営会社、開通はしたものの実際の利用者は当初の予想をはるかに下回り、営業利益が金利支払額に満たないという事態に。そして2年後の96年には破綻の危機に直面した。

この時は銀行団の救済などを仰ぎなんとか持ちこたえたのだが、2006年8月、借入金の総額は90億ユーロにまで膨れ上がり、パリの商事裁判所はついに経営破綻を宣告した。

そして今年の3月27日に昨年5月以来、停止状態だったユーロトンネル運営会社の株式取引が再開された。しかし、新会社として再出発するには現行の株式を新株式と交換しなくてはならない。その株式交換の公開買い付けを成立させるには、少なくとも現株主の60%の承認が必要で、規定に満たなかった場合、運営会社は清算される運命にあるのだ。

パリジャン紙によると、新株の価値は1株0.41ユーロで現株券の発行当時のおよそ13分の1の価値。会社清算となった場合はただの紙くずと化すので清算の憂き目だけは逃れられそうだ。今さらトンネルをつぶすわけにもいかず、万が一の場合も政府が介入し、何らかの方法で維持される見通しだが、このやっかいな重荷を巡って英仏間で新たな100年戦争が勃発なんて事態にならないことを願うばかりだ。

「Le Parisien」紙 Trente-cinq jours pour sauver Eurotunnel



 

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