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ケーニヒ・ミュージアム Museum Koenig

ケーニヒ・ミュージアム / Museum Koenig

外観
威風堂々とそびえ立つ
ケーニヒ・ミュージアム
ドイツ統一前、旧西ドイツの首都だったボン。中央駅から地下鉄で4駅目の「Museum Koenig」で下車し、地上にあがると威風堂々とケーニヒ・ミュージアムが目前にそびえ立つ。戦後すぐ、西ドイツ議会の開会セレモニーが行われたこともある重厚な建物の扉を押し開けると、受付嬢であり、このミュージアムのマスコットガール、カバのヒポリーネ嬢が出迎えてくれる。そしてその先に足を進めるとゾウやキリンの姿が目に飛び込んでくる…。

一瞬、おや、ここは動物園?との錯覚にとらわれるが、これらはすべて作り物。ケーニヒ・ミュージアムはほ乳類や鳥類などの剥製を始め700万以上の標本を所蔵する、ドイツでも有数の自然史博物館であり、同時に生物の多様性を探る国際的な中核研究センターなのだ。

カバ
左)受付嬢ヒッポリ-ネさん 右)ハリーポッターにも登場、シロフクロウ

受付嬢ヒッポリ-ネさん

展示は地下、1階、2階、3階と分かれており、ゆったりとした展示スペースにはサバンナ、熱帯雨林、北極/南極、中欧、鳥類の世界、などテーマごとにそれぞれの生物の営みが紹介される。

訪れた人がまず最初に圧巻されるのは、1階に再現されたアフリカ、サバンナの平原だろう。時折聞こえてくる鳥の鳴き声や雷鳴、シマウマが水を飲み、ハイエナがたたずむ様子はまるで本物かとみまごうばかり。備え付けられた双眼鏡を片手にあたりを覗くと、見たこともない小鳥や小動物たちを発見することができ、大きな動物に隠れながら、乾いた大地に懸命に生きる小さな命の鼓動が聞こえてくるようだ。

展示の横に添えられた説明文では、このサバンナに生息する「住民たち」が生存競争を繰り広げながらも、えさを分かち合い、共存する様子を丁寧に解説してくれている。


左)のどかに水を飲むシマウマの姿 右)ここはサバンナの大平原?

また2階の展示コーナー、鳥類の世界では、種やエサの捕獲法などによって異なる体の構造や、ライフスタイルなどが標本でより具体的に紹介されている。

地球温暖化や人間による乱開発により、世界中で日々失われている生物種。その多くは人間がその存在を知ることもなく消滅しているが、その喪失がもたらす意味と影響は計り知れない。ミュージアムでは絶滅に瀕している種についても詳しく触れ、「我々の青い地球」と生物が未曾有の事態に直面している危機について警鐘を鳴らしている。大人と子どもがともに楽しみ、学ぶのに格好の博物館だ。


左)空を翔ける鳥のライフスタイルは様々だ 右)これは剥製ではありません。本物です


museum data
Museum Koenig
開館時間 10 :00~18:00(水~21:00まで) ※月曜休館
入場料 大人3ユーロ(割引1.5ユーロ)
6歳以下の子供無料
最寄駅 Museum Koenig駅(U16、63、66)から徒歩1分
住所 Adenauerallee 160 53113 Bonn map
TEL 0228-9122211
WEB www.museumkoenig.de
 


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