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Sa. 22. Feb. 2020

ドイツで迎える老後のお話 - 医学博士 篠田郁弥

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老後への備え
「高齢時の住まいの形」番外編

松村・シュナイダー 恵子 / 平松・ フィッシャー 由紀子

現在、ドイツの各都市で若者や学生用の住居不足が深刻化しています。一方で、多くの高齢者が一軒家や広いアパートに1人、あるいは夫婦だけで、部屋を余らせたまま暮らしているのも事実です。そこでミュンスターやカールスルーエ、デュッセルドルフ、ミュンヘンなどの26都市では、Wohnen für Hilfeという、相互援助型下宿プロジェクトが立ち上げられました。

今回はこの、世代間を結び、互いにとって有益な相互援助型の住まいの形、Wohnen für Hilfe / Wohnpartnerというプロジェクトをご紹介します。

このプロジェクトでは、主に空き部屋を所有している60歳以上の高齢者で、日常生活を送る際に誰かの助けがあったら良いなと思ったり、 若い人と一緒にこれまでとは少し違う生活を始める心構えのある人が、18歳以上の専門学校生や大学生、職業訓練中の若者などに自宅の一室を提供することを推奨しています。借りる側の若者にとって全都市ほぼ共通の条件は、部屋代を支払う代わりに家主に手伝いを提供すること(毎月、借り部屋1㎡当たり1時間の手伝い)、また、そうした手伝いを自ら進んで行える人であることです。貸し主が受けられるのは、あくまで日常生活上の手伝い(買い物やペットの世話など)で、いわゆる介護ではありません。そして、借り主には光熱費や雑費が請求されますが、通常の家賃と比べればはるかに経済的であることは確かです。

老後

都市によって少しずつ状況は異なりますが、仲介には市の住宅(相談)局(Wohnamt / Amt für Wohnungswesen / Wohnugsberatungsstelle)や、大学の学生課 (Studentenwerk)、あるいは市のシニア課(Seniorenservice)などが当たります。これらの仲介所は双方の希望や関心を聞いて、それぞれの条件に見合ったパートナーを紹介してくれるほか、リクエストがあれば相手側への確認も行ってくれます。手伝いの内容や頻度、範囲などの細かい点については、双方が納得するまで話し合って決められますが、仲介所では、賃貸契約を結ぶ際に必要な基礎的法知識やアドバイスも提供しており、契約完了後も、希望があれば担当者から引き続きアドバイスを受けられます。

この相互援助型下宿プロジェクトは、考えてみるとかつて日本にもあった「書生」のドイツ版のようなものですね。私たち日本人がこのシステムを利用するとすれば、最も有効なのは、日本文化や習慣をドイツの大学で学ぶ日本学科の学生、あるいは音楽や美術、機械工学を学びに日本からやって来る大学生や職業訓練生に部屋を貸すことではないでしょうか。高齢者のお宅に格安で下宿ができ、家事を手伝いつつ、ドイツで安心して生活が送れるというのは、若い人たちにとっても理想的と言えるのではないでしょうか。

このプロジェクトについての詳細や各都市の条件は、ウェブサイト(www.wohnenfuerhilfe.info)で情報が得られます。また、DeJaK-友の会でも、日本人の方でお部屋を貸したい方、また借りたい方の仲介のお手伝いをしています。該当都市、氏名、年齢、略歴、現住所と連絡先等を明記の上、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください までご連絡ください。上記ウェブサイト内にある都市以外でも、仲介のお手伝いをします。

Illustration: ©31design / www.31design.biz

 DeJaK-友の会からのお知らせ 

説明会 ドイツの介護システム
―大使館委託調査結果の詳細について―

DeJaK-友の会は、大使館より委託を受け、ドイツでの高齢時における不可欠な情報を州別に調査し、本年3月に提出しました。その中でも、重要な事項と書式について詳しくご説明します。

① デュッセルドルフ / 説明会 
期 日: 8月22日(金)17:00~19:00
場 所: 日本クラブ
申込み: Tel. 0211-179206-0(日本クラブ)

② ベルリン / 説明会 & 浅見洋教授による講演会
 「ついのすみかを選ぶ時代」
期 日: 8月23日(土)14:00〜16:00
場 所: Nachbarschaftshaus am Lietzensee
申込み: ウェブサイトの申込欄より(www.dejak-tomonokai.de
参加費: 日本クラブ、DeJaK-友の会の会員は無料
非会員3ユーロ(①②共通)
※介護についての州別小冊子のお申込みも同時受付。

松村・シュナイダー 恵子
DeJaK-友の会会員。カールスルーエ在住。2013年度日本大使館委託調査調査員。ドイツ語通訳・翻訳ボランティア。

平松・ フィッシャー 由紀子
1971年生まれ。日独両方の看護士の資格を有し、現在も現場で活躍中。DeJaK-友の会会員。在独法人の高齢化について考える。

 

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