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意識改革から始める資産運用

ドイツでお金と上手に付き合う方法

山片 重嘉山片 重嘉 (やまかたしげよし)
ファイナンシャルアドバイザー

1970年生まれ。98年に渡独、文化交流や持続可能農業のプロジェクトに携わる。また、食と健康のアドバイザーとして講演活動などに勤しむ。その後、ファイナンシャルアドバイザーとして独立。個人・法人へのアドバイスを行っている。人生のテーマは、健康とお金を切り口に、豊かな生き方について考えること。

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銀行口座とネットバンク

42 銀行口座とネットバンク

ネットバンクとは

ネットバンク(Direktbank)は、実店舗のない銀行で口座維持手数料がかからず、利率も良いのが特徴です。多くの国内ATMはもちろん、世界中でクレジットカードによる無料引き出し(為替手数料はかかります)も可能です。

店舗がないのでなんだか怪しいものだと(無意識に)感じてしまう人もあるようですが、許認可上は通常の銀行と全く同じですし、1口座につき10万ユーロまでの預金保証も同様にあります。ドイツの銀行口座は日本のものとは違い、外国に移住する場合にも住所変更をして保持することが可能です。ネットバンクなら維持手数料がかかりませんから、長期間おいておいても安心です。

開設方法

ネットバンクの一般的な開設方法は、①サイトで必要事項を記入、②申込書をダウンロードし、署名、③住民登録票のコピーを同封し、パスポートを持って郵便局で本人認証、そのまま無料で郵送してくれます。

ただし、ここで問題となるのが身分証明。外国人の唯一の正式な身分証明書はパスポート。ドイツ(欧州)では本人を特定する情報は、名前・生年月日・生誕地の3つですが、日本のパスポートには「生誕地」の記載がありません。記載されている地名は本籍地(registered Domicil) の県名になっています。郵便局員は3つの情報をコンピューターに入力しなければならないのですが、その記載がないために受け付けてもらえないケースが増えています。

この場合の対処法は、

  • ❶(本当は違う場合でも)本籍地の地名が自分の生誕地であると主張する(日本のパスポートには生誕地の記載がないとか、これは本籍地であって……などと説明しないほうが良い)
  • ❷戸籍謄本を元に領事館で作成するドイツ語の出生証明書を持参する(認められないケースも)
  • ❸ほかの窓口係やほかの郵便局で再チャレンジ
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    ネットバンク比較

    私が実際に使用しているDKB、comdirect、DAB-Bank、Fidor、N26を比較します。どこの銀行も維持手数料はかかりませんが、それぞれに特徴があります。

    ネットバンク比較
    ネットバンク比較

  • ❶住民登録は必要、クレジットカードの申し込みをしなければ、学生や主婦、渡独してすぐでも開設可
  • ❷comdirectは、コメルツ銀行での入金が無料
  • ❸DKBは常に他行よりも利率が高い。現在0.6%
  • ❹銀行カードで支払えば、例えばスーパーでの買い物は「食費」に分類するなど、自動的に仕分けされ、家計簿が自動生成されます。
  • ❺comdirectは複数のアプリがあり高機能。他行も含めた複数の口座を一括管理したり、アプリでTAN(ワンタイムパスワード)生成も可(他行では紙媒体のTAN リストを注文可)。A4版の請求書でもスマホで写真にとって自動入力。
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