Hanacell
ドイツ発ニュース
ドイツのニュース

内務省、国内での「イスラム国」の活動を禁止
イスラム過激主義者らを相次ぎ逮捕

デメジエール内相(キリスト教民主同盟=CDU)は12日、ドイツ国内におけるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の活動を禁止すると発表した。

内務省の発表によると、今後、公の場所でのISのシンボルマークの使用、集会、書面・音声・映像によるあらゆる種類の広報活動および支援活動を禁止するといい、デメジエール内相は、これまでにISに共鳴する400人の若者らがシリアやイラクに渡っていることに言及。その帰還者が欧州およびドイツの安全にとっての脅威になるとし、「ドイツにはテロリスト集団の居場所はない」と言明した。

連邦検察は8日、フランクフルト空港でイスラム・テロ組織アル・シャバブの支援者とみられる3人のドイツ人イスラム教徒がケニアから帰国したところを逮捕したと発表。バイエルン州では9日、テロ組織とつながりがあるとされるトルコ人とコソボ人の若者がシリアに出国しようとしているところをオーストリア国境で逮捕されており、イスラム・テロ組織支援者の再入国取り締まり強化をめぐって、連立政権内で論議が高まっていた。

 

親よりも高学歴のドイツ人は24%
米国、イスラエルでも同様の傾向

ドイツ人の学歴には家庭環境が大きく影響している一方で、自分の親よりも高い学歴を持つ人の数は少ないことが、経済協力開発機構(OECD)が9日発表した調査「教育リポート2014」で明らかになった。

調査によると、24~64歳の年齢層の中で自分の両親よりも高い学歴、または職業訓練レベルにある人の割合は24%。58%が自分の両親と同等、18%が両親よりも低い学歴、または職業訓練レベルだった。調査対象となった国のほとんどで、高学歴所持者が年配世代より若い世代で圧倒的に多いのに比べ、ドイツのほか米国、イスラエルの3国にのみ同様の傾向がみられた。

 

リッターシュポルトがテスト誌に勝訴
ナッツチョコレートの低評価めぐり

ミュンヘン上級裁判所は9日、大手チョコレートメーカー・リッターシュポルトのチョコレートに対して商品テスト財団がテスト誌上で行った評価をめぐる裁判で、同誌の主張を退ける判決を下した。

裁判は、テスト誌にリッターシュポルトの「丸ごとナッツチョコレート」について、「合成化学香料のヘリオトロピンを使用していることが証明できる」と書かれたことをめぐるもので、ミュンヘン上級裁判所はリッターシュポルト社の訴えを認め、「間違った情報によって、同社のナッツチョコレートの販売を妨げてはならない」とした第1審判決を支持する判決となった。

 

ザクセン州議会選挙でCDUが勝利
AfDが初の州議会入り

ザクセン州議会選挙の投票が8月31日実施され、与党キリスト教民主同盟(CDU)が39.4%の得票率を獲得し、第1党の座を守った。一方、連立パートナーの自由民主党(FDP)は議席を失い、これに代わって反ユーロを掲げるドイツのための選択肢(AfD)が台頭した。

今回の選挙では、現政権政党のCDUが2009年の前回選挙で得た40.2%よりもやや得票率を減らしたものの、第1党の座を維持、同党のティリッヒ現首相が続投する見込みとなった。これに対し、連立パートナーのFDPは得票率3.8%(前回10.0%)と大幅に後退し、議会入りを得票率5%以上と定めた条項を満たすことができず、議席を失って州議会から姿を消すことになった。

一方、大きな注目を集めていたAfDは得票率9.7%と大躍進を遂げ、7.1%を獲得した5月の欧州議会選挙に続く勝利を果たし、州議会レベルで初の議席獲得となった。同州で第2党の座にある左派党は、前回の20.6%をわずかに下回る19%を獲得。社会民主党(SPD)は12%で、前回の10.4%より得票率を伸ばした。緑の党は5.7%(前回6.4%)、極右政党のドイツ国家民主党(NPD)は開票の最終段階で5%にわずかに届かず、4.95%の得票率で議席を失うこととなった。

今後、CDUによる連立パートナー探しが開始されることになるが、SPD、緑の党各党はCDUの連立交渉相手となる準備があることを表明。さらに、緑の党を上回る得票率で同州第4党となったAfDの存在も無視できない状態となっているが、CDUのグローセ=ブレーマー連邦議会事務局長は公共放送ZDFのインタビューに対し、AfDとの連立の可能性を改めて否定した。

なお、ザクセン州議会選挙に続いて、9月14日にはブランデンブルク州、テューリンゲン州の旧東独2州で州議会選挙が予定されており、ブランデンブルク州ではSPDと左派党、テューリンゲン州ではCDUとSPDの大連立政権の行方が注目されている。特にテューリンゲン州では、大連立政権の続投はないとの見方が有力で、SPDと左派党が協調することで、左派党から初の州首相が誕生する可能性もあるとみられている。

 

連邦政府がイラク北部への武器輸出を決定
過激派組織「イスラム国」に対抗

イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の攻撃にさらされているイラク北部のクルド人自治区に対し、連邦政府はこれまでの方針を一転させて武器輸出による武力支援を行うと発表した。8月21日付のヴェルト紙が伝えた。

イラク北部に対しては、連邦政府はすでに食糧や毛布、医薬品などの救援物資の輸送を開始。一方、ドイツに先立ち、英国、フランス、イタリアの欧州諸国はいち早く武器輸出を決定していた。しかし、ISが米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏を殺害し、その映像を公開したことから衝撃が広がった。メルケル首相(キリスト教民主同盟=CDU)はガブリエル副首相(社会民主党=SPD)、シュタインマイヤー外相(同)、ショイブレ財相(CDU)、フォン・デア・ライエン国防相(同)との会合を招集。イラク北部への武器支援を決定した。国防相は、「ISの過激派の蛮行を止めなければならない」と言明。対戦車ミサイルなどのハイテク武器を提供する予定。一方で、エジプト政府がシナイ半島のテロ対策に用いたいとして要請しているドイツ製戦車の輸出に対して連邦政府は留保している。

 

<< 最初 < 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 > 最後 >>
58 / 92 ページ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


Nippon Express SWISS ドイツ・デュッセルドルフのオートジャパン 車のことなら任せて安心 習い事&スクールガイド

デザイン制作
ウェブ制作