独仏友好の礎となったエリゼ条約締結から50周年
オランド仏大統領がドイツ訪問
ドイツとフランスの友好関係を約束したエリゼ条約締結から50周年を迎えた1月22日、ベルリンでメルケル独首相とオランド仏大統領の出席の下、記念式典が開かれた。
同条約は第2次世界大戦後、当時のアデナウアー西独首相とドゴール仏大統領により、パリのエリゼ宮で締結された。今回、50周年を記念してオランド仏大統領がベルリンを訪れ、連邦議会で演説を行った。同大統領は「独仏間にはすでに電気が流れており、追加の電気機器は不要」と述べ、独仏間の協力関係を強調。その上で、「これまでの両国間の関係は決して長く緩やかな道ではなく、常に困難な時があった」と語った。また、将来の構想として「外交、国防、若者の失業率問題などにドイツと共同で取り組みたい」と述べた。一方、メルケル首相は「我々が平和の力と自由を忘れず、変える勇気を持つことができれば、共に困難を乗り越えられると信じている」と述べた。
メルケル首相とオランド仏大統領は共に58歳で、メルケル首相は食事の席でオランド氏に親称の「Du」で話すことを提案し、大統領がこれに同意したという。