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特集


フランクフルトと横浜市による植林プロジェクト

プロジェクトレポートフランクフルトと
横浜市による
植林プロジェクトが開催

Text & Photo:Frankfurt-Yokohama Citizens Network(構成:編集部)

植林プロジェクトドイツ・日本の架け橋を担う本イベントには、さまざまなサポーターが参加しました

2011年にパートナー都市提携を結んでから、さまざまなイベントを共同で開催している横浜市とフランクフルト。今回、その一環となる植林プロジェクトが、フランクフルト・よこはま市民ネットワーク(Frankfurt-Yokohama Citizens Network)の主催により、11月24日に行なわれました。

同プロジェクトの始まりは、2009年にさかのぼります。ブリヂストンとブラザーインターナショナルの協力のもと、フランクフルトの果樹園に15本のリンゴの木を植える活動からスタート。2013年には横浜市に拠点を置く企業やドイツに支店のある企業が中心となり、さらに16本のリンゴの木を植林し、31本もの若いリンゴの木が果樹園に広がりました。今年は、フランクフルト地域の企業(ブラザーインターナショナル、ブリヂストン、日本食レストランIWASE、フランクフルト日独協会、フランクフルト・よこはま市民ネットワーク)が参加し、19本もの苗木を新たに寄付して、現在ではその数50本にも上ります。多くの木が広がる果樹園の姿はまるで「日本の草原」のようで、まさに両都市の良好な関係性が証明されているようです。

プロジェクト当日はあいにくの天候にもかからず、多くの関係者が集まり、アルプホルンの演奏やフランクフルトの地酒であるリンゴ酒などを楽しみました。今はまだ若いリンゴの木々がいつか立派に成長する姿を想像すると、今後の活動への期待が高まります。

アルプホルン・トリオイベントでは、アルプホルン・トリオによる演奏も行なわれました

アプフェルヴァイン左)フランクフルト名物、アプフェルヴァインも提供されました
右)数年後、美味しいリンゴが収穫できることを願って

植林プロジェクトのポスター書道で書かれた今回の植林プロジェクトのポスター

意見交換をする参加者達今回のプロジェクトや横浜市とフランクフルトの将来についてなど、
意見交換をする参加者達

最終更新 Donnerstag, 21 Dezember 2017 12:45
 

フォトコンテスト2017 受賞者発表!

ニュースダイジェスト主催フォトコンテスト2017受賞者発表!

カメラ旅の思い出や何気ない日常の一コマ、
そして長らく記憶に残るであろう社会的な事件を扱ったものまで、
今年も多くの力作が届いた、ニュースダイジェスト主催の
フォトコンテスト2017、いよいよ受賞作品の発表です。
今年は「2016~17年の思い出」をテーマに、
個性的で印象深い作品が数多く寄せられました。
それでは、受賞者の皆さんによる
思いのこもった力作を見ていきましょう!

テーマ「2016〜2017年の思い出」

王冠 マチュア部門大賞

「染まりゆく」
遠藤 知佳(はるか)さん英国

「染まりゆく」遠藤 知佳(はるか)さん

よく主人と通る場所で桜を見つけ、なんだかホッとしたような、新しい発見をしたような気持ちとともに撮りました。日本人になじみの深い桜と、セントポール大聖堂というイギリスが誇る建築。あたかも日本人の私がイギリスの暮らしに染まっていく、その様を代弁しているようで気に入っています。

審査員コメント

場所、色、季節をシンプルながら強い視覚的イメー ジで表した作品。ロンドン中心部で撮影された 春らしい青が際立つ空と桃色の花が、日本の桜 の伝統的な姿を彷彿とさせます。1枚の写真に2 つの国を入れた巧みな構成ですね。通常とは異なるアングルでものを観て撮影する重要さが分かる1枚です。 by Canon Europe

大賞 キッズ部門大賞

「蓮の葉スマイリー」
ベンジャミン・フックスさん(9歳)英国 

「蓮の葉スマイリー」ベンジャミン・フックスさん (9歳)

新潟市の白山公園で池の水をポチャポチャ蓮の葉っぱにかけていたら、僕の大好きなスマイリーの顔になったので、写真を撮りました。この時はまだ蓮の葉っぱしかなかったので、今度は蓮のお花を見たいです。そして写真を撮りたいです。大賞を取れてとってもうれしいです!

審査員コメント

視覚的な力強さとユーモアにあふれています。水面の暗い部分と対照的な光や鮮明な緑色によって、睡蓮の葉のスマイル・マークに視線がいきます。これを発見し、見事な構図で写真に収めたこと、更に、水を上手に捉えた露出とシャープネス。これらによって素晴らしい写真が生まれました。 by Canon Europe

大賞 マチュア部門 特別賞1位

「ご注意を!」
佐藤 健一さんドイツ 

「ご注意を!」佐藤 健一さん

現在住んでいる周辺では、子供達が遊ぶ時間帯にこの様な形のプラスティック人形を飾り、車を運転するドライバー達へ注意を促しています。木材で自作してみたところ、愛嬌がありましたので、パチリと収めました。なかなか安全なところ、事はありませんが、どうか皆様にも安全を。

審査員コメント

絞りと焦点距離を工夫することで背景から「歩く男性」を切り取って写真の中に集約しています。草を持った小さな歩く男性のユーモア満載な姿は、通行人を立ち止まらせることでしょう。もう一度注意しながら見てみると、記憶に残る素晴らしい写真であることが分かります。by Canon Europe

マチュア部門 特別賞2位

「アルプスの春」
谷 真由美さんドイツ 

「アルプスの春」谷真由美さん

ドイツ南部のラムサウ(Ramsau)という小さな街で撮影しました。長くて寒いドイツの冬。その分、春の美しさは格別のものがあります。小川のせせらぎ、咲き乱れる花、ふりそそぐ陽光。小川で遊ぶ子供の傍らで思わずシャッターを切りました。春を感じていただけると嬉しいです。

マチュア部門 特別賞3位

「東に向かってハイチーズ」
今野 千昌さんドイツ 

「東に向かってハイチーズ」今野千昌さん

スペイン・アンダルシア地方での写真です。ひまわり達はたくさんの太陽パワーを浴びていました。私達も混じってハイチーズ。快晴の空とひまわりの黄色のコントラストが気に入っています。

マチュア部門 特別賞4位

「ノルドアルプの朝の光」
ボッセ 輝美さんドイツ 

「ノルドアルプの朝の光」ボッセ輝美さん

晩秋のノルドアルプのキャンプ場にて撮影しました。朝食に向かうドイツ人学生達が朝の光のスポットライトを浴びた姿がとても美しく、思わずシャッターを切りました。美しい光に助けられて撮れたお気に入りの1枚です。初めてのコンテストで特別賞を頂けるなんて、驚きと嬉しさでいっぱいです。

マチュア部門 特別賞5位

「カルースの朝」
柴山 優芽さんドイツ 

「カルースの朝」柴山優芽さん

ドイツ、スロベニア、クロアチアなど、3カ月の一人旅を終え、数ある写真の中からこの1枚を選びました。ヨーロッパらしい美しい景色や格好のついたポートレートよりも、「人」との出逢い、そして「何でもない日常」を表現したく、選んだ1枚です。

「夕暮れの散歩道」
佐藤 頼夢さんドイツ

「夕暮れの散歩道」佐藤 頼夢さん

秋の終わりの夕暮れ時に、デュッセルドルフ郊外の街、カイザースヴェーアトにて撮影しました。冷たい風の吹く中、夕焼けを背に寄り添いながら歩く老夫婦の姿があまりに温かく映り、思わずシャッターを切りました。これからも、何気ない日常のドラマを撮り続けていきたいです。

審査員コメント

バランスの取れた大胆な構図の写真がとても多かった中でも、この作品は連れ添い歩く後ろ姿のお二人の長い人生の日々の積み重ねを映し出すような優しくて柔らかくて温かい 映画のような作品で、見た後も非常に印象に残りました。こんな温かい写真を撮ることが出来る人になりたい、と思う1枚です。 by THE SPA im Steigenberger Frankfurter Hof

「お兄ちゃんだよ」
西尾 俊亮さんドイツ

「お兄ちゃんだよ」西尾 俊亮さん

今年6月に我が家に新しい家族が増えました。弟が生まれる前から母の大きなおなかに向かって「お兄ちゃんだよー」と声をかけていた長男。弟が生まれた後も長男はいつもそばに行って「お兄ちゃんだよ」といっています。そんな姿が愛らしかったので、写真を撮りました。

審査員コメント

新しい家族を迎えるという、誰にとっても忘れられない出来事を収めています。この作品を見る人達に幸せのおすそ分けをしてくれるような1枚です。新しい家族が増えることでみんなが感じた喜びを切り取った、素敵な作品だと思います。 by KABUKI Restaurant Frankfurt

「アドリア海サンセットクルーズ」
加藤 仁さんドイツ

「散歩道のポピー」車田 祐紀 さん

真夏のクロアチアのドゥブロヴニクを訪れた際に申し込んだサンセットクルーズにて撮影しました。爽やかな風がそよぐ中、乗客の全員が沈む夕陽に釘付け。海面を美しいライトブルーに照らすほかのクルーズ船もあり、日没後の市街や古城の夜景も絶景でした。

審査員コメント

広大な海をバックにして、ダイナミックに光を捉えた作品になっています。夕焼けと光で反射した海の赤色、永遠と続くような空の青さ、そしてうっすらと浮かび上がる船やそこにいる人々のシルエットが際立ちながら交ざり合う、まるで絵画のような印象も受けました。 by JSTV

キッズ部門入賞

「パパ真剣!」
盛田 征海さん(10歳)英国 

「パパ真剣!」盛田 征海さん(10歳)

家族でホーエンツォレルン城を見に行った時に撮った1枚です。真剣にスマホで写真を撮っていたお父さんの後ろ姿と、お城の景色とのバランスが良く、とても上手く撮れたと思います。今回、受賞できてとても嬉しかったので、これからも色々な写真を撮っていきたいです。

審査員コメント

壮大なランドスケープだけでもインパクトがありますが、撮影している男性の後ろからさらに写真を撮るという構図から、撮影時の状況を鮮明に連想させられます。お城の写真を撮る男性、男性を撮る別の人物、そして写真をご覧になる読者の誰もが笑顔になるユニークで楽しい写真だと思います。 by UNIQLO

キッズ部門入賞

「赤ちゃんの足」
西尾 峻さん(3歳)ドイツ 

「赤ちゃんの足」西尾 峻さん(3歳)

赤ちゃんの足の裏を見たら、小さくてシワシワがたくさんあって、とてもきれいだったんだ。僕の足とは全然違うから、「なんでかなー」って不思議に思ったんだ。

審査員コメント

迷うことなくこの作品を選びました。何よりも着眼点が素晴らしいです。小さいながらもしっかりした足が、この先、どんな道をどう歩むのか、想いを馳せるとワクワクします。撮影したお兄ちゃんにも赤ちゃんにも、素晴らしい未来が広がっていくことを願って止みません。 by Distel Bioladen

審査員総評

今年も素晴らしい作品が勢ぞろいし、大変審査の難しいコンテストでした。レンズ交換式カメラやコンパクト・カメラならではの撮りたいイメージに合わせて調整・コントロールされた作品や創造性豊かな作品が多く見られました。 by Canon Europe

受賞者と賞品

大賞・特別賞

  • マチュア部門大賞 : 「染まりゆく」遠藤知佳さん(英国)
    Canon Europe より
    デジタルSLR カメラ Canon EOS 800D / レンズ:EF-S 18-55mm f/4-5.6 IS STM
  • キッズ部門大賞:「 蓮の葉スマイリー」ベンジャミン・フックスさん(ドイツ)
    Canon Europe より
    コンパクトデジタルカメラ Canon IXUS 185
  • マチュア部門特別賞(ドイツ) : 「ご注意を!」佐藤一さん ほか
    Canon Europe より
    フォトブックお試しクーポン(1冊)

ドイツマチュア部門入賞

  • 「夕暮れの散歩道」佐藤頼夢さん
    THE SPA im Steigenberger Frankfurter Hof より THE SPA のご利用券
  • 「お兄ちゃんだよ」西尾俊亮さん
    KABUKI Restaurant Frankfurt より 鉄板焼ディナーのお食事券
  • 「アドリア海サンセットクルーズ」加藤仁さん
    NHK Cosmomedia (Europe) Ltd. より JSTV無料視聴2カ月分

ドイツキッズ部門入賞

  • 「パパ真剣!」盛田征海さん
    UNIQLO より LifeWear キッズ用スペシャルバウチャー
  • 「赤ちゃんの足」西尾峻さん
    Distel Bioladen より 特選おしゃれキッズセット

受賞作品は日本語テレビ局 JSTVで、2018年1月より順次放送予定

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最終更新 Freitag, 08 Dezember 2017 11:01
 

ドイツのマイスター制度 - マイスター制度を理解するためのキーワード

世界が認めるスペシャリストを育てる
ドイツのマイスター制度

「ドイツ製品=高品質」なイメージの背景にあるのは、確かな技術力。その高い技術力を兼ね備えたスペシャリストを育成するプログラムがドイツでは確立されている。今日、世界中からその道のプロになるために多くの人がドイツにやってくる。もちろん日本も例外なく、年々ドイツでの研修に参加する人が増えているのが現状だ。そんなドイツ社会を支えるマイスター制度について、さまざまなポイントに迫っていこう。
(本文:ドイツニュースダイジェスト編集部、取材協力:株式会社ダヴィンチインターナショナル)

マイスター制度を
理解するためのキーワード

キーワード 1 マイスター

プロ中のプロ、後進の育成にも努める
マイスターとは?

「マイスター」とは国家資格「ゲゼレ」を取得したのち、さらなるキャリアアップや起業に向けて、各業種のプロフェッショナルの中でも師匠のような立場を目指すための資格を指す。技術力の向上はもちろんのこと、商業的・ビジネス上の知識を習得し、後輩を育てる立場になることも。そのため技術力だけでなく経営学・教育学・開発力について学ぶことが必要となる。

マイスターになるために必要な四本柱

マイスターになるために必要な四本柱

その歴史を振り返れば、ドイツでは既に中世から手工業者の同業組合組があった。組合に入会することによって、同業者同士で互いに利益を守る規 則を設定。その正規会員になるためには、マイスターに付いて見習いとして 修行し、一定期間職人として働いた上で、マイスター試験に合格する必要が あった。また、当時は見習いとして修行する職人はマイスターの下に住み込 みで働くことが一般的だった。次第に職人の数が増えて子孫が代々継承する ようになると、親方に並ぶ腕を持つ人でもマイスターになることができないこともあったという。この独占的で閉鎖的な制度は、次第にマイスターとそこで働く人との対立を生むことになる。そして、産業革命によって工業化が進むにつれ、営業、生産力の自由な発展を妨げるこの制度は廃退していき、1869年のドイツ営業法により、伝統的な制度は廃止された。

しかし手工業従事者は伝統を脈々と受け継ぐため、1900年には手工業会 議所を創立し、資格証明制度を導入。マイスターのみ見習いに指導できること、マイスターが独立して事業を開始するなどの決まりを定めた。今の手工業に関する法律は戦後1953 年に制定されたドイツ手工業秩序法に基づいており、改正を重ねて現在の形になっている。

なお、マイスター資格は主に「手工業マイスター」と「工業マイスター」の2種類がある。手工業マイスターには、製菓や製パン、ハム・ソーセージの食品加工、義肢装具や木工家具など。マイスター取得後は、起業するケースも多い。工業マイスターは昔からある手工業に、産業革命や大量生産型によって機械化されたものとを組み込んだ形で発展してきたもので、自動車整備士、産業機械工、電気設備工などがある。昨今はインダストリー4.0の影響を受け、人気のある職種だ。マイスター取得後は企業に勤めることが多い。また、最近では営業や販売業のプロを目指す「営業・販売系マイスター」というジャンルがあるなど、今日のドイツ企業はこのマイスター制度によって輩出されたプロフェッショナル達に支えられている。

ドイツマイスター制度の枠組み

手工業マイスター(一例)
94業種(開業にマイスター資格が必要な業種は41)
製パン / 食肉加工 / ビール醸造 / 整形靴 / 義肢装具 / 木工家具

工業マイスター(一例)
300 種類以上(企業に勤めることが多い)
電気設備士 / 情報技術者 / 金属加工 / 自動車整備士/ 産業系商業職 / 産業機械工

(株式会社ダヴィンチインターナショナルの資料を基に制作)

キーワード 2 ゲゼレ

その道のプロとしての国家資格、
まずはゲゼレ取得を目指す

マイスターを目指すには、まずは国家資格「ゲゼレ」を取得することが必須。ゲゼレとは日本語でいう「職人」にあたり、見習い期間を経て、国が定めた試験に合格したその道のスペシャリストを指す。

まず、ゲゼレを取得するためには、義務教育を終えた後、約3年~3年半 の間、職業訓練(Ausbildung)をすることになる。この期間は業種によって異なるが、ドイツの職業訓練の特徴は「デュアルシステム(Duales System)」と呼ばれている教育システムにある。デュアルシステムとは学校で学んだ理論と企業での実習を組み合わせて行う制度。具体的にはまず、目指す職業を選び、その職業を学ぶことができる学校に週に1~2日通い、学校がない3~4日はその職業のマイスターがいる工房へ通うのである。地域や職種(例えばピアノやヴァイオリン職人など)によっては、数カ月まとめて働き、2~3週間まとめて学校に通うといったブロックデュアルシステムもある。このように学校や理論や一般的な基礎知識を学び、研修先で実習を重ねていく。

職業訓練を開始するにあたり、まずは、見習いとして雇用してくれる研修先を探す必要がある。雇用主が見つかったら職業教育契約を結び、職業訓練が始まると、その雇用主から労働費として毎月手当てを受給することができる。手当ての額は業種や地域により異なるが、月平均450ユーロから750ユーロ(※2〜3年目は額が上がる)になる。

国家資格ゲゼレ取得のシステム

国家資格ゲゼレ取得のシステム

ゲゼレ取得までの道のり
バイエルン州ヴァイデン・イン・デア・オーバープファルツ職業学校の
パン職人学科の一例
訓練期間 3年
研修スケジュール 1年目 職業学校に週2回通い、残りの3日間は研修先のパン屋で
訓練が行われる
2年目 職業学校に週1回通い、残りの4日間は研修先のパン屋で
訓練が行われる
4月~5月頃に中間試験が行われる
3年目 職業学校に週1回通い、残りの4日間は研修先のパン屋で
訓練が行われる
研修の最後にゲゼレのテストが行われる

キーワード 3 教育システム

10代から自分の好きや得意を伸ばすドイツの教育システム

職人や専門性を持ったプロフェッショナルを育てるためには、やはり教育システムがカギとなる。ドイツの学校教育制度の基本的な権限は各州にあり、その州によって制度が多少異なる場合があるが、義務教育は9年(一部の州は10年)。基本的には6歳から基礎学校に4年間(一部の州は6年間)通い、それから将来進む道を考慮してハウプトシューレ(5年制・卒業後職業学校、職業訓練を受ける)、レアルシューレ(6年制・卒業後に職業学校、上級専門学校に進む)、ギムナジウム(8年制・大学進学希望者)に進む。日本と大きく違う点では、9歳の時点で大学に進むのか、あるいは職業訓練を受けるのかを決める点である。そのほかには、早期選抜の問題を解決するべく設立された総合制学校がある。これはハウプトシューレ、レアルシューレ、ギムナジウムの課程を残しつつ、児童の成長にともない発生する進路変更を受け入れように、各課程で態勢が整った協力型総合学校、または全生徒が共通の教科を履修し、進路の分岐点で次の課程に進むかどうかを決めていく統合型総合制学校がある。

また、ギムナジウムに進学した場合も途中で進路の変更や、大学を卒業したのちにゲゼレやマイスターを目指すことも可能。逆にゲゼレやマイスター取得後にその知識の幅を広げるために大学(関連性のある学科)に行くことも可能である。何十年も前に比べれば、大学に行く人が多くなったが、マイスターの地位は大学の学位卒業と同等とみなされるため、現在も手に職を付けるという考え方は根強い人気がある。

日本とドイツの教育制度

日本とドイツの教育制度

2016 / 17年 ドイツの基礎学校後の進学数

進学を目指す場合
進学コース(Gymnasium) 225万2968人
総合学校(Gesamtschule) 95万2986人

ゲレゼ・マイスター取得を目指す場合
基幹学校 ※工業系(Hauptschule)42万7674人
実科学校 ※手工業系(Realshule) 85万2514人

※連邦統計局(Destatis)調べ

キーワード 4 業種

ゲゼレやマイスターが取得できる業種は400種近く

手工業マイスターの業種は94種で、そのうち開業するためにマイスター資格が必要な業種は41種である。以前は開業にあたり94種ともマイスター保持者だけ認められていたが、2003年の改正で半数以上の業種で免除された。免除された職種でも任意で資格を取ることは可能。また、41種の業種でも、自営業をする義務はなく、マイスターとして雇われる形で就職することもできる。家族内で後継者を抱えておらず、そのためにマイスターを探している工房や、工房が大きくなり社員の増加にあたり複数のマイスターを雇う企業もある。工業マイスターは300種類以上もの業種があり、ゲゼレやマイスター取得後には企業に勤めることが多い。;

開業にマイスター資格が必要な業種
  1. 壁を塗る職人・コンクリート職人(Maurer und Betonbauer)
  2. 暖炉・暖房職人(Ofen- und Luftheizungsbauer)
  3. 大工(Zimmerer)
  4. 屋根ふき職人(Dachdecker)
  5. 道路建設・工事職人(Straßenbauer)
  6. 断熱・防音職人(Wärme-,Kälte-, Schallschutzisolierer)
  7. ポンプ職人(Brunnenbauer)
  8. 石工・石彫刻師(Steinmetzen und Steinbildhauer)
  9. 漆喰工(Stukkateure)
  10. 塗装工(Maler und Lackierer)
  11. 足場けた組み職人(Gerüstbauer)
  12. 煙突掃除職人(Schornsteinfeger)
  13. 金属工(Metallbauer)
  14. 外科用機械士(Chirurgiemechaniker)
  15. 車体・車両製造業者(Karosserie- und Fahrzeugbauer)
  16. 精密機械製造業者(Feinmechaniker)
  17. 二輪車機械士(Zweiradmechaniker)
  18. 冷却装置製造業者(Kälteanlagenbauer)
  19. 情報技術者(Informationstechniker)
  20. 自動車技師(Kraftfahrzeugtechniker)
  21. 農業用機械技師(Landmaschinenmechaniker)
  22. 銃器製造業者(Büchsenmacher)
  23. 板金細工職人(Klempner)
  24. 設備工・暖房装置製造業者(Installateur und Heizungsbauer)
  25. 電気技術者(Elektrotechniker)
  26. 電気機械技師(Elektromaschinenbauer)
  27. 家具職人(Tischler)
  28. ボート・船製造業者(Boots- und Schiffbauer)
  29. ロープ作り職人(Seiler)
  30. パン職人(Bäcker)
  31. 製菓職人(Konditoren)
  32. 食肉加工販売業者(Fleischer)
  33. 眼科光学機器専門家 ※眼鏡(Augenoptiker)
  34. 補聴器音響専門家(Hörgeräteakustiker)
  35. 整形外科技師 ※義肢装具士(Orthopädietechniker)
  36. 整形外科用靴職人※整形靴(Orthopädieschuhmacher)
  37. 歯科技工師(Zahntechniker)
  38. 理美容師(Friseure)
  39. ガラス職人(Glaser)
  40. ガラス吹き・ガラス機器製造業者(Glasbläser und Glasapparatebauer)
  41. 加硫工・タイヤ技術者(Vulkaniseure und Reifenmechaniker)

キーワード 5 試験

国家資格を得るための試験内容は?

ゲゼレ取得のための試験は、研修期間の折り返し地点で行われる中間テストと修了間近に行われるゲゼレ取得の2度行われる。ゲゼレ取得のテストは3回まで受験可能。最終試験の内容は、業種によって規則に基づいており、これに合格したら晴れて国s家資格ゲゼレを取得したプロフェッショナルと認定される。また、マイスター取得のための試験は専門実技試験(自作の課題作品を提出)、専門の知識を問う試験、経営学・商学・法学、職業・労働教育学から成り立つ。落ちた科目だけを再度受け直すこともでき、2回まで受験可能。ゲゼレ・マイスターともに規定の試験回数までに受からなかった場合は、向いていないという判断をされる。

マイスター取得の男女比(人数)

マイスター取得の男女比(人数)

最終更新 Montag, 23 Oktober 2017 11:04
 

ドイツのマイスター制度 - その道を究めた日本のマイスター達

世界が認めるスペシャリストを育てる
ドイツのマイスター制度

「ドイツ製品=高品質」なイメージの背景にあるのは、確かな技術力。その高い技術力を兼ね備えたスペシャリストを育成するプログラムがドイツでは確立されている。今日、世界中からその道のプロになるために多くの人がドイツにやってくる。もちろん日本も例外なく、年々ドイツでの研修に参加する人が増えているのが現状だ。そんなドイツ社会を支えるマイスター制度について、さまざまなポイントに迫っていこう。
(本文:ドイツニュースダイジェスト編集部、取材協力:株式会社ダヴィンチインターナショナル)

その道を究めた
日本のマイスター達

石見銀山の麓でドイツパン・菓子の魅力を伝える

パンマイスター 日高晃作さん
製菓マイスター 日高直子さん

日高さん一家製菓マイスターの直子さんと、パンマイスターの晃作さん

プロフィール

パン職人として働いていた晃作さんは、本場ドイツでパンの修行をするために24歳で渡独。同年に直子さんも洋菓子の本場、ヨーロッパで製菓の勉強をするため31歳でドイツへ。二人とも2008年にゲゼレを取得。その翌年、晃作さんはマイスターを取得し、2011年8月までドイツで働く。直子さんはゲゼレ取得後ドイツで働き2011年に製菓マイスターを取得。現在は夫婦で島根県に「Bäckerei Konditorei Hidaka」を立ち上げ、ドイツパン・菓子を販売している。
www.facebook.com/bkhidaka

マイスター取得を考えた理由を教えてください。

晃作さん:マイスターを取得すれば、ドイツで働きたいと考えた際にビザを取得しやすいと思ったからです。実はゲゼレ取得後にドイツでさらに経験を積みたいと思っていたのですが、ビザの延長(労働ビザ)が認められず、ワーキングホリデービザを使って再びドイツに戻る選択肢しかありませんでした。

直子さん:元マイスター学校の先生だった勤務先の菓子店のオーナーから勉強になるからと強くすすめられました。日本に帰ってから自営でやるなら、日本人にとって馴染みが薄いゲゼレより、知名度が高いマイスターの資格を取った方が有利と思い取得しました。

イスターになる過程やドイツで仕事をする上で苦労したことは?

晃作さん:主に金銭面ですね。それまでの貯蓄とワーキングホリデー労働可能90日間(2009年当時)を有効に使用し、夜勤で働かせてもらいました。マイスター取得後は、日本に帰る飛行機代もありませんでした。

直子さん:ゲゼレとして菓子屋で働きながら仕事を教えてもらい、同時に学費を工面したので、金銭面は苦労しました。学校では実技以外の教科(法律や教育学、会計などの座学)のドイツ語の難解さに頭を悩ませたこともしばしば。また、地域によるのかもしれませんが、EU諸国以外の外国人は、雇用主に雇う意思があっても法律上の手続きが面倒で、雇用主には雇ってもらうまでにものすごく尽力して頂いたことを覚えています。

マイスターを取得したことで変わったことはありますか?

晃作さん:ドイツの職場で若者を指導できる立場になったことと、正式にパン職人になれたんだという自信と責任感です。

直子さん:それまでは製菓の技術のことばかり考えていたのですが、マイスター学校の学習を通して自分の店を持ちたいという気持ちが高まりました。

ドイツでしか得られないことは何だと思いますか?

晃作さん:国際的に認知された資格、マイスター制度があることです。EUや世界の動きによって変化することもありますが、昔から受け継がれてきたものを背負っているという責任を感じます。また定時間労働、バカンスなど家族との時間や自分のオフの時間がしっかり取れるシステムは良いですね。

直子さん:私の通ったマイスター学校は都会ではない土地柄と比較的先生が高齢だった影響か、現在では作られていない様な古典菓子、地域色の強い菓子を多く教えてもらえました。日本では知り得ない物だったので、現代的な菓子を教えてもらうよりも興味深く、むしろ新鮮でした。

高い専門性でマイスターにしか作れない眼鏡を

眼鏡マイスター 中西謙太さん

眼鏡マイスター 中西 謙太 さん謙太さん(左)、ステファニーさん(中央)、広樹さん(右)

プロフィール

祖父の代より二代にわたり続く、眼鏡・宝飾・時計店の長男として生まれる。高校1年生の時に眼鏡士になることを決意するが、国内に世界基準で専門知識を学べる場所がないことから世界に目を向け、高校卒業後18歳でドイツへ。2004年にゲゼレを取得、2009年には日本人最年少で眼鏡マイスターを取得。現在は同じく眼鏡マイスターである弟の広樹さんと、広樹さんの妻・ステファニーさんとともに東京・青山で「ドイツマイスター眼鏡院」を営む。
http://meister-gankyouin.com

マイスター取得を考えた理由を教えてください。

将来、眼鏡屋になるのであれば、専門知識を身に付けよう、それも世界最高水準といわれるドイツで眼鏡マイスターを取得しようと考えたからです。というのも、現在も変わらないのですが、日本には眼鏡士という公的な資格が存在しないため、高度な専門知識を学びたいと思っても学べる場所がありませんでした。そこで外に目を向けた際、父親からドイツのマイスター制度について教えてもらい、業界内のさまざまな方にお話を聞いた際に眼鏡の分野においてドイツのマイスターが世界最高水準であることを知りました。同時にその当時眼鏡マイスターを取得された日本人は一人しかいなかったほど、取得するのが大変難しい資格だということも分かりました。

周囲に伝えた時、どのような反応でしたか?

父は「どうするかは最終的に自分で決めなさい」と言っていたので、渡独を決意した際にも受け入れてくれました。内心では私が取得への道が険しいドイツに決めたことをうれしく思ってくれていたのではないかと思います。決意したその日から、父親とは二人三脚でマイスター取得に向けての準備、情報収集を始めました。また、学校や友人にはあまり理解されていないと感じていました。高校生ですし、大学受験を考えるのが一般的なので無理ないですよね。

マイスター取得のために準備していたこと、また苦労したことは?

渡独を決意した高校1年生から卒業まで、日本のドイツ語語学学校に通っていました。また、マイスター取得の際に一番大変だったことは、職業訓練先を見付けることと就労ビザの取得です。この二つに関しては本当に多くの方に助けていただきました。

この先、グローバル化によってマイスター制度が変わっていくことが予想されますが、マイスター制度でしか得られないことは何だと思いますか。

マイスターとしてのプライドではないでしょうか。マイスターになるためには長い年月をかけて、技術や知識を学びます。そのため自分の仕事にマイスターとしての自覚と誇りを持っている方が多いので、常に高水準が保たれてきました。既にいくつかの職業はマイスター資格が必要ないそうですが、そうなるとやはりプロとしての意識の低下=質の低下に繋がってしまうのではないかと懸念しています。

ドイツでマイスターを取得したいと考えている方にメッセージをお願いします。

マイスター取得によって得た技術・知識をどう生かすのか、先を見据えることが大切。マイスター取得はゴールではなくスタートラインだと思って、がんばってください。

目指せプロフェッショナルへの道

日本人がゲゼレ・マイスターを取得する際の流れ

では、日本人がドイツに渡ってゲゼレやマイスターを取得する場合には、どのような段階を経るのか。

まずは、高卒以上が職業訓練学校や研修先の受け入れ条件となる。この条件を満たしている人は、留学を斡旋している企業を探して希望の研修先を相談(個人の場合は研修先と学校を自分で探す必要がある)し、まずは、職場の人達とコミュニケーションが取れるようにドイツ語を勉強する。その後、研修先と職業訓練学校での研修期間3年~3年半を経て(日本で関連のある職種で長期間の経験を積んでいる人は、業種によって研修期間が短く免除される場合がある)、ゲゼレを取得。

すでにプロフェッショナルとして経験に裏打ちされた技術があることを証明するゲゼレ取得後は、マイスター取得を目指すほかにも、企業での就職や技術向上のために引き続き研修したり(Weiterbildung)、日本で起業するなどが考えられる。ドイツで取得したゲゼレやマイスターの資格はEU圏内では有効なため、他国でプロフェッショナルとして働く選択肢も。また、ゲゼレ取得後に数年経験を積んだ後に、改めてマイスター取得を目指すことも可能。

ゲゼレ・マイスター

ゲゼレ・マイスターまでの道のり
ドイツへ渡航
現地の語学学校でドイツ語を勉強
(語学レベルによって違いはあるが半年程度)
研修先・学校が決定し修行開始
(平均約3年~3年半)
ゲゼレ取得
マイスター学校に通う 企業などに就職
• 技術力向上のため研修を続ける
• 日本で起業

など
最終更新 Montag, 23 Oktober 2017 11:05
 

ドイツのマイスター制度 - もっと知りたいマイスター制度のこと

世界が認めるスペシャリストを育てる
ドイツのマイスター制度

「ドイツ製品=高品質」なイメージの背景にあるのは、確かな技術力。その高い技術力を兼ね備えたスペシャリストを育成するプログラムがドイツでは確立されている。今日、世界中からその道のプロになるために多くの人がドイツにやってくる。もちろん日本も例外なく、年々ドイツでの研修に参加する人が増えているのが現状だ。そんなドイツ社会を支えるマイスター制度について、さまざまなポイントに迫っていこう。
(本文:ドイツニュースダイジェスト編集部、取材協力:株式会社ダヴィンチインターナショナル)

もっと知りたい、
マイスター制度のこと

マイスターとゲゼレの違い

希望する職種や携わりたい業務内容はゲゼレ取得で十分か、またはマイスターを取得するべきかをきちんと理解することが大切になる。例えば、ドイツでの開業を考えている人(マイスター取得必須の41業種)や、後輩の育成、経営に携わりたいと考えている人は、マイスター取得を目指す必要がある。主に現場の仕事や作り手として技術力を存分に生かした仕事に携わりたい場合は、マイスターではなく、技術力を向上させるための修行を積み重ねることも可能だ。

マイスター後輩の育成はマイスターにとって大事な仕事の一つ

ドイツと日本、プロフェッショナル育成の考え方

日本の場合、職人を目指す際に「師匠の背中を見て学べ」や「技を盗め」というような自ら技術を習得する姿勢を良しとするが、ドイツはその間逆。まずは、研修生に技術や理屈を教える。その上で分からないことがあれば質問をし、一緒に考えて問題を解決していくというスタイル。そのため自分の意思や意見を伝えるコミュニケーション能力が必要となる。

日本人に人気の業種

製菓と製パン、食品加工は定番の業種。最近では、パラリンピックの際にドイツの技術が注目された義肢装具や整形靴も人気が高い。そのほか、女性に特に人気が高いのがフローリスト。ビール醸造や木工家具は、全体的に人気があるため、競争率が高い業種となる。

日本人に人気の業種世界各国で人気の高いビール醸造(左)女性に人気が高いフローリスト(右)

必要な貯金額

研修先の場所や家賃にもよるが、留学費(生活費含め)は330〜350万円を目安に考えると十分に生活を送ることができる。研修中は手当てが出ることや、公共機関での学生割引(年齢制限あり)をうまく活用すれば、貯金をすることも可能だ。ゲゼレ取得後にマイスターを目指す場合は、マイスター学校費用としてプラス60~70万貯めるのが良い。

一緒に学ぶ生徒の年齢層

ドイツ人の場合、10代からゲゼレやマイスター取得を志す人が多いため、10代~20代が一般的。しかし、近年では一度大学を卒業した後や、現場で経験を積んだ後にゲゼレやマイスター取得を目指す人、ドイツ国外からの留学生も多く、その場合は年齢層がやや高め。

ドイツ語のレベル

研修スタートまでにB1〜C1レベルを目指そう。日本で学んだだけでは、現場で研修をする際に意外とコミュニケーションが取れないという事態に陥ることがあるので、どんなにドイツ語のレベルが高い人も、ドイツ渡航後に語学学校に通うのがベスト。

研修中の手当てや休暇

職種や地域によっても変わってくるが、研修中の手当てとして450~750ユーロが支給される。また、研修生であっても最低でも年間24日の有給休暇を取得することができるので、他国に旅行に行って新たな作品のヒントを得たり、日本に一時帰国することも可能。

研修中から活躍できるチャンスがある

研修中でもさまざまな大会への参加が可能。また、マイスターや学校の推薦でEU圏内に留学をするチャンスが巡ってくることも。このように修行期間にプロ意識を高めてくれるような機会があるのも、ドイツのマイスター制度の魅力の一つ。

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ゲゼレ・マイスター留学をサポートしている
ダヴィンチインターナショナルに話を聞きました!

Qダヴィンチインターナショナルとはどんな機関ですか?

Aドイツで様々な職種のスペシャリストになりたいという日本の若者に向けて、ドイツ本場の国家資格ゲゼレを取得するために、ドイツ語習得の準備から、ドイツでの研修先を仲介しスペシャリストになるまでのサポートをする機関です。その中にはビザ取得、銀行口座開設、社会保険加入など多様なサポートが含まれています。その後マイスターになりたい方へのアドバイスも行っています。

Qドイツ語が初心者でも参加は可能ですか?

A可能ですが、準備が必要です。弊社では参加が決まった方にはドイツ語習得に向けたアドバイスを具体的に行います。日本での準備はもちろん必要ですが、語学学校期間中にホストファミリーとたくさん話す、現地で日本人以外の友人と多く会話をして慣れることが力をつける一番の近道です。

Qどんな人がこのプログラムに向いていますか?

A好奇心が旺盛で自立心の強い人、学びたいという素直な姿勢がある人、様々なことに対して前向きな考えを持っている人、勤勉な人、自分に実力を付けて成功したい人、今の環境を思いっきり変えたいと思っている人などです。

Qドイツで何か問題が発生したら相談に乗ってもらえますか?

Aドイツのデュッセルドルフに事務所を設置しており、いつでも相談に乗り解決のためのアドバイスを行ったり、必要に応じて仲介に入るため、毎年参加者の方からは「安心できた」とコメントをもらっています。

Qゲゼレを取得後のキャリアについて教えてください。

Aゲゼレを取得後は、数年かけてマイスターの称号を取得する方、資格はEU諸国全体で効力があるため、ドイツ以外のEU諸国で仕事をする方、培った技術力を日本に持ち帰って開業する方、企業に就職する方など皆さん、選択肢の幅が広く様々な道を選びます。

Qワーキングホリデーとの違いは?

Aワーホリは滞在できる期間が1年と短い上、その間日系の飲食店で働くことが多いですが、このプログラムは語学学校も含め約3年半から4年間と長期間ドイツで生活しながら特定の職種のスペシャリストになる仕組みです。

Q留学費用についての相談は受けてもらえるのですか?

Aもちろん可能です。一部給付型の奨学金の制度を設けていますので気軽にご相談ください。

世界で通用する国家資格と技術力を習得できるのがこのプログラムは、特に自分の「なりたい」「やりたい」という夢を実現する第一歩です。やってみたいと思ったらまずはお気軽にご相談ください。

ダヴィンチインターナショナル高野 哲雄 代表 / 松居 温子 代表

株式会社ダヴィンチインターナショナル
www.davinci-international.com
www.facebook.com/davincimeister
担当:松居、高野、田中

東京本社
〒107-0062 東京都港区南青山4-17-33
グランカーサ南青山 NAGAYA AOYAMA 2F
TEL: 03-5413-4805

ドイツ事務所
Prinzenallee 7, 40549 Düsseldorf, Germany
TEL: +49(211)387 891 97

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